麻洋街を舞台にした恋愛+人情ものです。恋愛面の予想外の展開と結末には驚かされました。
麻洋街(マーヤンジェ)へようこそ(ファーストラブ~初恋の麻洋街(マーヤンジェ)~)(2020 全37話(BS版全65話) 原題:亲爱的麻洋街)
(キャスト)タン・ソンユン、ティミー・シュー、ニウ・ジュンフォン、他
※1話あらすじとキャスト紹介はこちらです。
ネタバレなし感想
私は最初、ドラマのタイトルや雰囲気から、恋愛もあるほのぼの人情物語かと思っていました。でも、恋愛部分は結構ブラックテイストで驚かされました。
主人公たちの学生時代から社会人になるまでの10年余りの期間、それぞれ困難や挫折があったり、夢が叶ったり、人生の流れをしみじみと感じました。ヒロインの恋愛は波乱万丈で、視聴者として楽しく観ていられるときもあったけど、辛く感じることも多かったです。
終盤、ラストは…人によって感じ方は違うかもしれないけど、私は色々思いをはせて悲しくなりました。
ネタバレあり感想
※ネタバレしています。ご注意ください。
まずは終盤の話から。馬暁暁(マー・シャオシャオ)と欧小剣(オウ・シャオジエン)の恋愛の結末がこんなふうになるなんて思いもしていませんでした。最終回を観た今…とてもショックでダメージを受けています(苦笑)。
シャオジエンは(潜入捜査官として仕方なくだけど)悪い奴らと仲間になったり、シャオシャオの待ち合わせの約束を破ってばかりで、私はシャオジエンのような人と付き合っても辛いだけだと思ったときもありました。根気よく付き合い続け想い続けるシャオシャオに対して「私だったら耐えられないわ。とっくにサヨナラしてる」とか思ったりもしていました。(←ヒドイ…笑)。でも、シャオジエンは優秀な警察官になることが夢でそのための手段として潜入捜査官として頑張っていて…好きで約束を破ったわけではないし、好きでシャオシャオを傷つけていたわけではなかったのに…。こんな結末なんてシャオジエンが可哀想すぎると思いました。
麻洋街の町開発での立ち退きエピソードで、シャオジエンのいる会社に乗り込んでいったシャオシャオと、香港にいるファン会長のもとへ連れていかれるシャオジエンがほんのちょっとの差ですれ違ってしまい、ナレーションが「これが二人の永遠の別れだった」と言った時「え!!!???嘘でしょ!!???」と思わず声に出してしまいました。そんなわけないよね?と願いながらその後ずっと観ていましたが…本当でしたね(涙)。
ラストについて
ラスト、シャオジエンの警察の制服と帽子が届きましたが、これによってシャオジエンの謎の行動は【警察官】としてのことだったことにシャオシャオは気づいたと思いますが、それは良かったけど…これってシャオジエンが殉職したってこと?(だよね…?)。ファン会長に殺されたのか、それともその後の何かの捜査で亡くなったのか…わからないけど、悲しいラストでした…。シャオジエンの人生って可哀想すぎると思います。警察官だった父は行方知れずになり、祖母は亡くなり、好きな人(シャオシャオ)を傷つけることばかりしてしまい、結果、サヨナラも言えず永遠の別れ…。ただ、自分がパソコンに残した内容のおかげで麻洋街の人々は助かったので、愛する人々、街を救えたことは良かったのかな。
その他
シャオシャオがシャオジエンにあげた本に書いた【永遠にあなたを信じてる】という言葉。最初に見たときも凄く素敵な言葉だと思いましたが…改めて深い言葉でしたね。この本は最後までキーポイントになりました。(パソコンのパスワードになってたり)。シャオジエンが外国の映画の曲をシャオシャオにイヤホンで聴かせ、「映画の名前は?」とシャオシャオが聞くと「ファーストキス」と答えて、シャオシャオにキスしたシーンは素敵でときめきました!!
易東東(イー・ドンドン)はずっとシャオシャオを想っていて、ラストはシャオシャオと想いが通じ合って結婚。幸せになれて良かったです。麻洋街の立ち退き問題のとき、シャオジエンの家を燃やそうとした人々を静める説得をしたときは素敵で感動的でしたね。このときシャオシャオは心動かされたのかな?
全体的に。街の人々の騒動や家族の問題や仲間たちの友情など感動的な面もあって、恋愛も終盤は特にドラマチックで感情を動かされました。でも、シャオジエンが潜入捜査官として悪い奴らとつるんだり、問題を起こしたりするエピソードは、ここまで潜入捜査ってするものなの?とか、他にやりようがあるんじゃ?とか思ってしまい、私としては現実味がわかなかったです。(潜入捜査が上手くいったら警察官になれるとかいって、一般人にこんなことさせる?とか)。
コメント
柚子様初めまして、こんにちは。突然のコメント失礼いたします。マーヤンジエの最終回を見てあまりに悲しくてずっともやもやしており、このもやもやをどうにかしたいとツイッターとかいろいろ見ていてこちらのサイトを見つけました。こちらの感想拝見し、そうそうそうそうそうなのよ、と赤べこのようにうなづいております。シャオジエンとシャオシャオが別れてしまうのは、状況を考えればどうしようもなかったのかなとは思います。シャオシャオとドンドンが最終的にくっつくのも、まあドンドンの12年を思えばよかったなと思えるのですが、、、、せめて、せめて、せめて!シャオジエンには生きていてほしかった!!!!シャオシャオと一緒ではなくても、どこかで元気で、自分の望むような生活を手に入れていてほしかった!!!そしてそして、マーヤンジエの人々のシャオジエンに対する誤解もちゃんと全部といてほしい!シャオジエンはこんなにがんばってたんだよーーー。誤解されたまんまじゃあんまりだよーー(涙)なんだか最終回見終わってからそんなことばかり考えています。あのエンディングで流れていた歌の歌詞も、シャオジエンの状況にぴったりあいすぎて悲しくて、頭の中で何度もリピートしております。あああ、やっぱりまだ悲しいです。
大姐大様、初めまして。コメントありがとうございます。シャオジエンの結末、彼の歩んだ人生を冷静に考えてみても…本当に可哀想だし酷すぎますね。
シャオジエンとシャオシャオは色々な出来事がありすぎて(潜入捜査関連で仕方ないとはいえ)ドンドンとくっついたほうが幸せになれるとは思っていました。
でも私はシャオジエンが晴れて警察官になり、シャオシャオに今までの出来事の理由を説明して、二人は上手くいくのかも…という展開も想像していたので、この最終回は予想外すぎました。
本当に製作者のかた、なんでシャオジエンを救いのない結末にしたのか…(涙)。もし、シャオジエンがシャオシャオの知らない場所で事件を解決して幸せに暮らしていたなら、
一回くらいはシャオシャオとドンドンのいるところに顔を出してただろうし…。(出さないかな?)。家族や恋人がいたら、それこそ制服類はシャオシャオのところに届かないだろうし…。
そう考えるとシャオジエンは不幸な(寂しい)生活をしていたとしか思えず…。彼にとっては【シャオシャオが自分を永遠に信じてくれてる】ということだけが生きる糧になっていたのかなと思うと
悲しくて悲しくて泣けてしまいます。
シャオシャオにはドンドンがいてくれるから立ち直ることはできると思いますが、なかなかシャオジエンの殉職を知ったことは人生に影を落とすのではと思ってしまいます。
本当にシャオジエン、生きていてほしかったですね。
柚子様 ご丁寧な返信ありがとうございました。あれから録画していた過去の回をもう一度見直したりしていました。シャオシャオに問い詰められても何も返事をできないシャオジエン、といったやり取りが何回もあって、また悲しくなりました。そして結局、なぜこんなつらい結末にしたのか、ほんと製作者の方はなぜ、、です。でも辛すぎて私にとって記憶に残るドラマになったのも確かな事実です。
柚子様おっしゃるように、シャオジエンの制服がシャオシャオのもとに送られてきたということが、まさにシャオジエンのそれまでの生活を物語っているようで、それも想像すると本当に悲しいです。中国のサイトなどでシャオジエンのこの結末に対するいろんな人のコメントを見ましたが、「この結末がある意味もっともリアルなのかもしれない、潜入捜査官なんて幸せな結末になるはずがない」、といったようなコメントもあり、確かにリアルといえばある意味リアル?でもリアルなんてどうでもいいから幸せな結末が見たかった、と思います。
柚子様がおっしゃるように、シャオシャオの今後も気になります。殉職を知ったあと、彼女にはまだ長い人生があります。彼女の性格を考えると、どうなんでしょうね、「私はやることはやった!」なんて割り切って生きていける人ではないような気がします。
また長々と書いてしまいました。申し訳ありません。書かせていただけて、悲しみやもやもやを発散させることができ、大変感謝しております。
私は中国ドラマは数えるほどしか見たことがなく、知らないことだらけなのですが、柚子様のサイトで紹介されている別ドラマ「それでも、家族」が非常に気になりました。BSか何かで放送してくれないかとひそかに思っております。
貴重な場を与えていただき本当にありがとうございました。
大姐大様 こちらこそドラマについて色々考える機会を持たせていただいてありがたいです。
シャオジエンの結末について、確かに「この結末がある意味もっともリアルなのかもしれない、潜入捜査官なんて幸せな結末になるはずがない」というコメントはそうかもしれないですね。
命の危険が多すぎる仕事内容(敵)だったし、仕事の指示をくれていた警官も亡くなったし…。
シャオジエンはおばあちゃんのお店を継いで上手くやれていたら幸せになれたのかなとも思いましたが、一回お店やっていたとき悪い奴にだまされて
不法なものを売ってたとかで駄目になってしまいましたね。
そう考えると、シャオジエンは潜入捜査官としてとはいえ、悪い奴と関わってしまったのが不幸への入り口だったのかな…。
でも警官だった亡き(?)父の件もあるし、警官になることが夢だったし…本当につくづくシャオジエンの人生、運命は可哀想です…。
シャオシャオは、もっと自分は何かできなかったのか、(信じてたけど)もっと信じてあげれば良かった、とか後悔でいっぱいかも…と思ってしまいます。
落ち着いたら、シャオジエンが警官になっていたこと、潜入捜査という理由があって色々行動していたことを、麻洋街に住んでいた人々に伝えてほしいですね。
《それでも、家族》これは本当におススメです!そのうちBSでやってくれると良いですね。面白い作品なので放送してくれそうな気がします。
またいつでもサイトにいらしてくださいね。