《君を見つけた～僕の最愛の友達～》あらすじと感想(ネタバレなし/あり)キャスト紹介も！特別な男同士の友情に感動！恋愛も素敵な青春ブロマンス。

《君を見つけた～僕の最愛の友達～》あらすじ

2007年青島（チンタオ）にて。青島外国語学院（大学）の寮に新入生の青年・リン・シャオがやって来るが、一日早いと管理人のおじさんに言われる。おじさんは【電気が来るのは明日だ。校内のスーパーでロウソクを買いなさい】とアドバイスをくれる。

スーパーに行ったリン・シャオは、間違えて一日早く寮に来たと電話で話す少女・シエ・ティンフォンとぶつかってしまう。彼女は持っていたコーラを床にこぼしてしまい、店内の生理用品の袋を開けてそれで拭く。その生理用品と先に飲んでいたコーラをレジで精算させる少女を唖然と見つめるリン・シャオ。

その夜、薄暗い寮のどこからか音楽が聞こえてくる。リン・シャオは廊下に出て、音の聴こえる部屋に入るが誰もいなかった。しかし、誰かの机にろうそくが置かれ、火がともっていた。ライターを買い忘れたリン・シャオは机にあったライターを借りて、自分の部屋のろうそくに火をつける。

その頃、そのライターの主・シャオ・ニエンが部屋に戻ってくる。窓からの風でろうそくの火が消えてしまい、置いてあったはずのライターを探すが、見つからない。そのときリン・シャオがスマホで流した音楽が聞こえたシャオ・ニエンは、誰が音楽を？と気になる。その後、シャオ・ニエンは布団がないため床にテントを張って眠る。ライターを返しに来たリン・シャオはテントから出た足に驚いて部屋から駆け出す。

校庭ではシエ・ティンフォンが「新しいスタートを祝して」と、お酒片手に乾杯し、ほろ酔い気分でいた。その後、彼女は草の上で眠る。

こうして思い思い一日早い寮生活を過ごした三人。翌日からたくさんの寮生が入り、新しい大学生活が始まる…。

ネタバレなし感想

男同士の友情が感動的なドラマでした。ＢＬファン必見と宣伝していただけあって、親友以上に【特別な】関係が描かれていて、女では分からない【男の友情】を垣間見れた気がしました。

メインの二人の友情だけでなく、大学の寮や部の仲間たちの友情や恋愛も良かったです。楽しいだけではなく、苦手だと思う相手がいたり、ドラマのように上手くいくことばかりではなかったり、そのへんリアリティあるなと思いました。

出会いもあれば別れもあり、その【別れ】が他のドラマにはない描かれ方をされていて、考えさせられました。ラストはとても素敵で感動しました。

ネタバレあり感想

※ネタバレしてます。ご注意ください。

シャオ・ニエンとリン・シャオ

シャオ・ニエンはリン・シャオを「モノにする」とか言って、誕生日プレゼントにサイン入りシャツとか高級ヘッドフォンを用意してたので、私はてっきりバリバリのＢＬドラマかと思ってしまいました（笑）。（←好きな芸能人とリン・シャオが写真に写ってたから仲良くなろうとしたとはいえ）。でもシャオ・ニエンが姉に「うまく友達ができない」と愚痴っていたので、え！？これ、友達になろうとする行動だったの！？と驚きました（笑）。

プレゼントを尻に敷いたという理由から「なぜ嫌ってる」とリン・シャオに問い詰めたシャオ・ニエンがぬいぐるみの声マネをしたときは面白かったです。二人とも文芸部に合格してどんどん交流が深まり、一緒に歌を歌ったり、リン・シャオの実家で一緒に過ごしたり、仲間たちからも二人は「コンビ」として認識され、お互いなくてはならないような存在になっていく姿が自然で良かったです。

でも、シャオ・ニエンが大学対抗歌唱コンテストに出場できなくなるくだりはちょっと唐突な気がしたかな。中学の時の醜聞をさらされたくなければ…みたいな。リン・シャオが以前交流した子供と一緒に歌ったのは、その手があったかと感心。その後、文芸部の皆と歌うのも青春という感じで良かったです。

シャオ・ニエンはお父さんの介護のためアメリカで過ごすことに決めましたが、なんでこの理由や経緯をリン・シャオに話さなかったのか、私は最初その気持ちが分からなかったです。そのくせ文芸部の会長には連絡して一緒に火鍋店に来たり…。シャオ・ニエンの寮の私物がなくなっていたとき、ティンフォンは「私たちは友達と思われてなかったの？」と怒っていたけど、私も【男って謎！言葉が足りない！】と思いました。でも「僕でも黙って去る。人に別れを告げるのはとても難しいから」とリン・シャオは答え…。確かにそうかもしれないけど…。でも「僕はうっとおしいからみんな一時的に傍にいても去る」と勘違いしていたので悲しくなりました。絶対そうじゃないのに…。

シャオ・ニエンが残した封筒の中身が予想外で感動しました。星の王子さまの1ページが破られて入っているなんて…。【僕の家は遠い。帰ることは難しい。だから怖いんだ。君に贈り物をあげる。その中にある星の一つで僕は生き続ける。その中の星の一つで僕は笑い続ける。だから君が夜空の星を見上げるとき全ての星が笑ってるように見えるよ】これを読んで、「何があったか知りたい」と泣きながらリン・シャオは電話し…。シャオ・ニエンはうっとおしくて離れたのではなく、本当にリン・シャオを大事に思っていたから別れを伝えることが怖かったんですね。そして離れていても傍にいると伝えたかったんですね。リン・シャオがそれをわかって本当に良かった…。このエピソード凄く良かったです。泣けました。最後、何年後か分からないけど、シャオ・ニエンがリン・シャオのもとに帰ってきて…ホッとしました。

ティンフォンの恋愛

文芸部の皆でホテルに泊まった時、挑戦か真実かゲームでのキスの流れが面白かったです。ウー・ミンハオはシャオ・ニエンにキスされたと勘違いしたままだと思うんですが…良いの？（笑）。大学の寮や部のメンバー内では一番ウー・ミンハオがクセがなくてカッコいいし、女子が好きになってしまいそうだなと思いました。

新入生のジャン・ナンのキャラには笑いました。ウー・ミンハオを旦那様と言ってグイグイいく感じすごかったですね（笑）。自己肯定感高すぎ！羨ましいとも思いました。でも映画館に来ないでティンフォンに譲る展開は驚きました。気が変わっていたとは！！（それともリン・ユーアルからティンフォンがずっと片思いしてるんだからと牽制されてやめたのかな？）

映画の帰りやそれ以外の交流でも、なんとなくウー・ミンハオもティンフォンを好きなのかと思っていたんですが、まさかマフラーを受け取らないとは！！ティンフォンの告白に対し、アメリカに行くんだと断ってましたが…本当に好きだったら遠距離恋愛するだろうし（しないかな？）ウー・ミンハオは誰にでも優しいしホワホワ掴みどころのないキャラだったので、普通にティンフォンを恋愛対象として好きではなかったということなのかな。それとも、好きだけどティンフォンの将来を考えて？。この結果は意外だったけど、人生ドラマチックなことがそうそうあるわけでもないだろうし、こんな結末も現実的だなと思いました。（可哀想だったけど…）。

その他。

リン・ユーアルの恋愛も良かったですね。チャット相手だった彼に告白するときのあのシチュエーション！古文？好きだった縁もあり、古装姿で積極的でした。告白されてオドオド戸惑う彼にしびれを切らし（笑）絵が描いてある用紙をはさんで口づけするなんて大胆！！（笑）。リン・ユーアルの両親が地震で亡くなってしまった後は、本当に男らしく彼女を守っていて、イイ男を選んだなと感心しました。実は耽美小説（漫画？）好きで、ティンフォンと【同士】だと明らかになった後、意気投合する姿も良かったです（笑）。

ジー・ザイとヤンの友情も良かったです。ペット用のミルクをヤンに飲ませたジー・ザイには驚きましたが（笑）、喧嘩しつつも仲が良かったですね。軍隊に入ることにしたヤンが【別れ】のとき、普通に去ったと思ったら、ジー・ザイをハグしに戻ってきて、すぐにまた車で去っていったシーン…グッときました。男らしい別れ方だと思いました。このドラマを観て、青春て良いな、友情って良いなと何度も思いました。

キャスト紹介

シャオ・ニエン役：徐新馳（シュー・シンチー）

2002年5月27日遼寧省瀋陽市生まれ 身長189cm 体重78kg（出演ドラマ）斗罗大陆（斗羅大陸～７つの光と武魂の謎～）、他

• 2018年16歳でオーディション番組《青春有你第一季》の面接を受けるが、年齢を理由に参加できず。
• 2019年レギュラーゲストとして短編バラエティ番組《口袋学长团》に参加し学長をつとめる。
• 2020年上海演劇学院の演劇科に全国21位の成績で入学する。
• 2021年2月《斗罗大陆》（斗羅大陸～７つの光と武魂の謎～）で俳優デビュー。同年2月、《青春有你第三季》に参加し、決勝で16位。9月にドラマ《最好的朋友》（君を見つけた～僕の最愛の友達～）で初主演。

リン・シャオ役： 陳沐（チェン・ムー）

1998年8月22日生まれ（出演番組）2019年11月大学生として短編バラエティ番組《口袋学长团》に参加。 2021年9月《最好的朋友》放送。

ウー・ミンハオ役：王一鈞（ワン・イージュン）

1998年12月25日貴州省貴陽市生まれ 身長184cm（出演ドラマ）恋恋江湖（恋恋江湖 ～運命の愛の見つけ方～）、你微笑时很美（Falling Into Your Smile 君の笑顔にメロメロ）、他

大学卒業後、しばらくモデルをする。2019年韓国の芸能会社YG ENTERTAINMENTと契約し、会社設立23年で初の中国俳優としてデビューする。