中国で大好評だった作品です。《陳情令》でブレイク前のシャオ・ジャンも出演!
慶余年~麒麟児、現る~(全46話 2019 原題:庆余年)
(キャスト)チャン・ルオユン、リー・チン、シン・ジーレイ、リウ・ドゥアンドゥアン、シャオ・ジャン、チェン・ダオミン、他
《慶余年~麒麟児、現る~》あらすじ
張慶(チャン・チン)は現代の大学生の青年。ある日、教授にSF文学大賞のために書いた物語を見てほしいと頼む。物語は現代思想と古代制度の遭遇を描いたもので、テーマは【再び生き返ったら?】。張慶はこのテーマを選んだ理由を「人生とは後悔の連続。だからこの物語の意義は今を懸命に生きること」と話し、パソコンをスクリーンにつなげて、教授と共にその物語を見始める。タイトルは【慶余年】…。
……難病を患う現代の青年・范閑(ファン・シエン)は目覚めると古代に生きる赤子になっていた。現代社会の記憶を残した范閑は刺客に追われるが、范閑の亡き母の護衛・五竹(ウージュー)の抱える箱の中で守られていた。逃げた先で、南慶鑑査院院長・陳萍萍(チェン・ピンピン)が五竹に「お嬢様は」と聞き、五竹は「急いで戻ったが遅かった。都中から命を狙われていた」と報告する。赤子を見た陳萍萍は「お嬢様の子か?」と再度聞く。五竹は「そうだ」と答え「安全な場所へ連れていく」と話すと、陳萍萍は【大奥様がいる澹州(たんしゅう)】を薦める。五竹は范閑を澹州にある范家へ連れていき、そこで范閑は成長していくが…。
ネタバレなし感想
わたし的に【新感覚】の面白さのあるドラマだと思いました。特にキャラたちそれぞれに魅力が盛り込まれていて、脇役・チョイ役でも【個性】があるので、私は今まで観てきた他のドラマの脇役ってあまり個性がなかったんだなと感じてしまいました(笑)
このドラマでは普段ならあまり気にも留めないような脇役のおじさんキャラの生き死にに心動かされ、演じた俳優さんたちも役者冥利に尽きる作品だったんじゃないかな?なんて想像しました。
それぞれ賢かったりクセがあったりするキャラたちが権謀術数をめぐらせ、その頭脳戦に私の頭がついていけなくなった部分もあった気がしますが(笑)とても楽しめました。主人公とヒロインの恋愛面も一筋縄ではいかない展開で面白かったです。
ただ、ドラマの終わり方が私としては残念だったかな。私は【続編に続く】的なラストは好きではなくて…(本当に制作されるか分からなかったりするし、放送まで時間もかかるし)きちんと1シーズンで話が終わるドラマだったら良かったのにと思いました。
ネタバレあり感想
※ネタバレしてます。ご注意ください。
脇役おじさんキャラのなかでも特に滕梓荊と王啓年が味があって良かったですね。二人とも范閑と親しくなる間柄なので、その分とても魅力的に描かれていたと思います。「命懸けで守りたい人すらいなくて生きる意味が?」滕梓荊のこの言葉が范閑のことを言っていたと分かったとき泣けました。護衛一人亡くなっただけだと范閑は他の人に言われたりもしていましたが、ただの護衛ではなく【家族といえるくらいの友】だったという、この関係性がとても良かったです。まさか程巨樹との激闘の黒幕が第二皇子だったとは…。
陳萍萍も凄いキャラでした。(見るからに凄そうだったけど)長い時間をかけて謀を仕込んでいたのにはビックリ。陳萍萍も慶帝も本心が読めなくて、私はちょっと訳が分からなくなりました(笑)范閑は慶帝の息子だったってことでいいのかな?
最終話ラスト…言氷雲-----!!!??ってなりました。范閑を背中から刺すなんて…。嫌な予感はしてたけど…。「鑑査院の使命は慶国の治世が揺らがぬこと。これが私の決断だ」って…。冷徹な決断ですね。范閑が素直に第二皇子に従っていればこうはならなかったんだろうけど、やはり大事な友・滕梓荊を殺させた黒幕は許せないに決まってるし…。38話の終わりにやっと初登場したシャオ・ジャンでしたが、ラストをこんなふうに持っていくとは(!!)。
その他。コミカルさがちょくちょく入るのが楽しかったです。ボコボコにされた郭保坤がミイラのように全身包帯で巻かれた姿は笑えました。そんな部分まで殴られてたっけ?と(笑)范閑と海棠朶朶の仲を茶化す王啓年たちも面白かったです。ドラマの設定がなんとも不思議で神廟の存在は謎すぎました。
ラストの後、范閑は普通に生き返るんだと思いますが、どんなふうにしたら生き返ることが出来るんだろう??展開が気になります…。早く続編が制作されて日本で観ることができますように!
続編は?
現在中国では《慶余年2》の制作が発表されています。記事によると、主演のチャン・ルオユンは3シーズンの契約を結んでいるとか。
チャン・ルオユンはインタビューで「慶帝役の陳道明さんも脚本家に早く執筆するよう催促していて、第二シーズンを期待している」と話しています。
第1シーズンの撮影準備には3年かかったそうなので、第2シーズンも2、3年待たなければならないのではと中国で推測されていました。早く続編を見たいですね。
(追記)《慶余年第二季》は2023年5月10日に撮影開始、2023年10月17日に撮影終了しています。(2023/11現在未放送)全45話で、メインの役柄の俳優さんはほぼ同じ。新たに魅力的な追加キャストもいます。(ジン・チェン他)
ただ言氷雲役のシャオ・ジャンは吴幸键という俳優さんに変更されています。
キャスト紹介
范閑ファン・シエン役:チャン・ルオユン
難病に侵された現代の青年が南慶国に転生して…。演じるチャン・ルオユンのプロフィール他はこちら↓
林婉児リン・ワンアル役:リー・チン
鶏肉が大好きな美女。病弱だったが…。演じるリー・チンのプロフィール他はこちら↓
第二皇子役:リウ・ドゥアンドゥアン
南慶国の第二皇子。回りくどいことを好まない性格らしい?演じるリウ・ドゥアンドゥアンのプロフィール他はこちら↓
言氷雲イエン・ビンユン役:シャオ・ジャン
南慶鑑査院の諜報員。使命に忠実。演じるシャオ・ジャンのプロフィール他はこちら↓
五竹役:トン・モンシー
范思轍ファン・スージョー役:グオ・チーリン
1996年2月8日天津生まれ O型 身長170cm 北京21世紀実験学校(中退)(出演ドラマ)赘婿(贅婿[ぜいせい]~ムコ殿は天才策士~)、给我一个十八岁、他
人気漫才師+俳優。父親は大物漫才師。2019年【フォーブス中国30歳以下のエリートリスト】に入る。2021年主演ドラマ《赘婿》放送。
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