《三千鴉(がらす)の恋歌》の感想!(ネタバレなしとあり)仙人と人間の美しい恋愛と戦いの物語。意外な展開も面白い!

神仙,ファンタジー,ロマンス系

【切ない系】神仙と人間のラブストーリーの感想です。まだ日本ではあまり知られていないジェン・イェチョンとチャオ・ルースーちゃん主演で地味な印象を受けるかもしれませんが面白かったです!

中国語字幕で観た感想になります。日本語字幕で観たときとは印象(理解度も)が違う可能性もありますが、おおよそ合っているかと思います。

4.0 三千鴉(がらす)の恋歌(三千鴉殺)(2020)全30話

キャスト ジェン・イェチョン、チャオ・ルースー、リウ・イートン、ワン・モンリー他

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ネタバレなし感想

面白かったです!私好みでした。中国ドラマにしては全30話で短めなんですが、恋愛と策略系、笑いと泣きどころ、メインと脇役キャラの個性などそれぞれバランス良く魅力的に描かれてまとまっていたと思います。オープニング曲も素敵で私は毎回早送りしないで聴きました。

実は最初はこのドラマを「地味」だと思っていました。というか本音を書けば主演の九雲役ジェン・イェチョンが地味だと私は思っていたんです。(私の主観です)イケメンだとは思いますが、雰囲気がスターと言う感じではなくて、少しでも太らせたらクラスにいそうな親近感のある俳優さんだなと。肌が褐色めなせい?性格が穏やか系だから?九雲が遊び人風な言動をしても「実際のジェン・イェチョンはこんなこと言わないだろうな」なんて思ったりして観ていました(笑)

でもドラマを観ているうちにこの彼の「地味」さがとても良いと思うようになりました。ドラマの中ではいっけん九雲は「風流な人気者イケメン仙人」ですが、その裏側では【長い間ヒロイン燕燕(覃川)を見守っている】わけで、この一途さと真面目さがとても彼に似合う!そしてより切なさを感じる!と思いました。

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ネタバレあり感想

※ネタバレしてます。ご注意ください。

このドラマはまず九雲の設定が良かったです。千年も一途に自分を想ってくれるイケメン…最高すぎます!軽口叩きながらちょっかいをかけてくるところも、覃川が願うなら霊灯の灯芯として燃え尽きる覚悟して見守ってくれるところもすごく良かったです。何度も覃川が羨ましいと思いました(笑)

覃川が妖王の存在を知り、仇を間違えていて自分の能力のなさに落ち込むあたりからは覃川にも共感できるようになり、何より、九雲が霊灯の灯芯だと知って「霊灯を灯さず妖魔と戦う。九雲と一緒に生きたい」と考えを変えてくれたときはホッとしました。そして覃川が九雲を愛してくれて「九雲良かったね!」って私も喜び、海底でのシーンなんて「やっとこの日が来た!」って九雲の気持ちになって(?)私も嬉しくなりました(笑)

他の話を。二萌の裏切りは驚きました。あの喋りから亭渊への変わり方…俳優さんすごい!妖王、妖神の出現、九雲と覃川はどうなるの!?霊灯を灯すの!?…と惹きつけられました。九雲が消えてしまった後の展開も予想外で驚きました。あ。火山口で覃川が自分の心臓を刺して出した虎…そこまでして出した割には弱すぎると思ったのが突っ込み所です(笑)

それにしても玄珠は最初はよくいる嫌な二番手女なのかと思っていましたが、意外と嫌なエピソードもなく(紫辰の燕燕の記憶を消したくらい?)燕燕(覃川)に対するコンプレックスや紫辰の気持ちに自信をもてないところとかが共感できました。最後のあの行動は驚きました。

最後の最後の話。二人が出会えて本当に良かったです!!(涙)このドラマは絵の中に入れるという不思議で個性的な設定がありましたが、それをこうやって使うんですね。最後の絵、美しかったです。この絵は今までさんざんやらかしてくれていた(?)香取山主が贈ったものということで、最後に本当に良い仕事をしてくれたなと思いました。(いや、清瑩石の場所も教えてくれたけど)この後、二人は絵から出ることは出来るよね??両親がいて妖魔はいない幸せな世界で二人で生きていくのかな。婚約者になっていた亭渊との三角関係を想像するのも楽しいですね。

コメント

  1. ねりぽぐ より:

    柚子さん、何時もお世話になっております。

    三千鴉の恋歌、観ました!
    30話のコンパクトさが非常に見やすかったです。
    川は愛らしいし、玄珠は美しいし、九雲はかっこ良いし、紫辰は可愛いしで主要キャストの俳優さんが非常に魅力的でした。
    何の前知識も無く見始め「燕燕、美人だな~」などとアホずら下げて観ていたら、第二話でまさかの主役交代!驚愕して速攻でLaLaのHPを検索しました(笑)。でも、容姿が完全に変わってしまった(燕燕⇒阿満)のに、全く意に介さず川(=燕燕)を想い続ける九雲と紫辰は凄い(感動)。まぁ、燕燕も川も可愛いからと言ってしまえばそれまでですが、如何に自分が”容姿”に囚われて生活しているのかと猛省です。
    各キャラクターが話が進むにつれ、それぞれが葛藤を抱えている中でどんどん良い人化して行くのは新鮮でした(笑)。特に玄珠や眉山辺りは「絶対、途中で裏切るはず!」と勝手にあらぬ疑いを掛けて(←酷い)いたので、最後まで善人で良かった・・・(涙)
    実は未だに霊灯のシステムをよく理解してないので、細かい所の理解が出来ないまま終わってしまい、その為か最後のあれはハッピーエンドと受け取って良いのか暫く混乱しました。基本的に超ネガティブシンキングなので、最終回のタイムリープ?(パラレルワールド?)が消えてしまった川(←これも、何で消えちゃったのかよく分かってないのですが・・・)の夢というか願望に近い妄想で現実ではないのかと最初は疑いました。でも、柚子さんのご感想を拝読すると、気持ちよくHEなのだと理解して良いと考え直し、スッキリです!(←人の褌で厚かましい)
    6人で終結して「妖王と戦うぞー!」となった所はRPGみたいでワクワクしたのですが、まさかの川&九雲の優しい裏切り(笑)。二人の(いや、「川の」かな?)気持ちは分かるけど、妖王の復活って三界的に一大事だし、既に驪国の復讐って意味だけじゃなくなって来てるからそこは全員で行くべきだろうと。しかも、前回の対戦で川&九雲組では妖王に歯が立たないのは明白で犬死確定だから、もし二崩が来てくれなかったらどうするつもりだったのかと(笑)。

    • 柚子(ゆず) 柚子(ゆず) より:

      ねりぽぐさんこんにちは。こちらこそ今回も感想ありがとうございます!毎回勉強になります。

      燕燕の顔、考えると確かにそうですね。可愛い→可愛い の変化だったからそこまで男性陣も気にならなかったのかもしれません(笑)
      例えば好きな人の顔がシューカイからレオローに代わっても(逆でも)私だったら気にならなそうです(笑)

      玄珠美人でしたね!!女二番手ながら良い役だったと思います。紫辰が彼女を好きになったのも全然違和感なかったですね。
      本当にメインキャスト陣、キャラクターが魅力的でした。

      霊灯のシステム…実は私もあいまいで、今何人の魂が中に入ってるっけ??とか他の部分でも良く分からなかったところがありました。
      しかし…ここは私の性格もあるのか「ま、いっか」で気にしないでいました(笑)

      最終回の霊灯に覃川が吸い込まれてその後の世界、あれは人によって解釈が変わりそうだな~って思いますね。
      本来の世界と、覃川が移動した霊灯の中の世界が並行してあるのかな??覃川が移動した世界では覃川の望み通りで
      (両親生きてる、玄珠と仲良し、九雲が生きてる!!)あれはあれで覃川にとっての現実なのかな?九雲も魂が拡散してしまったのを
      長年かけて取り戻して絵の中で療養してたのかなと。(でもなぜ霊灯の中でなのか??)

      霊灯を灯さず妖神を倒せてたら(誰も死なずに)それが一番のハッピーエンドだったとは思いますが、
      こういう終わり方もじゅうぶんハッピーエンドかなと私は思いました(^▽^)

      妖王を倒すとき、本当に二萌が来なかったらどうなってたんでしょうね(笑)二萌は幻覚効かなかったし有能ですね。

  2. ねりぽぐ より:

    柚子さん、何時もご丁寧に返信ありがとうございます!

    シューカイからレオロー(逆可)、想像しただけで迸ります(大興奮)!!!
    でも、イケメンの渋滞で身が持たない(←バカ)・・・。
    ジェン・イェチョン君もかっこよかったです。本当、中国14億人のトップ(芸能界)は恐ろしいルックス偏差値の高さです。
    九雲、濃い顔系だったら川に対する押せ押せ発言も少し食傷気味になりそうなのにあのちょっとベビーフェイスの甘さが全てを許容させる(当社比)。そして、むしろキュンキュンへ昇華させる(笑)。
    あと、やっぱり柚子さんのご返信にもありましたが、玄珠が良かった!元々、自己肯定感が低いキャラ(玄珠ママは軽い毒親だ( ノД`)…)が大好物なので、登場人物の中で実は一番感情移入した気がします。
    その上、川(燕燕)との関係性が萌える、萌える(笑)!!
    幼い時から片や(=玄珠)羨望と嫉妬で相手を見続け、片や(=燕燕)圧倒的なカリスマ性でそんな事は気にも留めないけど、自分の存在が相手の負担になっている事は自覚してる。相対すればお互い憎まれ口ばかり叩き合うヒリヒリした関係なのに心の中では十分に認め合ってるって・・・。GLで二次創作が一本出来そうです(笑)。

    そうなんですよ!二萌は幻覚が効かなかったですよね。あの場面、各々の深層心理のトラウマが増幅されて苦しんでいる印象だったんですが、二萌は基本心に闇を抱えてないって事だったんですかね?兄ちゃんへの劣等感で幼い頃から汲々としていたのかと思いきや、結構ポジティブキャラだった(笑)。

    全然関係ないのですが燕燕のお父さん、皇帝役で良くお見掛け致しますが、中国では有名な俳優さんなのでしょうか?

    • 柚子(ゆず) 柚子(ゆず) より:

      ねりぽぐさんこんばんは。コメントいただけると深く考える機会が持ててありがたいです!

      中国俳優は顔もそうですが背が高いのもすごいですね。全体のシルエットが見栄えするしいっそうカッコイイ!
      私もジェン・イェチョンは押せ押せ発言がくどくならない良さがあったと思います。少し控えめな雰囲気を感じてバランスが良かったというか。
      ベビーフェイス、そうですね!可愛らしい顔でもありました。

      玄珠と覃川(燕燕)みたいな女同士の関係のドラマってなかなかない気がします。(たいてい嫌いあってるだけとか、途中で仲良くなるとかかな?)
      30話のドラマなのにキャラを魅力的に描いていましたね。GL、どなたか書いてるかな?(笑)中国であるかも??
      玄珠役の女優さん、この次の作品では女一番手してるようで(ワン・イーボ主演)活躍を期待したいです。

      二萌、兄に対しては【悪い奴。国のためにも良くない。自分のほうが次期皇帝にふさわしい】とか思って、闇がなかったのかもしれませんね。
      自分に自信もあって。恋愛感情抜きにして考えれば、二萌と婚姻しても幸せになれそうな気がします。

      燕燕のお父さん、私も良く見るなぁと思ってました。白華の姫、王女未央にも出てましたね。他にも色々出演ドラマは多いようですが主役はしてないみたいです。
      脇役として知られてる感じなのかもしれませんね。

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