《九齢公主～隠された真実～》あらすじと感想(ネタバレなし/あり)キャスト紹介！四角関係？恋愛面も楽しすぎる復讐メディカル時代劇。

《九齢公主～隠された真実～》あらすじ

天侑の志宗（しそう）皇帝が崩御した後、弟の楚譲（そじょう）が帝位を継承した。その後、志宗の次女、九齢（きゅうれい）公主が勅命により武徳司の統領・陸雲旗（りくうんき）と婚姻することになる。

婚礼の日、九齢と陸雲旗は楚譲皇帝に対面する。そこで九齢は「なぜ父を殺したの？真相を突き止めたわ。父はあなたの手にかかり死んだ」と言い放つ。楚譲は【兄上は持病が再発して亡くなった】と言い返すが【楚譲が父のいる御書房へ行き、立ち去った後、父の首には絞められた痕があった】と九齢は言い、周りにいる臣下たちに向かって「全て楚譲の仕業よ」と泣いて訴える。その後、九齢は楚譲の目の前に歩いて行き「あなたが殺したの？」と問う。「そうだ。どうする？」楚譲が答えると、九齢は懐から出した剣で楚譲を刺そうとするが、陸雲旗に止められる。

九齢は牢に捕らえられ拷問され、死罪を命じられる。そんななか、九齢の医術の師匠・君応文（くんおうぶん）とその娘・君蓁蓁（くんしんしん）が助けにくる。逃げる途中、武徳司に追われ、このままでは逃げられないため、蓁蓁は火事によって身代わりに死ぬ。その後、楚譲は九齢公主が自害したと知らされる。

目が覚めた九齢の顔は君蓁蓁の顔になっていた。師匠は「私は秘薬を使い、お前の顔と声を変えた」と教える。君蓁蓁の死を知り、涙を流す九齢。「蓁蓁が身代わりとなり火事で死んでこそ楚譲はお前の死を信じる」と師匠は言う。その後、師匠は事故により亡くなるが、その際【君家に代々伝わる玉佩】を九齢に渡し【蓁蓁の外祖である方家は沢州の一大勢力で、身を寄せるのに最も都合がいい】と教える。九齢は楚譲への復讐を決意し旅立つが…。

ネタバレなし感想

このドラマ、私好みでした。ヒロインも魅力的だったけど、男性陣（男主役、男２、３、４番手）がそれぞれ個性や魅力、見所があって良かったです。ヒロインがモテモテで観ていて気分も良くなりました（自分と同化しちゃったのかも 笑）。

恋愛エピソードだけでなく、陰謀面、医者として民を救おうとするヒロインや国を守ろうとする面々のエピソードも感動的で良かったです。

あと、男主役を演じるジン・ハンが予想外に良いと思いました。悪役のイメージが強かったので【正義感のある男主役】なんて演じられるのかと訝しんでいたんですが、普通に【違和感なく】演じていて驚かされました。悪役のときは物凄く憎らしい表情で存在自体も悪役オーラが出ているのに…！俳優さんて凄いですね。

ネタバレあり感想

※ネタバレしてます。ご注意ください。

秘薬を使って九齢の顔と声を君蓁蓁に変えたっていうのは一番のツッコミどころでした（笑）。そんな秘薬すごすぎる（笑）。それなら手術で顔を変えたっていうほうが納得できるような気がしないでもなかったです。

朱瓚は素敵な行動派

私は朱瓚（しゅさん）が君蓁蓁を楚九齢だと気づいて想う姿が好きでした。たまに口癖のように「不埒（ふらち）な」と言う朱瓚、可愛かったです（笑）。「何があっても助ける」と朱瓚が言ったら九齢が抱きついて、照れ隠しのように「不埒な」と言ったり（笑）。

痘瘡が蔓延したとき、九齢は一緒に同行し治療をしてくれる医者を探したけど断られ落ち込んでいたら、朱瓚が酒を持って現れ「天下のために闘う君についていこう」と言い…。このセリフ素敵で感動しました。痘瘡の蔓延した地へ出発の朝、一人で向かおうとする九齢の前に医者たちが何人も集まってくれたシーンも感動でした。牛の痘瘡を体にいれるという恐ろしいことを朱瓚が自らやると言ってくれたのも感動でした。

悪人・黄子清を九齢が助けなければいけない状況になったときは、九齢が助けたら民から恨まれると案じ、朱瓚は馬を暴走させ黄子清を死なせ、そのせいで朱瓚は捕まってしまいましたが、いつも身を犠牲にして九齢を助けてくれる朱瓚は本当に素敵で、私は演じるジン・ハンまでなんだか好きになってしまいました（笑）。

陸雲旗は狂気で一途

陸雲旗（りくうんき）…すごいキャラでした。九齢を愛するあまり、九齢と同じ声の女を外に囲ってたと明らかになったシーンは気持ち悪かったです。九齢もそれを知って気持ち悪いと言ってたけど（笑）。

君九齢が楚九齢だと陸雲旗が薄々気づき始める展開は、ドラマがますます面白くなっていきそうでワクワクしました。九齢を側室にしようとしたときは「来たーーーーー！！（笑）」ってなりました（笑）。陸雲旗が結納品を送り付け、九齢は送り返しましたが、朱瓚が怒り…。路上で二人が闘うとき、陸雲旗が朱瓚に行動の理由を問い、答えに窮したら、寧雲釗（ねいうんしょう）が現れ「私の許嫁だからだ」と言って、事情を知っている朱瓚が助けてくださったと説明したときは、三つ巴の展開が楽しすぎました！！（私はこういうの大好きだと改めて思いました）。

終盤、九齢の前に現れた陸雲旗が朱瓚たちに阻まれた際「今日は九齢の誕辰。私との婚姻から二年だ」と言い、九齢たちが去ったあと背中にむかって涙ぐみながら「誕辰おめでとう」とつぶやきましたが、なんだか切なくなりました。幼い頃いじめられてたのを九齢に助けてもらったのが本当に嬉しかったのね…。（だからこんなに好きで執着してるのね）。

成国公が謀反だと陥れられたあと、九齢は陸雲旗に誘拐され…。目覚めたら寝床で、陸雲旗が隣に横たわっていたときは怖！！！！ってなりました（笑）。「私たちの寝所だ」って（笑）。陸雲旗は楽しすぎました（笑）。

北祁が攻めてきた際、陸雲旗は「私がこの地位にいるのも大切な人を守るためだ。世間に悪人だと罵られようがどうでも良い」と九齢をつれて逃げようとしたのは、その一途さに感動してしまいました。九齢が「自分だけが助かるなんてできない。民を守ることが私の役目よ」と逃げるのを拒否したら、九齢の意志を尊重し、武徳司の牌を渡すのも良かったです。

私は陸雲旗のことをけっこう好きでしたが（狂気が楽しかったし）、楚譲が志宗皇帝を殺そうとしている現場を見たのに助けなかったという真相が最後に明らかになったときは残念に思いました。

寧雲釗は冷静な好青年

終盤、寧雲釗は再度の告白を九齢に断られたあと「私は執念深くもないし自暴自棄にもならない。何より思う人が出来たのは苦痛ではなく天の恩恵だ」と引き下がりましたが、人間出来てる！素晴らしい！と思いました。

楚譲の奸臣を装っていたのも、九齢のためだけではなく明君が治める太平の世のためで、志も素晴らしい好青年でした。ちょくちょく九齢のもとへ会いに来るのは気持ちを押さえられない感じで良かったです（笑）。九齢とのお別れの際も【碁】をするというのが【らしいな】と思いました。

方承宇は可愛い弟くん

序盤の承宇（しょうう）と君蓁蓁（九齢）の婚姻は【彼の足の治療】のため九齢が考えた策で、偽りだったと知った承宇はショックを受けてましたが「私のために天地を欺き、街の人を欺いたならば、次は私から釈明せねば」と、婚姻が嘘であったと人々に知らせようとするのは素晴らしいなと思いました。九齢を好きだったのに裏切られていたとか恨まずに、離縁状も渡してあげて。はじめは体のせいもあって弱弱しい感じもありましたが、男らしく成長しましたね。

その他

最後は志宗皇帝の侍女や陸雲旗の証言のおかげで楚譲の悪事を暴け、九齢の復讐も果たせて大団円で良かったです。方錦繍の恋愛模様も楽しかったし、朱瓚がいつもつるんでいる仲間が恋愛関連でしょちゅう茶化して来るのも楽しくてニヤニヤでした。

１話で九齢の顔が【秘薬】で他人（君蓁蓁）に変わったというエピソードが流れたときは、かなりびっくりしたし、ちょっとドラマが安っぽく感じてしまい、このドラマ大丈夫かな（楽しめるかな）と心配になりましたが（笑）予想外にどんどん面白くなり、私は楽しめました。

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キャスト紹介

君蓁蓁/君九齢：ポン・シャオラン

朱瓚（しゅさん）：ジン・ハン

陸雲旗（りくうんき）：ドゥー・ヤーフェイ

1991年11月14日生まれ （出演ドラマ）《侠探简不知》（侠客探偵 簡不知（かんふち））、《一千零一夜》（スウィート・ドリームズ～一千零一夜～）、他

寧雲釗（ねいうんしょう）：ワン・ヨウシュオ

1992年10月8日浙江省温州市洞頭区生まれ O型 身長182cm 体重64kg 湖南芸術学院卒業

（出演ドラマ）月歌行、如意芳霏、大宋少年志（大宋少年志～secret mission～）、芸汐传（芸汐＜ユンシー＞伝　～乱世をかける永遠の愛～）、他

小さい頃から演劇が好きで、高校時代は学校の歌手大会などに参加し好成績をおさめる。湖南芸術大学の放送学科に進学後、ラジオ局やテレビ局でバイトをして自分のチャンスを探していたそう。2013年コメディドラマ《快乐ELIFE》に出演して芸能界入り。 

方承宇（ほうしょうう）：ジョウ・ジャン

1997年7月6日浙江省温州市生まれ （出演ドラマ）星落凝成糖、仙剑六祈今朝、冰糖炖雪梨、他

2017年ドラマ《音乐会》で芸能界入り。