《風起洛陽~神都に翔ける蒼き炎~》あらすじと感想(ネタバレなし/あり)キャスト紹介も!驚きの展開と夫婦愛が素敵な時代劇

ラブミステリー,サスペンス,軍隊系

驚きの陰謀や因縁だけでなく恋愛模様も面白い時代劇です。

風起洛陽~神都に翔ける蒼き炎~(2021 全39話 原題:风起洛阳)4.0

(キャスト)ホアン・シュエン、ワン・イーボー、ビクトリア(ソン・チェン)、ソン・イー、リウ・ドゥアンドゥアン、他

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《風起洛陽~神都に翔ける蒼き炎~》あらすじ

神都(しんと)最大の交易地・南市(みなみいち)に密告しに来た父娘(おやこ)。二人は当陽酒店へ向かい、文で会う約束を取り付けていた百里弘毅(ひゃくりこうき)と話す。「城外で襲撃されて護衛の官兵ともはぐれ、あなたを頼るしかなかった」「密告なら陛下に謁見するのでは?」なぜ自分を頼るのか分からない百里弘毅が問う。そのとき一人の賊が襲撃してきて、店の中は大混乱になる。父娘を狙うその賊に百里弘毅は熱湯をかけ、父娘に「逃げろ」と叫ぶ。

同じ頃、南市の別の場所で賊が群主を襲う。それを防ぎ、群主を連れて逃げる女内衛・武思月(ぶしげつ)。賊たちから逃げ惑う人々で大混乱の街で、大理寺検視人・高秉燭(こうへいしょく)は逃げる密告者の父娘とそれを追う賊を監視し続ける。内衛に囲まれ、父娘を襲った賊は自害しようとするが、高秉燭が放った石がそれを阻止し、武思月は賊を捕らえて連行する。賊から逃げた父娘は建物の陰で隠れていたが、別の賊に襲われる。

高秉燭は牢屋に入れられた賊のもとに密かに訪れる。「この5年、会った春秋道(しゅんじゅうどう)の賊は12人。おまえが13人目だ。あの手戟(しゅげき)の刺客は誰で今どこにいる」と聞く。しかし、人が来る気配がしたため、また来ると言って去る。

その後、高秉燭は検視房で密告者の父娘の遺体を見つける。二人には街の人々の遺体にはない十字の刺し傷があった。この十字の傷には見覚えがあり…。

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ネタバレなし感想

驚きの展開のあとにそれ以上の驚きが隠されていたりと、ストーリー展開が予測不能でとても面白かったです。実はドラマの出だし(1話とかそのへん)では男主人公の高秉燭(演:ホアン・シュエン)がむさ苦しいルックスだし、野蛮な行動するしでイマイチ視聴意欲がわかなかったんです。でもワン・イーボー出てるし頑張って観よう…と思って見続けるなか、中盤、終盤と、どんどん面白くなりました。

春秋道】に復讐を誓っている高秉燭が他の仲間たちとこの謎の組織の陰謀に立ち向かう姿や、黒幕を追う姿なども面白かったんですが、意外なことにこのドラマは恋愛面も一癖あって面白かったです。百里弘毅(演:ワン・イーボー)と柳然(演:ソン・イー)のエピソードは必見です。

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ネタばれあり感想

※ネタバレしてます。ご注意ください。

最初のほうは高秉燭が得体のしれない感じで怖かったです。牢屋の賊をいきなり刺すし、汚い風貌でニヤニヤ笑ってるし…。わたし的に第一印象はかなり悪かった高秉燭でしたが、爆発の時、倒れた人々や武思月を必死に助け、悪印象は回復していきました(笑)。

高秉燭は武思月に5年前の出来事を明かし、「賊に全員殺され自分だけ生き残った。悪いのは彼らを外に連れ出した俺だ」と自分を責め、号泣する高秉燭の横で武思月も涙を流し…。少しずつ心の距離が縮まっていく姿が良かったです。でも後に高秉燭が聯昉(れんほう)に入り、それを知った武思月とのシーンは切なかったです。(七情六欲を断ち切らねばいけない掟があるので)。

高秉燭を色々助けてくれていた窈娘(ようじょう)が春秋道の者で5年前仲間を殺した敵だったのは驚きました。子供の頃そう育てられたという可哀想な面はあるけど…。このドラマは女性が重要な役を担ってることが多いなと思いました。皇帝も女性だし。

ここで百里弘毅(二郎)と柳然(七娘)の話を。

最初は政略結婚で(七娘は最初から二郎に気があったけど)二郎のほうに愛情が生まれるとは思ってなかったです。結婚当日になっても「娶らない」とか言ってしらっとしてた二郎だったし(笑)。でも父のために決意し、時間も遅れて七娘の屋敷に迎えに行き…。無礼な!と七娘の父は怒ったけど、七娘は意に介さず嬉しそうに二郎の元へ。変なプライドもないし、七娘は最初から良い感じの女の子だと思いました。(賢かったのも良かった)

始まりはこんなだったのに、少しずつ夫婦の愛情が作られていく様は素敵でした!「妻として寄り添い続ければいずれ想いは届く。二郎の心を変えて見せます」こう言っていた七娘だったけど本当にそうなるなんて!

その道のりは長かったけど、私は本当に興味深く楽しんで観ていました。叔父が殺されて泣く七娘が二郎に抱き着いたとき、二郎が手を伸ばしたからまさか抱きしめ返す?と思ったら、さり気なく自分の体から引きはがしたり(笑)。七娘が家出した時は「家に帰ろう」と二郎が一言言ってくれただけで七娘は涙ぐみ…私もこれだけで感動しました。

調査で奩山(れいさん)に行ったときのエピソードは大好きでした(笑)。二郎の乗る馬車に隠れてた七娘(笑)。帰るよう言われ、帰るふりしてあとから追いかけてくる七娘を見た二郎は微笑み…。このあたりから二郎もほだされていったのかな?でも、足首が痛いと座り込んだ七娘に手を差し出し、手を握るのかと思ったら、持っていた荷物を取る二郎(笑)。馬車の中で水筒を渡す二郎に、知り合ってから初めて私に気を遣ってくれたと喜ぶ七娘も面白かったです(笑)。

その夜、宿で同じ部屋になる二人も面白すぎました。「どうやって寝たい?」二郎がいきなりこう言って驚く七娘。私もびっくりしてしまった(笑)。腕枕でもする気かと(笑)。「つまり、奥と手前のどちらがいい?」言い直す二郎(笑)。期待する七娘と普通に寝る二郎の姿を見て、なんなのこの二人!!!って私は楽しすぎました(笑)。その後、二郎の肩に七娘が衣を羽織らせたら「ありがとう」と言ったり、二郎の言葉が増えていき…。七娘が捕らわれ、首に縄をかけられたときは二郎が血相を変え、逃げ出せたあとは抱き着く七娘をしっかり抱き返す二郎。馬車の中でも七娘の肩を抱き、手を握り…。そんな二郎と幸せそうな七娘を見て私も幸せな気分になりました。ここまで長かったけど、本当に良かった!!

終盤の話。最終回は…。

合嘉倉の爆破のあと、武思月を必死で探し回る高秉燭が彼女を見つけて抱き合うシーン、良かったです。でも何度も生き延びてきた武思月なのに…なんで最終回で死んじゃうの…(涙)。

春秋道の黒幕が二郎の兄・百里寛仁ということで落着し、食糧も取り戻し、不良井にも平和が戻ったとき、「でも順調すぎる」とひっかかる高秉燭。牢に入れられた寛仁と武攸決(ぶゆうけつ)の会話は仰天でした。春秋道の真の黒幕は武攸決だったなんて!!真面目そうで妹思いのお兄さんだと思っていたのに…。

「善良な両親だったが、同族に酷使に侮られ罪を着せられた。薬を買うお金もなく死んだ両親。必ず仇を討つと誓った。全ての者を私に臣服させ、生殺与奪の権を得る」武攸決がこう言ったとき、「たとえ暮らしが苦しくても、普通に生きる道はあった。敵討ちなんて、飾り立てた嘘に過ぎない。凡庸を嫌い、野心を満たしただけ」武思月はこう言い返してましたが、本当にその通りだと思いました。それにしても陛下に信頼され色々任されてた人物が、こんな野心を秘めてたなんて…恐ろしいですね。

柳灃(十郎)も復讐するために武攸決を殺そうとし…。武思月が兄をかばって代わりに射られて死んでしまうなんて…。この展開はショックすぎました。最終回にこんな悲劇があるなんて…(涙)。あんな兄なんてかばう必要あった?つい体が動いてしまったのかな?悲しいラストすぎます…。高秉燭も辛かっただろうな…。

最後、不良井の皆が神都の街で過ごしていた姿は良かったです。この幸せな街並みの中、なんで武思月はいないんだろう…と改めて悲しくなってしまいましたが…。高秉燭と二郎の男の友情も良かったですね。「俺を信じすぎるな」と二郎が言っていた時ありましたが、お互いみなまで言わなくても、相手の意図を察して行動する姿は凄かったです。

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キャスト紹介

高秉燭:ホアン・シュエン

1985年3月3日甘粛省蘭州市生まれ B型 身長177cm 体重60kg 北京舞踏学院卒業

(出演ドラマ)九州·海上牧云记(海上牧雲記 ~3つの予言と王朝の謎)、亲爱的翻译官(私のキライな翻訳官)、女医·明妃传(女医明妃伝~雪の日の誓い~)、芈月传(ミーユエ~王朝を照らす月~)、他

マイケル・ジャクソンに夢中になり、中学のときに広東舞踏学校で学び、大学では北京舞踏学院の音楽劇科へ。チャン・イーモウ監督に抜擢され映画《满城尽带黄金甲》に出演する機会を得るが、撮影間近にその役の年齢が19歳から14歳に変更され、出演の機会を失くす。

百里弘毅(二郎):ワン・イーボー

美食家でクールで感情を表に出さないタイプ。柳然との関係は見所です。演じるワン・イーボーのプロフィール他はこちら↓

武思月:ビクトリア

女内衛。唯一の家族である兄に守られつつも、勇ましく生きてきたが…。演じるビクトリアのプロフィール他はこちら↓

柳然(七娘):ソン・イー

1989年10月31日湖北省荊門市生まれ A型 身長168cm 体重44kg 中央戯劇学院演技科卒業

(出演ドラマ)长风渡、露香园韩媛传、赘婿(贅婿[ぜいせい]~ムコ殿は天才策士~)、庆余年(慶余年~麒麟児、現る~)、他

2009年《紅楼夢》で芸能界入り。オリンピックの飛び込みチャンピオンの胡佳は彼女のイトコだそうです。

東川王:リウ・ドゥアンドゥアン

謎多き人物?演じるリウ・ドゥアンドゥアンのプロフィール他はこちら↓

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