《卿卿(きょうきょう)日常~宮廷を彩る幸せレシピ~》感想(ネタバレなし/あり)幸せを求める人々の日常と愛情の時代劇。

ラブ史劇,現代ラブコメ,青春家族系

魅力的な大勢のキャラたちが織りなすラブ時代劇です。

卿卿(きょうきょう)日常~宮廷を彩る幸せレシピ~(2020 全40話 原題:卿卿日常)4.0

(キャスト)バイ・ジンティン、ティエン・シーウェイ、他

※序盤あらすじとキャスト紹介はこちらです。

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ネタバレなし感想

大勢の個性豊かな登場人物たちが色々な出来事を通して幸せを見つけていく姿が良かったです。脇役も良い味を出していて意外性がありました。

新川に嫁いできた女子達が嫁いだ少主の人間関係や権力争いもあるなか、力を合わせて困難を乗り切る姿は感動的でした。こんなに大勢の女子の集団でもこんなに仲良くできるんだと、見習いたいなと思ってしまいました(笑)。

男主役とヒロインの恋愛、そのほかのキャラの恋愛もそれぞれハラハラしたりキュンとしたり楽しめました。

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ネタバレあり感想(李薇と六少主)

※ネタバレしてます。ご注意ください。

李薇(り・び)と六少主・尹崢(いん・そう)のお互い少しずつ愛情が芽生えていくエピソードが良かったです。最初、李薇は尹崢の命が半年だと勘違いして、しかもそれをさほど悲しんでないくらいの情だったのに、終盤は口づけばかりするラブラブ夫婦に(笑)。やけに口づけシーンが多くて何だかその印象ばかり残ってしまいましたが…(笑)そこに至るまでは色々ありましたね。

李薇が「私も六少主は好きじゃない」と上官婧に言ったときは、それを聞いてしまった六少主・尹崢が可哀想でした。あのときの尹崢の表情とうなだれ具合は今でも思い出せます(笑)。尹崢が「勅令による結婚でも私は妻を好きです。相愛でなくてもかまいません」と陛下に言ったときや「ほんの少しで良い。(自分を)好きになれないか?」と酔って李薇にキスしたシーンは切なかったです。翌朝、そのことを覚えてない尹崢に対して李薇は怒ったけど、どんどん尹崢のことを意識しだし…。いいきっかけになって尹崢的にはラッキーでしたね(笑)。

「欲しいものはここにある」と李薇が尹崢と住む屋敷を見回したときは、少しずつ愛情が芽生えてこういう結果になって本当に良かったと安堵しました。

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ネタバレあり感想(上官婧と五少主)

丹川の女・上官婧の強さが良かったです。良いキャラでした。(夫・五少主のキャラも良かったけど)。丹川公主が【五少主が上官婧を笑わせたら新川に帰って良い】と命じたエピソードでは、上官婧が笑ったら「そなたは気づいているか?そなたは笑顔が美しい」と五少主が言ったのにはなんか感動。素敵なセリフでした。

郝葭(かくか)が自害しようとしたエピソードでは、皆が助けようとする姿に感動しました。この結果、陛下は尹崢は役立つから残して五少主に罰を与え、五少主を朝廷から追放・庶民に降格し…。【父親が息子を選別した】と五少主は抗議しつつも兄として六少主を守る姿がとても良かったです。頼りないキャラのように見えてたけど男気がありました。五少主は上官婧のために離縁しようとして、郝葭が好きとか色々合わないとか嘘の理由を言い…。お互い愛情が芽生えているのに別れるのが切なかったです。

でも丹川で上官婧が【婿選抜会】を開催すると知った五少主はそれに参加し…。上官婧のおかげで何気に技能や味覚がアップしてるのが笑えました(笑)。婿選抜会は該当者なしになり、上官婧が旅に出たと知った五少主は追いかけ、再会後「あなたが好き」と上官婧が言ったときは無事ハッピーエンドになるのかと思いました。「でもこれは他の異性と関わったことがないからそう思うのだ。合わないから別れよう」と続いたので、え!!!そうなるの!?と驚きました。でも五少主が崖から落ちて、上官婧が「あなたは私がいないと生きていけない。だから一緒に」って言ってハッピーエンドになって本当に良かったです(笑)。

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ネタバレあり感想(その他)

私は意外と三少主(三兄上)のキャラが他にはない個性があって良いなと思いました。出だしからしてイケメンかと匂わせてあのルックスだし(笑)くどくて自分本位で大勢いる妻たちから嫌われているのも面白かったです(笑)。

でも何だかんだと六少主・尹崢の味方側になってくれて、尹崢の新築の祝いの際は、二少主が皆に行かないように牽制したけど、皆や三兄上も来てくれて感動しました。三兄上よりうざったい岳公が登場し「自分のうざったさに気づいた」と三兄上が泣いて今までの自分の行いを反省するシーンは笑えました(笑)。

郝葭のキャラも意外性がありました。最初は計算高い嫌なキャラなのかと思ったんですが違いましたね。二少主に暴力を受け、絶望し、自害を図ったけど皆のおかげで命が助かり…。「前の私にとって結婚は取引、そして夫は主だった。今後は私が自分の主に」郝葭の決意にホッとしました。男装して自分で商売をしたり、自分の手で幸せになっていこうと頑張る姿がとても感動的でした。

このドラマは嫌な女キャラがほぼいないのが印象的で、みんなが幸せに向かって協力しているのが良かったです。二少主の本妻と郝葭の関係や、元英と李薇の関係や、三少主の本妻や側夫人たちの関係も、本妻と側室の間柄なのに助けたり協力したり仲良かったりでしたね。

最後、尹崢の要望もあり、新川は他の川から女子を娶る夫人選抜会をやめ、女官を選ぶ会に。女子の未来が開かれた展開で観ている私も気持ちが晴れ晴れしました。好きでもない相手との強引な婚姻は不幸だと思いますが、李薇や上官婧のように相手に恵まれたり、お互い歩み寄って交流したら愛情が芽生えたりすることもあるので結局は【縁】なのかな?と思ったりもしました。

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