《男たちの勲章~栄光への旅立ち~》感想(ネタバレなし/あり)戦いの中で育まれる恋愛と友情と家族愛が素敵な軍隊成長物語!

ラブミステリー,サスペンス,軍隊系

軍人になった若者たちの長期間にわたる人生模様が描かれています。軍人のシャオ・ジャンも新鮮!

男たちの勲章~栄光への旅立ち~(2021 全40話 原題:王牌部队)4.0

(キャスト)シャオ・ジャン、ホアン・ジンユー、チョン・チューシー、バイ・ルー、他

※1話あらすじとキャスト紹介はこちら

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ネタバレなし感想

軍人さんの人生って壮絶ですね。国や国民を守るために命をかけた任務をして…本当にありがたい存在なんだなと思いました。

対照的な性格の高粱(演:ホアン・ジンユー)と顧一野(演:シャオ・ジャン)の少しずつ育まれていく友情も素敵でした。それぞれが江南征という同じ女性を想い、その恋愛の行方にとても心動かされました。

メインの3人だけでなく、他の仲間たちとの絆や男性兵と女性通信兵の恋愛なども描かれていて、それぞれ思わず涙がでてしまう展開もありました。

ドラマのエンディング曲の歌詞「あなたがいなくなり太陽は消えた」という部分を聴くたび、私は怖かったです。誰か死ぬの?それは誰?と思いながら観ていました。

軍隊ものなので壮絶な戦闘シーンも多く、男くささを感じるドラマでしたが、友情面恋愛面など爽やかで素敵なドラマだったと思います。

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ネタバレあり感想

※ネタバレしてます。ご注意ください。

顧一野のまっすぐな恋愛

序盤の顧一野と江南征の恋愛模様が良かったです。お互い好意を持ちつつ交流していて、顧一野のベッドに江南征のハッカの香りが残っていて上官に問い詰められた時はバレるのかとハラハラしました。このときは高粱が自分のハッカ油の香りだと助け船を出してくれて、友情が始まるきっかけにもなりましたね。

大好きなホイットマンの詩集を写したノートを江南征に贈った顧一野。このときも高粱がかばい、上官の前でノートを読み上げさせられ…「彼女の服のボタンを外して…」と高粱が読んだときは江南征ともども私もビックリ!!(笑)。顧一野こんなん好きなの!?と(笑)。もう一か所読まされて、そこも【添い寝】がどうのと言う部分で…「ボタンを外しすぎだ!」と上官が言ったとき、私は大笑いしてしまいました!!!(笑)。

3か月の訓練最終日、顧一野が代表で挨拶をしたとき「軍人の責務は愛すべき人々を守ること。私の愛を歌で伝えます。私は大切に愛したい。どんな困難があろうとも君への気持ちは変わらない」と江南征に向かって言ったあと歌いだし…。これにはびっくり!!真面目な人はこうやって愛に突き進むんだなと妙に感心してしまいました。ざわついた会場で、高粱を筆頭に仲間たちが一緒に歌い出して顧一野をかばったのも良かったです。でも秦中隊長が処分を受け…、中隊長との別れの夜、みんなで酒を飲み団らんするエピソードも良かったです。(結局また高粱たちの上官になったのは笑ったけど)。

演習で顧一野が大怪我をしたのをきっかけに、江南征は上官に恋愛を終わらすことを命令され、二人の前途のためと悩みながら別れの手紙を出し…。ショックを受ける顧一野は可哀想だったけど、ボーっとして敵との戦いに敗北したので、恋愛に一喜一憂したり周りが見えなくなるなら、上官の言う通り恋愛は良くないなと思いました。

顧一野をかばって張飛小隊長が亡くなってしまったのはショックでした。そしてまさか、顧一野がこの小隊長の奥さんと結婚して自分が生活を支えようと決心するなんて!!実は小隊長の相手にしては美人だなと思っていた(失礼)んですが、のちのち顧一野の相手になるから美人の女優さん選んでたのかなと一人納得してしまいました(笑)。お互い最初は遠慮がちだったし、小隊長との子供は顧一野を受け入れてなかったけど、終盤になってこの選択は正しかったと思いました。顧一野は江南征と自分は同じタイプだから合わないと感じている部分もあったと言っていたし、謙虚で控えめな阿秀とは似合っていると思いました。

高粱の見守る恋愛

顧一野と江南征の両想いの陰で高粱は江南征への想いを募らせていて…。

高粱が江南征に「文工団に行く前に自分が買った服を着てほしい」とコートに呼び出して、たくさんの買った服を紐からぶら下げて流し落としていったシーンはとても素敵でした。「あなたの想いには答えられない」とか「あなたはただの戦友よ」とか言っていた江南征ですが感動で涙を流してましたね。私も感動しました。「永遠に若く綺麗でいてくれ。永遠に俺の戦友でいろ」という高粱のセリフも良かったです。

その後の戦争では簡単に仲間が死んでいき、壮絶で信じられない思いでした。高粱が「俺は身寄りがない」と言って、敵を引き付けるため一人敵陣へ。弾丸が全てなくなり、最後に江南征の名を呼んで崖から飛び降りたときは唖然。まだ19話だけど死んじゃうの?と…。6か月後、高粱が生きていてホッとしましたが、あの高さから落ちて大丈夫なんて…(驚)。

張飛小隊長の死に対する温度差を感じた顧一野が江南征に冷たくしたときは「720連隊を救ったのは通信線を接続させた江南征だ。救ったのはお前じゃない。それなのに江南征によく冷たくできるな」と諭し、高粱は本当に周りを分かってるなと感心しました。

陸軍学校への進学枠メンバーの件も、最初は顧一野と自分の二人だったのに顧一野だけになって納得できなかったのに「でもこっちは一人の事情で向こうは二人だ」と江南征のことを考えて諦めたのも潔かったです。進学するための受験の際も、江南征を動揺させたくないから受験する資格がないことを黙っていたり、高粱は本当に男らしい素敵なキャラだと思いました。

3年後。副中隊長に出世した高粱でしたが、江南征が優秀すぎて卑屈になっていたのは意外でした(笑)。江南征が【男らしいあなたが好き。この世で唯一の愛だわ】と遠くで闘う高粱に手紙を書き、すっかり高粱のことを好きになっていたのは嬉しかったです。

でも運河の作戦で高粱の下半身にまひが残ってしまい…。高粱がリハビリに疲れ自暴自棄になったときは観ていて辛かったです。命が助かっただけ良かったとは思ったけど…。江南征に自分を介護させる人生なんて送らせたくないと別れてしまったのも、高粱の優しさだし納得できました。仲間の兵士たちの「一緒に頑張ろう。我々は生死を共にします」という録音を聞き、高粱が生きる気力を取り戻したのは感動しました。そしてまさか歩けるようになって復活するなんて!!すごい!!バイ・ルーちゃん演じる胡楊にも感謝!まさかこんなに自立した立派なお医者さんになっているとは。

高粱と江南征は本当に長い期間色々なことがありました。でも最後には仲間たちに囲まれるなかでのプロポーズ。本当にやっとここまで来た…と安堵とともに感動しました。良かった!!(涙)

その他

高粱の助けもあって、江南征と父である師団長の関係が良くなっていく姿も良かったです。失恋で荒れる娘に師団長が火傷しつつも料理をふるまったり。顧のような男を選ぶと傷つくとも言ってましたね。確かに高粱を選んだほうが幸せになれそうと思ってしまいました。

雑用係として師団長とかかわった高粱は部隊(9班)に戻してもらえる時、師団長に「私の息子も同然」と言ってもらい涙を流していて…。孤児の高粱にとって本当に嬉しかったんだろうなと私も泣けました。

地雷により春雨さんが負傷し、角膜を養子の子・荊荊にあげてと言って高粱の腕の中で亡くなってしまったのは悲しかったです。夏林と結婚したばかりなのに…。ママはいつ帰ってくると聞く荊荊に「ママは光を君にあげたんだ」と高粱が答えたときは泣けました。

全体的に。見始める前は取っ付きにくいような印象もあった軍隊・戦争ものドラマでしたが、恋愛や友情、家族関係など、見応えあって楽しめました。男くさい雰囲気のするシャオ・ジャンも新鮮で素敵でした。ただ、終盤の高粱と顧一野の演習対決エピソードは、私は鑑賞意欲が下がってしまったかな。実戦じゃないので気持ちが入らなかったです。

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