出演俳優が魅力的!王道なストーリー展開とトキメキ満載の恋愛模様が面白かったです。
長歌行(2021年 全49話)
(キャスト)ディリラバ、ウー・レイ、リウ・ユーニン、チャオ・ルースー、ファン・イールン、リウ・ハイクアン、ワン・ルイチャン、ウー・チョンシュエン、他
《長歌行》あらすじ
唐の長安に使節団として配下とやって来た草原の阿詩勒部の阿詩勒隼(あしら・しゅん)。街で横暴な唐の役人とトラブルになったとき、颯爽と馬に乗って助けに現れたのは男装した群主・李長歌(り・ちょうか)だった。長歌は役人を叱った後、すぐに立ち去る。
その後、阿詩勒部の使者と唐の勇士は仮面をつけて蹴鞠試合を始める。長歌の友人・魏淑玉(ぎ・しゅくぎょく)が負傷して退場したため、代わりに長歌は男装して仮面をつけて参加する。試合中、一瞬長歌の仮面が外れ、阿詩勒隼は街で出会った男だと気づく。試合は唐の勝利に終わり、活躍した長歌は阿詩勒部が献上した宝刀を授かる。
長歌はその宝刀を二叔父・李世民(り・せいみん)にプレゼントする。長歌は7歳からこの二叔父の下で武術や兵法を教わり、皇太子である父・李建成(り・けんせい)よりも懐いていた。
その後、長歌は母の瑾夫人に屋敷を抜け出し阿詩勒人の前で注目を浴びたことを激怒され頬を叩かれる。初めてのことにショックをうけた長歌は「私だったらどこに行っても身は守れる」と反論すると、母はしばらく辟雍堂に行き謹慎するように言いつける。
翌日、長歌は馬車で屋敷を出るが、母の様子が変だったと気づき引き返すと、屋敷内では異変が起きていて…。
ネタバレなし感想
このドラマすごく私好みでした。若手人気イケメン俳優だらけです!!!(無名でもイケメン。女性陣も美人&可愛い)。ドラマを観てるだけで私の【目】が喜び、テンション上がりました(笑)
それぞれの登場人物たちが仲間との出会いや別れによって成長していくという王道なストーリー展開も面白かったです。ドラマチックで泣けるシーンもたくさんありました。恋愛の行方もハラハラ&胸キュンで、基本の3カップル共に見応えありました。
たま~に映像が漫画絵になるんですが(←映像化が大変だったのかな?)ちょっとテンション下がったときありました。中国の資金力なら普通に映像化できると思うんですが…漫画原作だからかな?
ネタバレあり感想
※ネタバレしてます。ご注意ください。(※恋愛面の感想は次の見出しにあります)
特に、朔州でのエピソードは印象的でした。長歌の弟子(阿竇)が捕らえられ…助けられなかったのが悲しかったです。ディリラバちゃん(長歌)は戦う姿が良く似合う。泣く姿は急に幼い顔立ちになって、それもとても良くて、心打たれました。
前王朝の将校・公孫恒は朔州の民のことを思い、守るため、阿詩勒隼と取り引きをして…。最後の朝の食事の会話で夫人がその【取り引き】に感付くのが泣けました。「これは犠牲じゃない。民を守れたことは最大の栄誉よ」白装束でこう言って後を追って自害した夫人。夫婦愛に涙でした。そして、公孫恒の首級を阿詩勒部に届けに行った長歌は、鷹師のリーダーが阿詩勒隼と知り…。このあたりの展開はとてもドラマチックで、長歌が自分の信念を考える成長の機会でもあったと思います。
草原で阿詩勒隼の養母が自ら刃で自害したのはショックでした。息子が阿詩勒涉尔に土下座するのがそんなに嫌だったってこと?自分のせいで息子に自尊心を失くしてほしくなかったってこと?(自分が息子の足かせ、負担になるのが嫌だったってことかな?)それにしたって死ななくても…。阿詩勒隼が可哀想すぎました。阿詩勒涉尔が根っからの悪ではないのが見て取れたり、ライバル心で張り合ってたけど本当は阿詩勒隼の実力を認めているという関係性が良かったです。
弥弥古麗は最初から怪しい気がしてたけど、牙帳の内偵で可敦の手の者だったなんて!(弟を人質に取られてるせいとはいえ)。鷹師の病気蔓延のとき、弥弥古麗を怪しいと思いつつ大事な紫草を彼女に託す長歌や緒風たち。草を焼けと命令文が来た弥弥古麗でしたが、焼かなかったのはホッとしました。長歌たちの信頼とそれに応えた弥弥古麗の選択に感動しました。
二叔父・李世民と長歌の母が(婚姻前)恋仲だったのに父が酔った勢いで母を襲って、それで生まれたのが長歌だったという真相には驚きました。ドラマの出だしから、父でなく二叔父に懐き、二叔父も長歌を可愛がっていて珍しい関係だなとは思ってましたが…。(でも正直この設定は嫌だった。皆不幸だし長歌が可哀想…)
阿詩勒隼が定襄で可敦に公開処刑されることになったとき、一人で助けに来た長歌の前に「私たちも一緒に愛する人を助けてあげる」と珍珠や緒風、魏叔玉たちが現れたのは感動でした。仲間って素敵!こういう展開、私は好きだなぁとしみじみしました。その頃、長安で楽嫣と皓都は幸せな結婚式をしてましたが、皓都は定襄に行くことになり…。私はめちゃくちゃ怖くなりました。これって死ぬんじゃ…と。(よくある幸せの絶頂から突き落とされるパターンかと…)。でも、取り越し苦労でしたね。良かった…(涙)弥弥古麗は亡くなってしまったけど…最期に穆金と会えて良かった(涙)。
阿詩勒涉尔が母親の罪を償おうとして、阿詩勒隼に自分を殺させようとしたのはびっくり。ギリギリ剣を避けられて良かった…。阿詩勒隼は自由に生きろと言い、鷹師と狼師の敬礼(みたいな挨拶)し合って別れたのが草原らしくて良い終わり方だと思いました。可敦は隋の公主として、隋のためなら全てを捧げて隋を再興させようと色々画策して酷いことをしてきたけど、長歌も一歩間違えたらこうなってたかもしれないんですね。李世民に対する復讐心を捨てていなかったら…。出会いと仲間に感謝ですね。
全体的に。キャラも話も俳優も私はとても楽しめました。このドラマ、何度でも観れるわって思いました。今後も私の【目】が喜ぶ若手イケメン俳優勢ぞろいのドラマが観たいです!
【恋愛】ネタバレ感想
長歌と阿詩勒隼
矢で射られた長歌を救った阿詩勒隼が矢を抜こうとしたとき、すぐ女だと気づいたのが良かったです。(←5話!)。男だと思ったまま【友情】で長い時間過ぎていくのは、私はつまらなく感じるので…。(友情はいいから早く恋愛始まって!と思う)。阿詩勒隼が長歌を女と分かりつつ接するエピソードが楽しいし、恋が始まっていくのが見ていて楽しかったです。
幽州でまた出会い、宿も一緒で(笑)。屋根の上で並んで座って月を見ながら色々語り合うシーンは、お互い素性を明かさない間柄でも分かりあっていく感じが良かったです。「類まれな女だ」と阿詩勒隼が一人ほほ笑んだとき、もうここで好きになったかな?とニヤニヤ。(私はこういう恋愛の邪推が好き 笑)
阿詩勒隼は養母を亡くしたあと長歌と離れ離れになってしまいましたが、再会したとき抱き合い、離れていた間にお互いの大切さに十分気づいた感じが良かったです。その後、阿詩勒隼が長歌に杯を飲ませるとき、お互いの腕を交差させて飲む夫婦固め?の飲み方をしようとして(笑)それを長歌はやめさせて「身を捧げるとは言ってない」と言ったら「いいのか?後悔するぞ」って阿詩勒隼が言い返すこのシーン好きでした!(笑)
長安で長歌の母の位牌の前で「俺たち草原の男は見初めた女を一生愛し守り続ける」と断言した阿詩勒隼は言葉は少なめだけど男らしくて素敵だと改めて思いました。太平になったら一緒に暮らそうと話す長歌に阿詩勒隼は口づけしましたが、その時の映像…あれは一体!?鳥たちも一緒に口づけして(笑)。斬新な手法でしたね(笑)。長歌と阿詩勒隼の口づけシーンは毎回(と言っても数少ない)口元隠して映してましたが、キスNGだったのかな?(ちょっと気になった 笑)
楽嫣と皓都
楽嫣が意外なことに大人しめですぐ泣くおどおど女子で、チャオ・ルースーちゃんこんなタイプも演じるんだと驚きました。(元気少女のイメージがあるので)。政略結婚させられないように洛陽・幽州に行ったときの楽嫣と皓都のやり取りは面白かったです。夜、皓都がいきなり楽嫣を抱き上げて寝床へ連れていったシーンは特に(笑)。あの音楽は一体…(笑)。
楽嫣が誘拐されてしまい、思いのほか長い期間一人で色々な経験をしましたね。雲州で織房のおかみさんや物取りの子供と交流して成長していくなか、財布やハンカチの刺繍がきっかけで楽嫣の居場所が分かっていくのは面白かったです。楽嫣はボロボロの服着て苦労や貧しさを知って、本当に得難い経験をしたと思いました。
楽嫣を探しまわる皓都も良かったです。魏淑玉の飲み水がなくなったら、皓都が自分のをあげたり、酔いつぶれた魏淑玉を部屋に連れて行ってあげたり。冷たそうだった皓都でしたが違うんだなと分かりました。やっと楽嫣を見つけることが出来たときは【皓都良かったね!!】って労いの気持ちになりました。このあとから、どんどん楽嫣と皓都の胸キュンエピソードが始まっていくのが楽しすぎました。クールめな長歌と阿詩勒隼カップルではできないエピソードをこちらのカップルにごっそり持ってきた印象でした(笑)
皓都は「冷たそうでも善良な人もいる」と楽嫣に言われて、兆候はあったけどこれで楽嫣を好きになったのかな?(ちょっと急な印象もあったけど)。うたた寝してる楽嫣に皓都が自分の肩を近づけて頭を乗せようとしたけど、楽嫣が起きて頭を戻すシーンは笑いました(笑)。この二人ってストレートな胸キュンエピソード多かったですね!(私はこういうの好き)
長歌と会うため急にいなくなった楽嫣に皓都は顔面蒼白になり、楽嫣を見つけた瞬間、しばらく感情を抑えてたけど抱きしめたのすごく良かったです!夜、楽嫣からもらったウサギの飴を持って楽嫣を思い浮かべてるの可愛すぎました(笑)。楽嫣を尾行して長歌を捕らえようとした皓都は、楽嫣に頬を叩かれ「良い人だと思い始めてたのに、心もない操り人形なのね」と言われてしまい、部屋で楽嫣に言われたことを思い返して涙を流したり…。余命少ない義父の言いつけだから仕方なかったのに、楽嫣が前より冷たい態度になってしまったのは切なくなりました…。
楽嫣の政略結婚が、誰でも参加していい腕比べ大会で婚姻相手を決めることになったのはテンション上がりました。皓都の出番!!この展開嬉しすぎました。草原との婚姻を阻止するため魏淑玉が出場しようとするけど娶るかは別だと言う彼に、楽嫣は「私は私を愛する人に出場してほしい」と言い返してましたね。まさに皓都のこと(笑)。会場に皓都が現れて、圧倒的勝利するのかと思いきや、草原の男(阿詩勒涉尔)って強いんですね。皓都が意外と弱くてちょっと驚きました(失礼)。でも最後には勝って…感動しました。楽嫣に何で参加したのか問われても、好きだと気持ちを表せない皓都。このままじゃせっかくの機会がなくなってしまう!!と本当にハラハラしました…。最後にやっと本心を言えたので心底ホッとしました…。二人が抱きあったときは本当に感激。皓都の想いが伝わって本当に良かった!!(涙)
その後、洛陽で楽嫣にもらったウサギの飴を皓都がまだ部屋にかざってることが発覚(笑)。皓都…可愛すぎます。私はこの二人のカップルの行く末が一番惹きつけられました。心からハッピーエンドを喜びました!
キャスト紹介
李長歌:ディリラバ
阿詩勒隼:ウー・レイ
皓都:リウ・ユーニン
李楽嫣:チャオ・ルースー
魏叔玉:ファン・イールン
穆金:イー・ダーチェン
1994年8月1日湖南省益陽市生まれ 身長181cm 重慶大学美視電影学院播音主持芸術科卒業
(出演ドラマ)且试天下、春闺梦里人、暴风眼(暴風眼-特命捜査官-)、幸福,触手可及!(ラブ・デザイナー~恋のお仕立てはじめます~)、三生三世枕上书(夢幻の桃花~三生三世枕上書~)、他
イー・ダーチャンは小さい頃からスポーツが好きで、ずっと体育委員を務める。2015年“打令之星”(ダーリンの星)全国オーディションに参加し優勝して芸能界に入る。
阿詩勒渉爾:ワーアル
1997年9月6日新疆ウイグル自治区トルファン市生まれ 北京電影学院卒業
(出演ドラマ)重启之极海听雷第一季・第二季、清平乐(孤城閉〜仁宗、その愛と大義〜)、沙海、他
2016年舞台劇《藏海花》で芸能界に入る。ロシアのクォーター。2017年北京電影学院演技科に合格後、撮影のため一年遅く入学したため、ウー・レイ、ホアン・ジュンジエと同学年・同クラスになる。
弥弥古麗:ツァオ・シーユエ
1994年4月21日湖北省武漢市生まれ A型 身長165cm 体重42kg 上海師範大学謝晋影視学院卒業
(出演ドラマ)一见倾心、玉昭令第一季、山河令、赘婿(贅婿[ぜいせい]~ムコ殿は天才策士~)、楚乔传(楚喬伝(そきょうでん)~いばらに咲く花)、他
2013年ドラマ《滚滚红尘》で正式に芸能界に入る。
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