原題：鹤唳华亭（2019年：BS版全57話/中国版全60話）の紹介です。
鶴唳華亭＜かくれいかてい＞あらすじ
雪の降るなか馬で駆けてきた男は皇宮の門を叩き「開けてくれ！誰か」と叫ぶ…。
……寺で目を閉じて座禅を組んでいた南斉国の皇太子・蕭定権（しょうていけん）はハッとしたように目を開ける。「悪い夢でも？」僧が問う。「思い出した。昔のことを」蕭定権が答えると「雑念を追い払ってこそ煩悩から逃れられます」僧が言う。そのとき従兄弟・顧逢恩（こほうおん）がやって来て「もう良い。殿下はいずれ聖主になられるお方。説教など不要だ」と僧を咎め「殿下。皆、陛下の元へ」と声をかける。
蕭定権の師・蘆世瑜（ろせいゆ）は【殿下は亡き皇后さまの喪に3年服しました。20歳を過ぎて冠礼の儀がまだです。これは前代未聞です】と陛下に訴える。他の武官たちも雪が降るなか、外で膝をつき同様に訴える。
蕭定権は懐炉を蘆世瑜たちのもとへ届けようと手配する。「懐炉など届ければ陛下は冠礼の儀どころか…斉王の思うつぼだ」と顧逢恩は止めるが、蕭定権は馬で駆けていく。
「どうか斉王の領地赴任と皇太子殿下の冠礼をお認めください」武官たちが訴えるなか、蕭定権が到着し、寒さで震える蘆世瑜や武官たちに懐炉と上衣を渡す。「私、蕭定権は皇太子の身で政に干渉しました。ゆえに陛下に謝罪します」蕭定権は外でひざまずき頭を下げる。そこに異母兄・斉王（蕭定棠（しょうていとう））が現れる。斉王は蕭定権に上衣をかけようとするが蕭定権は止める。しかし斉王は無理やり着させ「陛下からの下賜品なら脱げば抗議の表れになる。だが私なら着れば誠意のない謝罪になろう。着続けるか脱ぐかは殿下しだいだ」斉王は言い放つ。雪が降り続けるなか、蕭定権は上衣を脱ぎ、震えながら謝罪し続ける。
そのさなか、蕭定権の伯父・顧思林(こしりん・武徳候)が息子の顧逢恩を従え、陛下のもとに参内する。蕭定権の件で来たと思った陛下は「三郎（蕭定権）のためだ」と言うが「私が参内したのは殿下のためではありません」と顧思林は言い「前線に10万の敵軍が集結しています。侵攻の可能性が」と密報を渡す。陛下は顔色を変え「国の危機だ。指揮官は誰が適任だ」と問うと、顧思林は「この私が再度北の辺境に赴きます。怖いのは3年前のような噂が立つことです。陛下の外戚である私が軍を掌握して謀反を起こすのではと」と返答する。陛下は「そちが国に尽くすなら不義理はせぬ」と言う。
顧思林はその後、雪により血の気を失くし震えながら外でひざまずく蕭定権に上衣をかける。「殿下つらかったでしょう。安心せよ、もう心配ない。大丈夫だ」と倒れこんだ蕭定権を抱きとめ告げる。貴妃と息子・斉王のもとに「武徳候（顧思林）が出征し、陛下のご命令で三日後に皇太子殿下が冠礼を」と知らせが入り、貴妃はショックを受ける。
蘆世瑜の弟子・陸英（りくえい）は娘・陸文昔（りくぶんせき）の元を訪れる。「陛下は皇太子の冠礼を認め、斉王も領地に向かうと。蘆尚書は私を御史中丞に推薦した」陸英が伝えると「もしかして冠礼と武徳候の出征には関係が？」陸文昔は問う。陸英は「やめろ。都では口を慎むのだぞ」と止める。陸英は陸文昔が描いた【山林を飛ぶ鶴の絵】を見ながら「皇太子殿下は恐らくこの絵の鶴ほど自由ではないはず」と言う。「鶴は本当は勇猛なの。鷹とも戦える」陸文昔は空を舞う鶴を見ながら言うのだった…。
感想
（※1、２話くらいの感想。全話視聴後の感想はこちら）
出だしから暗めの雰囲気のドラマですね。殿下（皇太子）は何でこんなに陛下（父）から冷たい扱いされてるんだろう？何で陛下は冠礼の儀を執り行ってあげないんだろう？と不思議になりました。（そのうち分かるのかな）。でも殿下を思って行動してくれる顧逢恩や蘆世瑜や顧思林などがいるのが救いですね。
斉王役のジン・ハンの顔が悪役！って感じで相変わらず良いですね（笑）。次から次へと殿下を陥れようとしてきて…憎らしい存在です。殿下役のルオ・ジンのほうがジン・ハンより10歳以上年上なのに弟役なんですね。（ちょっと変な感じ。ジェン・イェチョンもルオ・ジンより年上設定だし）。貴妃や斉王に負けることなく勇猛な鶴のように殿下は生きていけるのかな？楽しみに観たいと思います。
キャスト紹介
蕭定権（しょうていけん）役：ルオ・ジン
南斉国の皇太子。母は亡くなり、父（皇帝）からは愛されずに育つ。
陸文昔（りくぶんせき）役：リー・イートン
蘆世瑜の弟子である陸英の娘。復讐のため、侍女として東宮へ。
顧逢恩（こほうおん）役：ジェン・イェチョン
武徳候の次男。蕭定権の従兄弟。
斉王・蕭定棠（しょうていとう）役：ジン・ハン
貴妃の息子。蕭定権の異母兄。
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