《夢幻の桃花～三生三世枕上書(ちんじょうしょ)》各話あらすじとキャスト紹介！見所ポイントとラブ度付き。ときめきラブストーリーです！

陌葉は「阿蘭若が救った方法で橘諾を救ってほしい」と鳳九（阿蘭若）に言う。阿蘭若の夢から出る大事な一歩だから、その時の方法を踏襲してほしいと。「阿蘭若はなぜ恨みがあったのに橘諾を助けたの」と鳳九が聞くと「阿蘭若が救おうとしたのは沈曄だった。従妹の橘諾を助けに来た沈曄を阿蘭若が救った。阿蘭若は沈曄を好きだったとあとから知った」と陌葉は答え「阿蘭若が救った日のように、刑場に飛び込んで白虎刀を握り血を捧げろ」と言う。

橘諾の刑の執行当日。鳳九は刀で手を切るのが怖くてできないと言い「鶏の血でいい？」と用意した血の袋を陌葉に見せる。血迷ったかと驚く陌葉。橘諾が連行され、白虎刀に橘諾の血を流すと白虎が現れ橘諾を襲う。そのとき沈曄が助けに来る。白虎と沈曄が戦うさなか、覚悟を決めた鳳九は助けに向かう。白虎を封印するため自分の血を白虎刀に捧げると、白虎は消える。

白虎を封じられたため橘諾は刑を免れるが都から追放されることになる。刑場を乱したと沈曄も罰を受け神官の座をはく奪され都を追放と言われ、阿蘭若も暴れたと一か月棒給を止めると大王に言われる。その際、阿蘭若の言動通りに鳳九は「沈曄に夜華様の誕生祝いの剣を作ってもらいたい」と頼み、大王に了承され沈曄は阿蘭若の家にとどまることを許される。

一方、結界に封じられている緲落は「帝君との戦いの際、自分の元神を鳳九の額の赤い印に残した」と言い「この結界を破るときは赤い印を取り戻した時だ」と笑う。その後、緲落の化身が阿蘭若の夢の中に現れ、湖に沈んだ【棺の中にいる鳳九】（※阿蘭若になっている鳳九は元神）を宙に浮かせ「自分の力を取り出させてもらう」と言う。そのとき帝君が現れ鳳九を棺に戻したあと緲落と戦う。その近くには白虎刀で血を半分失い気を失っていた鳳九（阿蘭若）がいた。鳳九（阿蘭若）は目覚めたあと棺の中に横たわる鳳九に気づく。手を伸ばすと棺の中の鳳九の額の赤い印が光り、鳳九（阿蘭若）は鳳九の赤い印の中に入り込んでしまう。

（見所）鳳九の額の赤い印…なんだか大変なことになりそう。緲落が関係してたなんて！！

阿蘭若の中に入っていた鳳九の元神が、棺の中にいた本来の鳳九の体に戻り、鳳九は目覚める。緲落と戦っていた帝君はそれに気づき「目覚めたか」と言う。帝君は背中に緲落からの攻撃を受けたあと、二人は戦いながらどこかへ行ってしまう。

その頃、橘諾は母親に泣きつき、母は「王宮追放の件は私に任せて」と言う。

鳳九は帝君の血のあとを追って洞窟の中にいた帝君を見つける。帝君は「ついに目覚めたか」と言って鳳九に口づけする。その後、傷を負っている帝君を座らせ、全て思い出した鳳九は帝君の血だらけの体に包帯を巻きながら「なぜここへ？姫蘅と愛し合ってるのになぜ？」と聞く。「頻婆果を姫蘅に頼まれるとすぐ渡した。姫蘅が好きだから機嫌を取ったのでは？」と言う鳳九に帝君はすまないと謝り「姫蘅が秋水の毒に使うと言ったから渡しただけだ。信じてくれ私はそなたが好きだ。心の臓を捧げれば信じるか？」と鳳九の手を自分の胸にあてる。「好きだからこそ阿蘭若の夢まで追ってきた。そっぽを向くのは先程の口づけが不満か？許せ。私は経験が乏しい。手ほどきしてくれ」と続ける帝君に「私が？図々しいわね」と返す鳳九。

その後、帝君は早く夢から出ようと思い「全てが終わったら真相を話す」と鳳九に言い「月令花を見ながら歌ってくれた歌をもう一度」と鳳九の膝に頭を乗せ横になる。鳳九が歌を歌うなか「もう二度とそなたを悲しませない」と帝君は誓う。「ここから出るには阿蘭若の一生を全うしなければ」と話す鳳九に帝君は私に任せろと言う。

鳳九は屋敷に戻ると陌葉に【元神が体内に戻った】と伝える。阿蘭若の体は消えたと言うと陌葉は驚いたあと「阿蘭若の筆跡をまねて沈曄宛に文を書いてほしい」と言う。一方、帝君は妙華鏡を作り鳳九と阿蘭若の縁を解くことにする。

（見所）私は経験が乏しい、手ほどきしてくれって言う帝君と図々しいと返す鳳九（笑）この二人の関係＋会話はなんとも味わいがあります（笑）

陌葉は「これを阿蘭若の字をまねて写せ。三日に一回沈曄に届けろ」と送る文を鳳九に渡す。鳳九は「阿蘭若は別邸で塞ぎこむ沈曄に何通も文を送った。沈曄を深く愛していたのね」と思う。文を見た際【文恬（ぶんてん）より】と阿蘭若が書いていて不思議に思う。

帝君のもとに呼ばれた陌葉は「なぜ鳳九と一緒に阿蘭若の夢の中へ？」と聞く。帝君は「小白（鳳九）を好いているからだ。今まで失敗を重ねてきたからもう逃したくない」と答え「ここは危険だ。予測がつかない。一刻も早くこの夢から出たい」と話す。そして陌葉に「神器の製作が遅れている。夢の始まりを知ればここを出られる。そなたの力を借りたい」と頼む。

鳳九（阿蘭若）から文を受け取った沈曄は本当の阿蘭若の文と比べて同じ筆跡、内容だと思う。「本当におまえは阿蘭若か？」と考える。

鳳九は【文恬】と言う名で阿蘭若が文を送る理由を陌葉に聞く。文恬は女性の学者で、本名だと沈曄に敬遠されそうなので阿蘭若はその偽名を使ったと説明される。そのうえ、沈曄と本物の文恬を引き合わせたと言う。その後、鳳九は文恬と会い「沈曄との文の交換の際、私の名だと刺激しそうだったため名を拝借した」ことを伝える。そして「最近忙しいので本当の文恬先生に文通を続けてほしい。沈曄に悟られないように私の筆跡をまねてほしい」と頼み、後日二人を引き合わせる。鳳九は「愛する相手を譲り渡すのね。阿蘭若が素直に思いを告げたなら沈曄との運命は変わるかしら。計画変更よ」と思うのだった。

鳳九は狐の形の飴を作り、息澤（帝君）に１０個、陌葉に５個、そして残りを沈曄に贈る。帝君と一緒にいた陌葉は飴が少ないのにショックを受け、逆に帝君は自慢げな顔。そのうえ陌葉の飴がいつの間にか全部消える。帝君が消したと思い「ケチすぎる」と陌葉は非難する。

一方、沈曄は「文の主はおまえか。騙したな」と阿蘭若のところを訪れる。「なぜ私だと分かったの？」と驚く鳳九。沈曄は怒って帰ったあと「先程の態度が阿蘭若と違う。飴？阿蘭若から飴など受け取った記憶はない。一体どういうことだ」と生前の阿蘭若と夢の中の阿蘭若の違いに混乱し「おまえは変わった」と泣く。

（見所）本来の阿蘭若と沈曄の間の愛情がなんだか難しい。他の女性引き合わせたり。（なんで？）鳳九の飴の数の差にショックを受ける陌葉には笑った。その後の帝君の表情や行動も（笑）

夜遅くに帝君が鳳九のもとを訪れる。幻術で空間に光の鳥と花を作り舞わせ、安禅樹の花冠を鳳九の頭に乗せる。これは男が意中の女に渡す愛の証だと気づいた鳳九は喜ぶ。その後帝君は鳳九を祭りに連れ出す。

「私は機嫌がいい」と帝君は鳳九が贈った狐の飴を取り出す。「これからは私が一緒。帝君を楽しませてあげる」と鳳九は店を周り、飴細工を帝君に買ってあげ、狐のお面を帝君に被せ「これであなたも私の家族」と笑う。鳳九は子供の頃の話をしながら歴史が得意な話をする。「あなたを好きだから。歴史はあなたの輝かしい戦歴よ」と鳳九が言うと帝君は「この夢を出たらそなたを妻に迎える」と言って口づけする。

街の女子が香り袋を投げる姿を見て「香り袋を受け取ったら一夜を過ごす風習がある。絶対受け取らないで」と帝君に言う鳳九。すると緲落が現れ帝君に香り袋を投げ、思わず受け取った帝君に「楽しい夜にしましょ」と笑い二人は去っていってしまう。鳳九はどういうこと？と怒って家に帰る。その後、沈曄が酒に酔って暴れていると聞かされ沈曄の元へ行くと、彼は鳳九（阿蘭若）に「おまえは偽物だ。いかに筆跡を似せようとも阿蘭若ではない」と泣く。

一方、帝君は緲落と戦い、追い詰めると緲落は「赤い印を取り戻すまで諦めない。必ず自分のものは取り返す」と言って消える。

鳳九は沈曄に「阿蘭若になぜ思いを告げなかったの」と聞く。沈曄は「阿蘭若を守るためだ」と答え鳳九の顔に触れようとしたとき、帝君が現れ彼を気絶させる。「沈曄には酔う理由がある」と怒る鳳九。そして「あなたはさっき私を置き去りにした。私はこのまま夢に残りたい。夢から出たらあなたは尊い身分の東華帝君で私はただの子狐に戻るだけ。だったらこのまま阿蘭若と息澤でいたい。夢の中でなら愛しあえるから」と鳳九は泣く。帝君は鳳九の涙をぬぐい「この世界はすべて幻だ。この夢から出たら沈曄も阿蘭若のいない現実に戻る。そのときそなたの献身は無になる」と話す。

帝君は「緲落の回復は予想以上に早い。すみやかにこの夢から出なければ」と考える。一方、沈曄は目覚めた後「阿蘭若の元神を手に入れる最後の機会だ。慎重に行動しよう」と思うのだった。

（見所）神器の製作を陌葉にまかせて祭りを楽しむ帝君（笑）沈曄が何かしそうで怖い…。

帝君（息澤）が妻（阿蘭若）の部屋で暮らすと言い出す。勝手に決めないでと言う鳳九に「寝床を別にすればいいだろう。夢の中で愛し合ってる感じが好きなのでは？」と帝君は鳳九を抱き寄せる。その後、沈曄が阿蘭若の部屋を訪れ、酔って無礼を働いたと謝ってくる。沈曄は帰った後「なぜこれほど大きく変わった。師匠（息澤）が居を移してくるとは。今の阿蘭若は一体何者なのだ」と思う。

帝君は神器作りに行き、ずっと製作していた陌葉に英気を養って来いという。陌葉は鳳九のところを訪れ「狐の飴のせいで帝君は全てを私に押し付けた」と不満をぶつける。そして生前の阿蘭若の話をする。阿蘭若は息澤が捕まえたと言う害獣と戦って傷を負った。それを沈曄が助け「阿蘭若が命を落とすところだった」と息澤に怒り、阿蘭若は沈曄に「私を好きよね」と言った。良いと言えるのはこの件くらいだと陌葉は言う。

「大王が病死し太子が即位したが7日後、夜梟族が戦を仕掛けてきて太子は死んでしまう。その後、本来阿蘭若が即位するはずが橘諾が流罪先から戻ってきて即位し阿蘭若は首をつって自害した。自害した理由はわからない。大王は病死ではなく阿蘭若によって毒殺されたという噂もあり、沈曄は大王の死後神宮に戻り、阿蘭若を救うどころか死罪に処すべきだと上奏した」と陌葉は涙ぐみながら話すのだった。

一方、阿蘭若の夢の外にいる現在の橘諾は娘の潔緑に「阿蘭若は私が女王になる道を阻んだ。母は目的のため手段を選ばなかった。阿蘭若の夢は比翼鳥族に対する天罰よ。でもあの者が一番哀れだ。あれほど阿蘭若を深く愛したのに永遠に会うことが出来ないなんて」と話す。

（見所）阿蘭若と沈曄の関係…一体どんな真相が？橘諾の母（王后）は何をしたの！？

橘諾が都を出る日。鳳九（阿蘭若）は沈曄を橘諾のもとへ連れて行く。橘諾が沈曄に「来世で必ず兄上の思いにこたえるわ」と言うと「救ったのは愛ゆえだと？救ったのは私に大恩を施したおまえの父のためだ」と沈曄は言い放つ。橘諾が去った後、鳳九は「私はある言葉を聞きたくてずっと待ってるのよ」と言う。沈曄が分からないでいると「あなたが好き」と言う鳳九。「今日は本心を聞くために来た。私が嫌いならそう言って」と続けると沈曄は「愛している。いつまでもそばにいてくれ」と鳳九を抱きしめる。ちょうど遠くからその姿を見てしまう帝君。「阿蘭若は死ぬまでその言葉を聞けなかった。偽物の私に思いを告げ本物には愛してることを認めなかったなんて非情すぎる」と鳳九は責め「おまえは一体何者なのだ」と沈曄は言う。帝君は去り、それに気づいた鳳九は追いかける。

沈曄は部屋で先程【死ぬまでその言葉を聞けなかった】と言われたことを反芻し、生前の阿蘭若との出来事を思い出す。読書をする沈曄の隣にいた阿蘭若は花を束ねていた。「沈曄様と言ったら放り出す」と言う沈曄に「本当に放り出すつもり？」と聞いた阿蘭若。沈曄が阿蘭若の髪に花を挿すと「物足りないようでこれでいいとも思う」と阿蘭若は沈曄を見つめた。物足りないとはこのことだったのかと沈曄はつぶやく。

夜中、鳳九の寝台に現れた帝君は雨に打たれて濡れていた。鳳九は湯あみの用意をし、帝君は湯につかるなか「ただの芝居には見えなかった。役に入り込みすぎて沈曄に心が動いたのでは」と言い出す。「妄想はやめて」と言う鳳九の手を帝君が引っ張り、鳳九も湯あみに入ってしまう。「そなたが心変わりするとは思わなかった」と続ける帝君に「ヤキモチを焼くのもほどほどにして。こんなに好きなのに他の男を好きになる？」と鳳九は帝君の頬に口づけをする。その後、寝床に横になった帝君は鳳九の腕を引っ張り隣に寝かせ「沈曄を好きでないならなぜ抱き合った」と再び言い出す。「まだ疑ってるの？あなたのために薬風呂も用意した」と鳳九が抗議すると、帝君は謝り口づけし二人の姿は布団の中に隠れる。

翌朝、鳳九は「紫芋の菓子を作らなきゃ。しきたりだと床入りの翌朝は菓子を…」と言う。しきたりを重んじる鳳九に「その理由は私にもわかる。なぜならわれらはついに結ばれたからだ」と鳳九を抱き寄せるのだった。

（見所）生前の阿蘭若はちゃんと沈曄の想いを分かっていたのね。良かった。それにしても帝君はヤキモチ焼きすぎ！！（笑）【ついに】結ばれて良かったね（感涙）

帝君は「阿蘭若の夢を壊さない為9割の仙力を除いて夢に入った。今の仙力では無傷で夢から出してやれるか分からない」と鳳九に話し、蛇陣に向かう。何か秘密が隠されているはずと調べるが良く分からない。「やはり阿蘭若の一生を全うしなければいけない」と話す鳳九。その後、至急お越しくださいという陌葉の文により帝君は神器の製作に行く。

王后は沈曄の元を訪れ「私に協力するのか拒むのかはっきり答えを聞かせて。答えがどうあれ私は謀反を起こす」と言う。その後、鳳九は沈曄に呼ばれ孟春院に行くと、机に置かれた神器に気づく。沈曄はこれを【瑠璃盞（るりさん）で元神と記憶を集める物】だと言い「中にあるのは阿蘭若の元神でこの夢は阿蘭若を復活させるために作った。阿蘭若の死後その一生を夢の中で繰り返したどり阿蘭若の元神を集め続けてきた」と話し続ける。「そなたが阿蘭若を演じたことで全てが変わった。夢から出たければ言うことを聞け。そなたが変えたものを元に戻すのだ」と鳳九に詰め寄る。「分かった。手を貸すわ。阿蘭若のためよ」と鳳九は答える。

そんななか緲落が現れ、沈曄と戦うさなか瑠璃盞が割れてしまう。中から光るものが出てきて雪が降ってくる。すると阿蘭若の元神と記憶が鳳九の体に入り阿蘭若の記憶が見えるようになる。《大王が病で亡くなったと知らせが入った日、阿蘭若は一緒にいた沈曄に「待ってて」と言い、沈曄は無言で阿蘭若の髪に花を挿す。阿蘭若が父（大王）の元へ行き、屋敷に戻ったとき沈曄は神宮に呼び戻されていなかった。「私のことよりも己の身が大事なのね。挿してくれた花は別れの言葉ね」と阿蘭若は思うのだった》鳳九は「なぜ何も言い残さず去ったの？」と沈曄に聞く。「思いもがけないことが起こったからだ」と沈曄は答える。鳳九は再び阿蘭若の記憶を見る。《阿蘭若は無実の罪で牢に入れられ、叔父から「父（大王）を殺したと罪を認めろ」と言われる》沈曄は「王后は私に背き阿蘭若を死に追いやった」と言い「それが事実でも阿蘭若は知りようがなかった」と鳳九は泣きながら沈曄を責める。

一方、帝君と陌葉で作っていた妙華鏡（神器）が出来上がる。この鏡を通して阿蘭若の死の理由が分かると帝君は言う。二人は沈曄と阿蘭若の出会いから見始める。

（見所）王后が謀反！王后（叔父？）が大王を殺してその罪を阿蘭若に着せたってことかな。沈曄はどうにか救えなかったのかな…。阿蘭若の夢の秘密が分かった回でした。

《妙華鏡に映った真実》……沈曄は阿蘭若が捕まった後、王后に「謀反が成功したら神官長に戻すと約束した。もう一つの約束は阿蘭若の処分は私に任せることだ」と言う。しかし王后がはぐらかしたため「では文恬を私の妻にむかえたい」と頼み了承される。神宮に送り届けられた文恬が阿蘭若公主を見捨てるのかと沈曄を責めると沈曄は「考えがある」と言う。王后の兵士が見張るなか、沈曄と文恬は川に水を汲みに行き、文恬は沈曄に言われた通り足を滑らして川に落ちて下流へ行く。沈曄は助けるふりをして川に飛び込み、二人は息澤のこもる屋敷へ行き、阿蘭若を助けるよう頼む文を出す。この際、息澤の側の従者が信じられるか分からないので沈曄は筆跡を変えた。

その後、息澤は牢にいる阿蘭若を助ける。文を見た阿蘭若に息澤は「沈曄からだと思う」と言うが阿蘭若は筆跡も違うため「沈曄とは思えない。私を憎んでるのに」と返し、数少ない味方の兄（相里賀）からかもと言う。息澤は「相里賀は軍の統領として夜梟族の戦いに向かった」と伝え、阿蘭若は「王后が敵に兄を殺させる策略よ。戦に向かない兄に代わって私が前線で戦う」と話す。戦場に赴いた阿蘭若は相里賀を気絶させ代わりに戦うが、絶体絶命の状況に陥り鳳鳴陣で決死の勝負に出る。これは元神を捧げる陣で火の鳥を出し敵を倒したが、阿蘭若の命は尽きるのだった。

その後、沈曄は阿蘭若が戦場に行き死んだことを知る。息澤は「そなたが出した【阿蘭若を死罪に処すべきという上奏書】を見た阿蘭若は絶望し、戦場に行く前から死ぬ気だった」と話す。もちろん沈曄は上奏書の裏では阿蘭若を助けようと思っていた。沈曄は阿蘭若の最期の場所へ赴き「こんな結末を迎えるのなら私は何のために生きてきた。私もここで一緒に眠る」と言い、その場にいた王后と兵士たちに「お前たちも終わる」とにらみつけ剣を伸ばし天地を動かそうとする。そのとき息澤が止めに入り「阿蘭若の元神を集めれば復活できる」と神器のことを話す。沈曄は阿蘭若を復活させることを決意し、剣を天に捧げ【季節】を斬り捨てる。そして「今後、梵音谷には厳しい冬しかない。あるのは寒さと恐れだけだ」と皆に宣言するのだった……

妙華鏡で真実を見た陌葉は「沈曄を誤解していた。私より強く苦しんでいたとは…」と悲しむ。帝君は「沈曄に天地を動かす力はないはず」と陌葉が言ったのもあり、妙華鏡で沈曄が生まれる前を見てみる。すると300年前の太晨宮が現れ「やはり私と関わる者か」と言う。

（見所）阿蘭若と沈曄の間のことは難しい。色々言葉にしないから、お互いが違うように考えたり勘違いしたりすれ違う。息澤は「筆跡が違っても沈曄からの文」って分かるのに、阿蘭若は信じない…。もどかしかった…。

300年前、帝君は緲落の封印を補強して体が弱り倒れた。眠っている間、緲落の暴挙を防ぐため【往世の術】で出した帝君の影が沈曄だった。そして、帝君の影に恩返しをさせたいと送った鳳九の影が阿蘭若だったのが妙華鏡で分かる。「影の一生は一度きり。夢の世界を作っても阿蘭若は復活できない」と帝君は言う。

一方、沈曄は鳳九に「戦場で鳳鳴陣を敷けば体の中に入っている阿蘭若の元神を取り出せる。夢から出るにもそれしかない」と話す。そんな中、大王が崩御したと知らせが入り、鳳九は王宮へ行く。その後、沈曄のもとに夜梟族の急襲を受け大騒ぎだと知らせが入り、展開が早いと焦り鳳九のところへ急ぐ。王宮で鳳九は大王を殺したと責められていて、沈曄は「阿蘭若と共に戦場に戦いに行く」と言って王宮から出させてもらう。戦場で沈曄は鳳九に鳳鳴陣を敷く方法を教える。鳳九は陣を覚え敷こうとしたとき、帝君が現れそれを阻止する。

帝君は兵士のいない川のほとりで沈曄に「阿蘭若は小白（鳳九）の影だ。一度きりの生命を全うすれば消える、元神を集めても阿蘭若は戻らぬ」と伝える。陌葉は沈曄に妙華鏡を見せ、沈曄自身も帝君の影だと話す。沈曄は絶望し笑い出し「阿蘭若…」と言って、瑠璃盞を抱きしめ川に入って沈んでいく。そんななか緲落の化身が入った兵士が帝君に襲いかかってきて、鳳九も戦う。沈曄の魂が帝君の中に入り、帝君の気がそれている間に緲落は鳳九の額から自分の元神を取り出して去る。帝君は倒れていた鳳九を抱き上げ、夢が崩れる前に出ようと陌葉のところに来る。

緲落は「まだ決着の時ではない。この元神の赤印を吸収し魔族の血涙（けつるい）を取り戻す」と言う。

連宋と燕池悟が碁を打っていると帝君たちが阿蘭若の夢から出てくる。帝君は「鳳九の額の赤い印にあった緲落の元神を緲落に持ち去られた」と連宋に話す。梵音谷の王家の者を集め民を脱出させ、燕池悟を魔界に帰し、煦暘（くよう）に血涙の死守を伝えろと頼み「緲落が血涙を手にしたら封印が解かれる」と言う。その後、鳳九は目覚め、隣に眠る帝君を見て夢から出られたと気づく。帝君は鳳九を抱き寄せ、鳳九は夢から出たけれど何も変わってないと思い「幸せだわ」と言うと帝君は鳳九の額に口づけする。これからはそなたを傷つけない、何度生まれ変わっても一緒だと思う帝君。このとき、部屋の入り口で姫蘅は帝君が鳳九といるのを見てしまい涙を流す。

（見所）沈曄は帝君の影だったのね。そういえば序盤で往世の術したあと「影は今頃どうしてるんだろ」と気になってた！沈曄は悲しい終わり方だったけど…帝君が幸せになればそれで報われるかな？

朝目覚めた鳳九は「あなたは誰」と帝君に聞く。帝君の記憶を失ったと言う鳳九に「青丘に行きそなたの家族と婚儀の祝宴をいかに行うか相談するつもりだった」と帝君が言うと、鳳九は記憶がよみがえったと言い「私を娶るって話は本当なの？」と聞く。帝君は「重霖に婚姻の準備をさせておく」と答える。

その後、比翼鳥族と夜梟族の王家の者が「梵音谷を守ることをお許しください」と帝君の元を訪れる。相里橘諾は「王族としての誇りがある。ここにとどまらねば後代の者に顔向けできない」と言い、皆でひざまずく。帝君は「ではともに妙義淵を守ってくれ」と了承し【連心鏡】は邪気を浄化し緲落を抑えられると言って渡す。自分だけ梵音谷から脱出させられることになった潔緑は「残りたい」と萌少に頼むが「皆で決めたことだ」と説得される。

別れの宴が開かれる。萌少は「生きている間に鳳九様に会いたい。想像の鳳九様は良家の箱入り娘で純粋で酒や肉は口にしない」と燕池悟に語る。九歌（鳳九）は自分が鳳九だと打ち明けると、萌少はショックを受け気絶する。その後、燕池悟は萌少に【心残りなら鳳九に帝君がいても想いを伝えろ】とたきつける。鳳九と帝君が外を歩いているとき萌少が現れ、酒席での失態を謝る。鳳九は「あなたは大切な友よ。謝るなんて水臭い」と笑い「愛は実ったときに悔いがなくなる。次は振り向いてもらえるようにね」と言うのだった。その後、帝君は鳳九に【阿蘭若と沈曄の元神を封じた苗木】を渡す。帝君は「天命によっては両者の運命も変わるだろう」と言い、鳳九はその苗木を土に植える。

比翼鳥族と夜梟族の王家の者たちは妙義淵に封印されている緲落の元へ行き、皆で連心鏡で邪気を抑える。緲落は「聶初寅早く来るのだ。血涙を手に入れるため煦暘をどうやっても殺せ」と言う。

その頃、頻婆果を与えても目覚めない葉青緹（葉将軍）を見つめる鳳九。謝狐シュウは「時期が来たら仙体を与える者と瑶池に行き、身を清めれば神仙になれる」と話す。

（見所）出だしの鳳九が記憶なくなったと言いだしたの驚いた。本当かと思った…。緲落一人抑え込むのに色んな一族総動員で大変そう。久しぶりの葉将軍！いつ目覚めるのか楽しみ。

天界に戻った鳳九は「儀式が近いから青丘に連れて帰るため待っていた」と白真に言われ、半月後に兵蔵の礼があることを思い出す。兵蔵の礼とは青丘で帝位を継ぐ者が必ず行うもので、自分の手で兵器を作って聖地に納める儀式だった。鳳九はこの件を帝君に話すと「この通りに作れば半月以内に完成する」と帝君は剣の図面を出してくれる。

その頃、妙義淵に封印された緲落は思いきり邪気を放ち、邪気を抑えていた王族達が消えてしまう。緲落の化身は聶初寅のところへ行き「魔族の者の精気をよこせ。早く集めろ。毎日100人魔族を捧げろ」と言い、困惑する彼に部下が「魔族以外からいけにえを集めては」と助言する。

鳳九は帝君の部屋で自力で剣を作り始める。「いつ私を紹介する？」と聞く帝君に「父と外祖母を説得したら青丘に連れて行く」と答える鳳九。剣を作り終えた鳳九は今後住む屋敷の図面を描きだし「子狐たちの部屋はいくつ必要？」と聞く。1間と答える帝君に「２間。2匹なら賑やか」と鳳九は言う。帝君は「寝ないと子狐は現れない」と鳳九を抱き上げ寝床へ連れて行く。

青丘で兵蔵の礼が始まる。帝君と連宋も見に訪れる。狐帝が敷く戦いの陣を破って階段を上がり剣を収めるという手順で、まずは鳳九は陣と対峙する。目の前の狐帝の人数が増え、陣の形が変わる中とまどった鳳九は帝君のほうを見ると、帝君は目のあたりを指さす。鳳九はその意図に気づき、目隠しをして戦い、幻影を見破り陣を破る。その後階段を上がったとき聶初寅が現れる。「かつて兵蔵の礼を書物で読んだことがある。当時は挑戦を受けていたとか。ぜひ腕比べをしたい」と言う。周りはざわつき「なぜ魔族がこんなところへやってきて挑発する？」と白真は折顏と話す。鳳九は「お受けすれば多くを学べる」と微笑むのだった。

（見所）緲落の邪気を抑えてた王族達消えちゃったけど…どうなったのかな…（萌少も消えたよね）子狐の話（笑）帝君は子供がいたら鳳九を取られると思ってそう（でも0じゃなく1間と言ってくれた）

鳳九と聶初寅は戦う。最終的に聶初寅が鳳九の首元に刃を突きつけ、鳳九は負けを認める。聶初寅が「私の望みを聞いてほしい」と言ったとき、連宋が「兵蔵の礼の挑戦は新帝夫婦への挑戦とされている。夫にも勝たないといけない」と話し、了承した聶初寅のもとへ帝君が現れ皆は驚く。とまどう聶初寅だったが戦い、たやすく帝君が勝つ。聶初寅は負けを認め消える。

魔界で【聶初寅が血涙の結界を守った際に兵たちが卒倒し記憶がない】と報告を受けた煦暘は、燕池悟に「全てが終われば天界にいる姫蘅を迎えに行け。聶初寅は何かを企んでいる。緲落に操られている可能性もある」と話す。一方、聶初寅は緲落に兵蔵の礼のことを報告し「狐族を引き入れ捧げるつもりだった」と話す。帝君と戦った話に緲落は「阿蘭若の夢で傷を負ったはず。そんなに早く回復を？」と焦り「今日からは200名の魔族を捧げろ。煦暘が単独の時私が始末する」と言う。

青丘で帝君は鳳九の親に「一目ぼれした」と馴れ初めを話し、間近の吉日に帝君の故郷、碧海蒼霊で祝宴をあげたいと伝える。その後、帝君は折顏に「鳳九の父は納得していない」と言われ【娘にどんな未来を与えるつもりか】と約束を求めていたと聞き、帝君は「一寸先のことは分からない。小白（鳳九）には自由を与える。思うままに生きてほしい」と答える。鳳九は父が同意したと知り、帝君に「何を言ったの」と聞くが「知らなくていい」と返される。帝君は鳳九の額に口づけし「私の故郷で祝宴を行うと話した。ついでにそこで子狐を産めばいい」と鳳九を抱き寄せる。その後二人は碧海蒼霊に行き、美しい景色に感動する鳳九。そして未来の住まいのことを楽しそうに話す鳳九を帝君は抱きしめる。

魔界にて。血涙の結界の中で異変が頻発するため「聶初寅は緲落の手先だと思って間違いない」と煦暘は燕池悟に話す。聶初寅が来て「私を疑ってるようだな。なら私の宮殿を調べてみるがいい」と言い、煦暘は見に行くと答える。そんななか重霖が祝宴の招待状を持ってくる。煦暘は重霖を送る際「実は魔族の中に緲落の手先がいる。祝宴が終われば来てほしい」と帝君に伝えてもらう。妹の姫蘅のこともよろしく頼むと。

碧海蒼霊で帝君は「準備がある故ここに長居は出来ない」と言い、鳳九は「今日だけなのね」と寂しがる。この日を二人で凧揚げしたりゆったり楽しみながら過ごすのだった。

（見所）帝君が鳳九の夫だと現れたあとが何だか楽しい。聶初寅とまどってるしすぐ負けるし（笑）碧海蒼霊でのおだやかな時間。嵐の前の静けさのような…。

葉青緹の仙体が完成し目覚める。天界に戻った鳳九のもとに謝狐シュウが来て「修為を与える頃合い」と言われる。鳳九が行こうとすると帝君は止める。命の恩人だから半分修為をあげると話す鳳九に「仙体を与え恩は返しただろう。そなたの修為は少ない。将来一人になったとき上神となる試練にどう耐える」と帝君は言う。鳳九は「ずっと一緒だと言ったのになぜ私が独りになるの？」とふくれる。「修為は私が与えよう」と言う帝君に「私は何でも帝君に頼る女子じゃない」と鳳九は断る。青丘のしきたりで婚姻の前夜は会えないため「明日から永遠に一緒だ」と鳳九を抱きしめる帝君。

その後、一人でいる帝君のもとに重霖が「姫蘅がどうしても帝君に会いたいと」と伝えにくる。その際、姫蘅の父親の形見を持たせていた。帝君は姫蘅の元へ行き形見を返す。姫蘅は「父に免じて私をお傍に置いてください。一生侍女でもいい。あの者と別れて永遠に独り身を通してほしい」と懇願する。帝君は姫蘅を連れて魔界に行き「毒をぬきここで暮らさせる。魔界から一歩も出すな」と煦暘に言う。そんななか血涙の結界に異変が生じ、帝君は燕池悟に「血涙の件が解決したら会いに行く」と鳳九に伝えるよう頼む。

婚姻の日。鳳九のもとに帝君が現れない。重霖が来て「急な用事で遅れているだけかと」と言うが、鳳九の父が来て「聞けば帝君は姫蘅を抱きかかえて魔界に行ったという。白水山で一夜を過ごしたと」と言い、鳳九はショックを受ける。「帝君はおまえを裏切った」と父は怒り、鳳九は「帝君に聞いてみる」と重霖と共に魔界に行くことにする。魔界では煦暘が燕池悟に姫蘅を隠れ家に連れて行ってくれと頼んでいた。燕池悟は「姫蘅を送り、碧海蒼霊に行ったあと戻ってくる」と言って姫蘅と去る。その直後、鳳九と重霖が魔界に現れ、煦暘が「帝君は姫蘅を連れて魔界に来たあと血涙の結界を調べている」と話すと鳳九は「青丘に帰る」と言うのだった。

隠れ家についた姫蘅は【帝君に軽蔑された、自分でも嫌悪する】と泣く。燕池悟は「恋を実らせようと頑張って何が悪いんだ」と慰め【これからだって待つ、お前を守る】と話す。燕池悟が家から出ようとすると「約束して。無事に戻ってくると」と姫蘅は言う。

（見所）帝君は鳳九が独りになることを見越したセリフを言ったり、時折不安？寂しいような顔してたけど…緲落に勝てないと思ってるのかな？？燕池悟の姫蘅に対する愛はすごい！

「いくら待っても来なかった。なぜ帝君はだましたの。私への言葉も嘘なの？」と泣く鳳九。
鳳九の脈を診た折顏は「身ごもっている」と伝える。鳳九は驚き、お腹に手をあていっそう泣く。その後、鳳九のもとに流産を防ぐ薬と堕胎薬が届く。どちらを選ぼうと秘密は必ず守ると手紙にあった。鳳九は流産を防ぐ薬を選ぶ。「阿蘭若の夢の時は私を選んだけど姫蘅の命が危うくなると私を捨てた。私に顔向けできないから会いにも来ないのね。帝君が来れば何を言っても私は信じたけど結局来なかった。これからは独りで歩むわ」と決意する鳳九。

緲落は聶初寅に「しばらく籠って体内の邪気を練る。魔族はおまえが束ねろ」と言う。燕池悟は天界に行き鳳九を探すが見つからない。そこに血だらけの重霖が現れ、連宋と燕池悟は梵音谷の入り口へ急ぐ。そこにいた帝君に「緲落が出てきた。結界を守れ。私は谷へ行く」と言われる。燕池悟は煦暘が血涙を守れず亡くなったと知り驚く。煦暘のもとへ駆けつけようとする燕池悟に連宋は「落ちつけ。梵音谷が開けば四海八荒の危機となる」と諭す。その後、帝君は一刻も早く緲落を探し出し邪気共々消さねばと思い、神器を使って梵音谷を封印するしかないと考える。「小白のもとには誰が行った」と帝君が聞くと、燕池悟が「すっかり忘れていた」と答える。重霖は「比翼鳥族の王族は皆犠牲になった」と潔緑に知らせる。潔緑は天族と運命を共にすると言い、緲落の件が片付いたら兄上の憧れていた青丘に連れて行ってと頼む。

鳳九は横たわる葉青緹に修為を半分与え「彼が神仙になるとき私が九天の瑶池で清めるわ」と謝狐シュウに伝えた後、人間界で子供、滾滾（こんこん）を生み、両親に内緒にして過ごす。成長した滾滾は僕には父上がいるかと鳳九に聞くが、鳳九は「親は私だけ」と答える。一方、天界の帝君は「梵音谷がもうじき開く。待てない」と連宋に話し「小白に会いたい」と言う。

葉青緹は体を起こし神仙になったことを知り驚くが、鳳九との記憶は全てなくなっていた。鳳九のもとに葉青緹が神仙になる時が来たという知らせが届き、鳳九は謝狐シュウに滾滾を預け、九天に行くことにする。魔界では、煦暘の仇を討ちに燕池悟が聶初寅のもとを訪れていた。二人が戦う中、聶初寅は「帝君と緲落が共倒れになれば魔族の天下だ」と話す。それを聞いていた緲落は聶初寅を吸い取る。助けを請う聶初寅に、燕池悟は「聶初寅を殺せば帝君の秘密を教える」と緲落に言い、緲落は聶初寅を殺す。

（見所）燕池悟…帝君のこと鳳九に伝えるの忘れないで！帝君大変なのに鳳九に誤解されてて可哀そう。鳳九…あっという間に子供産んで子供大きくなってた！（展開早い）萌少やっぱり死んでしまっていたのね…。悲しかった。

瑶池の聖水の一滴で葉青緹の仙体を清める鳳九。その後、葉青緹は帝君に神位を賜るため青雲殿に行く。帝君は葉青緹に「太晨宮に入り帝君を継ぐが良い」と伝え、周囲は驚く。

鳳九が部屋にいると帝君が来て「そなたに会いたかったのだ」と言う。「今もあの方と？」と聞く鳳九に「誰だ」と返す帝君。「祝宴に行けなかったのは私が悪い。姫蘅を魔界に送り届け義理を果たしただけだ。そなたが誰より大切だ」と帝君は続けるが「あのとき私は待った。駆けつけてくれたら何でも信じた。今の私達にはそれぞれの幸せがある。終わりにしましょう」と鳳九は告げる。「私は幸せではない。私が死ぬまでそなたは私の妻だ。…冷たい水は飲むな。布団を蹴らずに眠れ」と帝君は鳳九の手に口づけし指輪を渡したあと「行くがいい」と言う。鳳九は「受け取らない」と言って指輪を置いて歩き出し「私があなたを思うそれだけの縁だった」と言って去る。その直後、帝君は血を吐き、置かれた指輪を見て涙を流す。

魔界では、帝君が迅速に回復したのは梵音谷で力を得たからだと聞いた緲落が、燕池悟に「私を谷底へ送れ」と言う。燕池悟は梵音谷を開き、緲落は谷底へ行く。燕池悟は帝君に「緲落とどう戦う」と聞いた際「梵音谷へ誘導すれば碧海蒼霊の力で封じ星光結界へ追い込む。そなたにひと芝居うってもらう」と言われていたのだった。緲落は谷底で邪気を吸いつくす。

鳳九は謝狐シュウから、葉青緹が帝君を継げと命じられたと聞く。「通常、後継者は死の直前に指名する。おそらくそなたが修為を与えた者だからだ。そなたとの縁を重視した」と言われ、鳳九は太晨宮へ急ぐが帝君はいなかった。帝君は碧海蒼霊に佇み、鳳九と過ごした時間を思い返していた。「小白【私たちの家】という言葉気に入っている」と言って涙を流した後、仙力を放出する。異変を感じ、緲落は梵音谷から出てくる。谷を封じていた燕池悟は倒れ、そこへ帝君が現れて緲落と戦い始める。鳳九も異変を感じ、連宋、司命、成玉、重霖のいるなか話を聞く。

「帝君は長年に渡り緲落の封印を強化してきた。緲落は人間界で霊璧石を手に入れ、阿蘭若の夢で赤い印を奪い、血涙があれば封印を破れる状態になった」と聞き、鳳九は姫蘅のせいでなく緲落のせいで帝君は魔界に残ったと知る。「緲落の数十万年分の邪気は帝君の一生分の修為と半分の精気を使い、やっと抑えられる。だが阿蘭若の夢に入るとき修為を9割除き、鳳九のために夢でも傷を負った。帝君は修為を回復する暇もなかった。今残された仙力だけでは緲落に対抗するのは難しい」と連宋達は言う。重霖は鳳九に「答えを欲しいとお望みでしたが、帝君は訳あって言えぬと考えたことは？」と問う。連宋は「帝君は自分なりに縁を守ろうとした。方法は誤ったとしても真心は本物だった。天命にもあらがった」と話す。「なぜ私に話さないの」と鳳九は聞く。重霖は「帝君は高潔すぎた。多くの誤解もあなたを思ってのこと。隠せばあなたの気性ならいずれ立ち直る。あなたの未来を思い隠し続けたのです。その帝君にあなたは何といいました？」と鳳九を責める。「帝君が心の臓の半分を使った指輪、死後も残りあなたを守ります。なぜ帝君を信じなかったのです」重霖は鳳九に指輪を渡す。

鳳九は阿蘭若の夢に入る前、帝君に「心の臓を捧げるのが真心を伝える究極の手段」と話したことを思い出す。「こたび帝君は死ぬ覚悟で戦いに臨まれました。おそらく戻らぬでしょう。あなたの気性なら知ったら共に死のうとするとそれを恐れて言わなかったのです。あなたには未来がある、足かせにならぬよう黙って行かれたのです」重霖の言葉に鳳九は「それほど好きなら共に死んでほしいはずだわ。そう思ってくれたら終わりにできるのに」と指輪を見ながら泣く。

（見所）重霖が私が感じていたことを全て言ってくれた気がしました。あんなに愛してくれてた帝君なんだから【訳があって】言えない、来れなかったって何で鳳九は思わないんだろう？って思ってました。鳳九が最初に言っていた姫蘅とか愛とかが小さく感じて、帝君の愛を大きく感じた回でした。（でも言ってほしいという鳳九の気持ちもわかる）

帝君が張った星光結界の中で「私をここに封じればお前も二度と出られぬ。おまえを黄泉への道連れにしてやる」と緲落は帝君に言い放ち攻撃してくる。

鳳九は「帝君に会いに行く。共に生きる縁はなくとも死ぬ縁ならきっとあるはず」と言う。連宋は「梵音谷にいるだろう。急いでいけばまだ会えるやも」と言い皆で駆け付ける。重霖は結界に跳ね飛ばされ、連宋は緲落と戦う帝君を見ながら「帝君は誰の手も借りる気はないようだ。この結界は帝君しか入れない。九天の星が落ち始めた。死の兆しだ」と言う。帝君は鳳九に気づいた際、緲落に打たれ谷底に沈んでいく。緲落も追っていき、鳳九は結界に入ろうする。鳳九は跳ね飛ばされず中に入れる。帝君の心の臓で作った指輪のおかげだった。葉青緹が「行けば死ぬのに黙って見てられない」と鳳九の手に縄を巻き付ける。鳳九は放してと叫ぶ。

青丘にいた白真と折顏も梵音谷に駆けつけたとき、鳳九はナイフで縄を切り帝君の元へ行く。帝君の前に現れた鳳九は緲落と戦うが心臓を突かれる。鳳九の血がついた緲落はその部分が浄化され驚く。「九尾狐の心の血は妖魔を浄化する。私の血で緲落に打撃を与えられる」と話す鳳九。鳳九は心の血を剣に塗り、緲落の体を切りつける。しかし反撃を受け倒れる。帝君は「霊梳台（れいそだい）へ行って私を待て。あとで迎えに行く」と言い「まただますの？私を追い払わないで」と返す鳳九。鳳九は自分の血を帝君の剣に塗り「私を殺せるわけない」と言う緲落の体を帝君と鳳九の剣で同時に刺し体を貫く。二人は反撃され倒れるが、緲落の体は徐々に浄化され「どうなっている」と叫び、消えていく。

谷にいる連宋たちは「我々が仙力を結集して結界を破り、邪気を防ぎつつ中の者を救い出そう」と相談し「成功するか分からないがやってみよう」とその場にいる全員で仙力を放出する。

傷ついて横たわる鳳九に「そなたを外に出さねばならぬ」と帝君が言うと「どうして外に出すの？私があなたの心を傷つけたから？あなたも私の心を傷つけた。おあいこよ。そうでしょ？そばにいたい。いてほしいわよね？」と鳳九は言い返す。帝君は微笑み「その通りだ。来てほしいと願った。たとえ死んでも離れたくはない。だがそなたには未来がある」と言う。鳳九は咳き込み「すごく痛いの。私の喜ぶような話をして。好きと…」と言うと帝君は抱きしめ「愛している」と言う。鳳九は「私も愛している。約束して、私が死ぬときは手をつないでて。どこへ行こうとついていく」「分かった」帝君は答え、二人は倒れる。その後、鳳九は目覚め、隣に倒れる帝君を見て「目を開けて」と言う。帝君は目を少し開ける。「眠ってはだめ。目を閉じないで」帝君は鳳九の手に口づけし「ありがとう。私を忘れよ」という。「私は本能で愛してる。忘れるわけない。目を開けて」と泣く鳳九。その後、鳳九も目を閉じる。二人の血が地面を流れ、合わさると大きく光り、結界が消える。

三か月後。

比翼鳥族は受け入れてくれた青丘に来る。「魔族とも和を結んだ」と話す鳳九の父。姫蘅がいる隠れ家に燕池悟が戻ると姫蘅は抱き着く。「あなたがいなくなって気づいた。一生あなたの側にいる。今日からは私があなたを好きでいい？」燕池悟は驚きで声が出ない。そして「とうとうやったぞ。愛してくれた」と喜ぶ。碧海蒼霊で碁を打つ連宋のもとに燕池悟が訪れる。すぐに司命と成玉と折顏も来て「九尾狐の心の血と赤金血で邪気が浄化され結界が自然に破れるとは」と話す。鳳九は元神が傷つきまだ目覚めていないが、折顏は「大丈夫」と言う。

そこへ謝狐シュウが白髪の滾滾を連れて来る。「どこの子だ」と連宋。「分かるだろう」と言われ「帝君の子か」と連宋、成玉、燕池悟は驚く。その後、謝狐シュウは滾滾を帝君のところへ連れて行く。帝君は横たわる鳳九に薬を飲ませていた。滾滾は鳳九に気づき駆けよると、帝君は「誰だ」と聞く。「白滾滾です」「どこの者だ」「母上の息子です」滾滾が答え、帝君は驚いて持っていた器を落とす。「あなたは誰ですか？」と聞かれた帝君は「そなたの父だ」と答え、頭を撫でる。その後、鳳九は目覚め、木の下で遊ぶ滾滾を帝君と眺める。帝君は鳳九の額に口づけし「また口づけしてる。僕にもして」と言う滾滾。帝君は滾滾を抱き上げる。そして鳳九と滾滾と帝君の三人で手をつないで歩くのだった。

（見所）ハッピーエンド！（涙）序盤は死んじゃう！？と思ったときもあったけど良かったです。前回で鳳九にもやもやした気持ちもあったけど「おあいこ」って言われたらそうだなと思うしかないかな（笑）燕池悟の想いが叶って良かった！滾滾の存在にびっくりする面々には笑えました。帝君は器落としてたし（笑）滾滾にちゃんとお父さんが出来たのも嬉しいし、とにかく大団円でした。良かった！！（感想記事はこちらです）