《与君歌~乱世に舞う運命の姉妹~》あらすじと感想(ネタバレなし/あり)キャスト紹介!陰謀のなかの皇帝の生き様と愛に感動する時代劇

宮廷古装劇,恋愛と策略系

チョン・イー君演じる皇帝の弁解しない男らしさが素敵でした。

与君歌~乱世に舞う運命の姉妹~(2021 全49話 原題:与君歌)4.0

(キャスト)チョン・イー、チャン・ユーシー、ハン・ドン、シュエン・ルー、ミッキー・ホー、他

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《与君歌》あらすじ

泰安9年。宦官の勢力が増大するなか、文宗皇帝が実権奪回を試みるが反撃に遭う。楚国公・太監である宦官の仇子梁(きゅう・しりょう)は粛清を始め、宰相府は襲撃される。郊外に通じる抜け穴から逃げた王家の姉妹は、文宗皇帝の弟・斉焱(せいえん)に矢を放たれる。

死体の山のなか、斉宸(珖王)は生き残りの少女を助ける。その後、文宗皇帝は崩御し、弟の斉焱が即位する。

…………

数年後のある夜、女護衛集団・紫衣局の程若魚(てい・じゃくぎょ)は森の中で禁軍と共にキツネ狩りにやってきた皇帝・斉焱を見かける。直後、程若魚の元に矢が飛んできて禁軍に囲まれる。

「殺せ」斉焱は冷たく言う。「私は刺客ではありません。紫衣局の者です」程若魚は令牌を見せる。「名は?」「程若魚です。この度執剣人(皇帝を守る護衛官)に就任します」「姿絵と同じくマヌケな顔だ」斉焱は言う。このとき程若魚は(陛下のお顔はどこかで見覚えがある)と思う。

その後、程若魚は第23代執剣人の拝命のため宮中を訪れる。そこで斉焱と再会し…。

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ネタバレなし感想

観る前はなんとなく地味なドラマだなという印象でした。(若手人気イケメンがチョン・イー君くらいなので)。でも、ストーリーは意外と引き込まれて面白かったです。

男主役である皇帝・斉焱やヒロイン若魚、他のメインキャストたちの生き様が丁寧に、そしてドラマチックに描かれていて楽しめました。〇〇は実は〇〇だった!みたいな意外な設定に驚いたり(薄々気づいてたけど)泣けるシーンもチラホラ。

皇帝を守るのが女性の執剣人というのも新鮮な設定で(実際そういう身分があったのかな?)戦う女性の姿が凛々しくてカッコ良かったです。

宦官・仇子梁の存在感もすごくあって、陰謀面も見応えありました。

サブタイトルにもなっている【運命の姉妹】。この姉妹の生き方にも惹きつけられました。ただ、ヒロイン役のチャン・ユーシーが美人顔なので、元気で無邪気な少女役がちょっと似合わない気がしました。

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ネタバレあり感想(前半)

※ネタバレしてます。ご注意ください。

出だし、斉焱が幼い姉妹を矢で射るシーンは衝撃的で、冷たい表情をしていたし悪い奴なのかと思ってしまいました。(でもきっと何か事情があるんだろうなとは思ったけど)。斉焱が黒衣の男として裏で一人で動いていたのも驚きました。(皇帝がこんな行動とっているドラマ久しぶりに観たかも)。序盤はこんなに元気だった斉焱なのに、どんどんケガや毒によって体が弱っていくなんて…。

若魚が斉焱に「罪人でも心を悔いあらためてるから傍にいる」「陛下は冷酷な皇帝ではなく権力の亡者でもない。陛下は勝てます。私たちが力をお貸しします」と言ったシーン良かったです。斉焱が涙を流し(悪に染まった私を見捨てない女子。あれが私の好きな女子)と思うシーンは感動しました。

朝露の変で斉焱は矢を骨の間に挟まるように撃ち、幼い姉妹の命を救ったことが明らかに。姉妹の祖父・王楊(宰相)との相談からしたことで、罪人の道を歩むことになるけど悲願(宦官一派を倒す)を達成するためにということでした。

仇煙織(きゅうえんしょく)が「自分の手は血で汚れている」と泣いたシーンはグッときました。幼い頃、権力争いに巻き込まれた被害者なのに、復讐のため加害者になっていくのが切なかったです。でも何の罪もなかった鞍王を殺したのは復讐のためとはいえ酷かったし、報いが来るんだろうなと思いました。

若魚が仇子梁から殺されそうになるのを逃れるため+斉焱を助けるため、陛下(斉焱)の子を身ごもっていると皆に嘘を言ったエピソードはなんか楽しかったです(笑)。そんな関係になってないのに(笑)。医者に診せることになり、妊娠の脈を【武芸者なんだから操れ】と仇煙織に言われて、一人目の医者を騙せるのが凄すぎました。妊娠の脈を操ったエピソードなんて今までドラマで観たことなかったです(笑)。二人目の医者のときはちょっと妊娠時期が目論見と違って診断されてしまったけど、懐妊が確認されて一安心でした。(※その後は堕胎薬を飲んだと嘘を言った)。

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ネタバレあり感想(後半)

第三の人物、右相・十三は斉宸(せいしん)だったと分かったときはテンション上がりました。仮面の下の目で予想はしてたけど(笑)。

仇煙織が仇子梁に【左士を殺せ】と命じられたエピソードは見応えありました。どうなるんだろうと展開が予想できなかったです。仇煙織はひざまずいて殺さないことを懇願し…。それなら【若魚を殺せ】と言われ…。両方、殺したくないどうしようと悩み抜く仇煙織。その後、十三が現れて、若魚を殺してはダメだ、仇煙織の妹だと言われ…。とてもドラマチックな展開でした。

若魚は死んだことにして、新しい名・凌泠(りょうれい)として生きていきますが、斉焱は再会後、生きていた若魚を偽物だと言い…。偽物を用意したという密書を読んだせいとはいえ、斉焱は本物だって分からないのかな?と私は腹立ってしまいました。でも本当は本物って分かってたんですね。(そりゃそうか…)。自分の命が短いから偽物だと言って若魚と距離を置いたのだと分かったとき切なくなりました。

若魚が自分の出自(王家の姉妹だった)を知り、朝露の変のときの矢と衣装を見たあと、斉焱は一切弁解せず「命で償うのみ」と剣を渡そうとするのが泣けました。斉焱は本当に男らしかったです。若魚が一族を殺された恨みをぶつけるのではなく、斉焱の話(経緯)を聞こうとするのも良かったです。他のドラマだと大抵、すぐヒロインが激高して信頼を裏切ったとか言って相手を責めるけど、若魚は違ってホッとしました。

黒幕(斉宸)が姉妹の仲を引き裂こうとしているのに気づいた斉焱が、仇煙織に【若魚は妹】だと早く知らせるべきと言っても「血で染まった自分が姉だと知られたくない。自分が姉だと伝えないで」と言い張るのがもどかしかったです。若魚が仇煙織を憎んだりするときもあったけど、仇煙織が姉として命を懸けて若魚を守る姿は感動的で姉妹愛が素敵でした。

先帝の遺詔が水でぬらすことによって文字が一部消えたのは驚きました。皇位を斉宸に継がせたのではなかったんですね。斉宸は黒幕だったとはいえ権力欲の赴くままの行動ではなく、理性的な人物だったなと思いました。最後、斉焱は亡くなってしまいましたが、ずっと良い皇帝であることを望み、考え、生きてきて素晴らしかったです。愛する若魚を宮廷から出し、外の世界で幸せに過ごしてほしいと願うのも感動的でした。

キャスト紹介

斉焱:チョン・イー

程若魚:チャン・ユーシー

1991年1月30日吉林省敦化市生まれ A型 身長168cm 体重43kg 北京服装学院卒業

(出演ドラマ)千秋令、穿盔甲的少女(マイ・ユニコーン・ガール)、琉璃(琉璃~めぐり逢う2人、封じられた愛~)、如懿传(如懿伝~紫禁城に散る宿命の王妃~)、无法拥抱的你(抱きしめられない君 I Cannot Hug You)、他

斉宸:ハン・ドン

仇煙織:シュエン・ルー

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