《沈香の夢:前編~蓮の花芳る時~》感想(ネタバレなし/あり)設定からして切ない神仙ファンタジー。情愛は禁止!

神仙,ファンタジー,ロマンス系

設定からして切ない神仙物語です。

沈香の夢:前編~蓮の花芳る時~(2022 全38話 原題:沉香如屑)4.0

(キャスト)ヤン・ズー、チョン・イー、チャン・ルイ、モン・ズーイー、他

※あらすじとキャスト紹介はこちらにあります。

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ネタバレなし感想

このドラマはまず【情愛】に対する決まり(天律という)があって、破ると基本、刑罰で命を奪われるという…その設定が切なさを予感させました。

情愛は平和を乱すからという理由でしたが、確かに仙界で前例があって、情愛は人を狂わせると私も納得する部分もありましたが、でもやっぱり禁じるのはおかしいと思う部分もあり、どちらが道理に合ってるか考えたりしました。

とにかくヒロインが明るくてキュートで、そして健気な印象が強かったです。帝君に対する想いだけでなく、姉に対する家族愛も惹きつけられました。いつでも守り、かばう、こんな良い妹がいるのに、それをなかなか気づかない姉には腹が立ったり。

帝君は【天律】を守ろうという意識が強くて(立場的にも当たり前だけど)ヒロインを守るために冷たい言動をしたり拒絶したり…。それをヒロインが分かっていたらまた違うけど、そうではなくて…切なかったです。

仙界だけでなく、人間界でのお話など、新たな気分になれて観ていて楽しかったです。でも、結局切なさからは逃れられない展開に。後編がどうなるか気になります!

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ネタバレあり感想・帝君編

※ネタバレしてます。ご注意ください。

序盤、顔淡(がんたん)が姉・芷昔(しせき)のために小瓶に星を集めたのに、帝君・応淵(おうえん)はすぐ情愛に結び付けて、誰にあげるんだって気にしましたよね。ヤキモチみたいに。それを見て私は、禁じられたことほど気にしてしまうんだよなぁと思いました。顔淡に気持ちが行っていたせいもあるかもしれませんが…。

帝君は顔淡の命を助けたいと思って、今まで少しも心が動いたことはないと冷たく言い放ち、その結果、顔淡が飛び降りるシーンは切なすぎました。でも、それ以上に顔淡が夜忘川で何百年も彷徨ったという展開はショックでした。あの風貌…。こんなに忘れることが出来ないなんて…(涙)。

結局、帝君に記憶を消され、人間界で過ごすことになった顔淡と、歴劫で人間界に来た帝君は再度出会って恋に落ち…。お互い仙界での記憶がない間は楽しかったですね。でもラスト、顔淡だけ記憶を取り戻して…。帝君に酷いことをされたと愛憎の念を持つのが悲しかったです。

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ネタバレあり感想・その他

姉妹の関係も色々思うことがありました。芷昔が、顔淡には守ってくれる人がいるけど私にはいない、みたいなことを言った時、顔淡が守ってくれてるでしょ!と腹が立ちました。顔淡は姉の罪をかぶったり、誰かに姉が悪く言われたら思いっきり言い返したり、健気に姉のことを守っているのに…。

でも、顔淡が夜忘川を渡れていなかったと知った芷昔が、寝込んでいる帝君に顔淡を助けてもらうため、必死に帝君を治療した姿は良かったです。努力しても自分の能力が顔淡に及ばない辛さで色々今まで嫌なこととかしてたけど、蛍灯にそそのかされた部分もあるし、今後はこうやって顔淡を大事にしていってほしいなと思いました。

余墨は男二番手だけど、ちょっと個性が弱い気もしました。帝君に恋愛面で勝てそうにないというか(失礼)。

余墨が池にいた目つきの悪い黒魚だったり、ひっくり返されてた亀が人間界に人としていたり、このドラマは生き物が人型化するのが楽しかったですね。

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