《君、花海棠の紅にあらず》感想!ネタバレなし・あり。究極の絆を描いた民国ブロマンス劇。男同士の友情の深さに感動!

武侠,ブロマンス,

君、花海棠の紅にあらず (原題:鬓边不是海棠红 2020 全49話) 4.0

(キャスト) 程鳳台:ホアン・シャオミン、商細蕊:イン・ジョン、范湘児:カーメイン・シェ―、范漣:ミーラー、程美心:リュウビン、他

※各話あらすじと各話感想とキャスト紹介はこちら

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ネタバレなし感想

男二人の友情を全49話全てを使って描き切っていたドラマだと思いました。こんなに【男同士の友情】というものを細かに追ったドラマを観たのは初めてで(制作されることも少なそうですが)二人の友情がとても素敵で感動しました。この究極の絆の物語は必見かと思いました。

京劇をメインに扱っているドラマを観るのも初めてだったので、劇場や舞台裏、稽古の風景、弟子の仕組みなど色々知れて新鮮でした。衣装や舞台も華やかで美しく、なにより京劇役者の商細蕊の目が大きくて舞台メイク映えして可愛く見えてとても良かったです。

話の基本は程鳳台と商細蕊の交流、友情を描いていましたが、京劇界の人間模様、劇団員たちとの関係や程鳳台の家族関連なども見所ありました。日本軍も出てきます。京劇シーン以外は意外と地味というか派手な展開少なめでじっくり話が進んでいくドラマだと思いました。

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ネタバレあり感想

ネタバレありです。ご注意ください。

商細蕊のキャラが個性的でしたね。芸術家肌と言えばそうなのかもしれませんが、心を許したらとことん許す可愛い部分もあり程鳳台との交流が微笑ましかったです。程鳳台はとにかくカッコよかった!大人な人物かと思えば商細蕊に怒ったとき蹴ろうとしたりちょっと笑える言動もあったり。この二人がここまでの友情関係を作りあげるとは、想像以上で感動でした。范湘児が入り込めない二人の世界でした。

最終回について。商細蕊が自分の大事な喉を酷使するのも厭わず歌い続けて、無事程鳳台が目覚めたのは感動的でした。程鳳台の元へは行かず帰るところも【意識を戻してくれただけで十分】という感じで良かったです。その後、程鳳台に電話しようかと迷って、でもかけられないところ、程鳳台から電話が来て声を聞けて泣くのをこらえてるところは凄く胸に来ました。声を聞けるだけで嬉しいって凄い感情だし凄い関係を表していたと思います。

香港行の切符…。確かに香港行っても商細蕊は何するのって気もしましたが(程鳳台は映画撮るとか言ってたけども)「二旦那お元気で」と商細蕊がきっぱり言った時、胸が痛かったです。こんなにお互いを理解して大事な間柄になったのに別れるなんて辛すぎる…。その後、駅のホームで商細蕊が来るのを待っていた程鳳台には少し驚きました。来るかもって少し期待してたのかな?商細蕊が駆けつける映像が流れたときは【見送りに来た!?】って私は驚きました。でも幻想だったようで私は悲しくなったんですが、再度このシーンを見たら、もしかしてこれは商細蕊の魂が見送りに来たのかな?と思いました。程鳳台だけが見えた魂で、それで微笑んだのかなと。そう考えると感動ですね。

その他。程鳳台と商細蕊の関係は序盤から最後までじっくり見応えがあったと思うんですが、私は他の部分で気になる+所々物足りないと感じる部分がありました。最終回前後で雪之誠の役割って大きいのに、視聴者が知る今までの交流って数えるほどで雪之誠がここまで商細蕊を大事に思ってくれる気持ちとかがあまり伝わってこなかったです。曹貴修は最後はどうなったの?と気になります。「私の爆弾は仲間を巻き添えになどしない」とか言ってたのに程鳳台はあと一歩で死んでたよ!?(怒)劉漢雲は臘月紅に親日の人を殺させた後どうしてるのか?もっと存在感を増すかと思いきや出て来なくなったですね。(もしかして所々カットされてるのかな?)小来がいきなり殺されたエピソードは怒りと共に泣けましたが、程鳳台と商細蕊のエピソード以外ではあまり泣き所がなかったなと思いました。

全体的に程鳳台と商細蕊の友情交流部分は凄く良かった半面、他は地味だったり中途半端な展開があったなと思いました。エイラク制作陣の作品ということでハードルが上がった部分はあると思いますが…もっとダイナミックな展開で大泣きできるドラマなのかと期待してしまった部分もありました。

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