【明月記 夢うつつの皇女】(明月照我心)全36話の各話あらすじと感想です。なるべく簡潔に恋愛系メインにまとめています。ネタバレあり。※目次はクリックできます。
★簡単登場人物紹介★
- 明月(めいげつ)……汐月(せきげつ)国の公主。おてんば姫。催眠術が使える。
- 李謙(り・けん・資王) ……北宣(ほくせん)国の皇子。クール系イケメン。
- 李詢(り・しゅん・凌王)……李謙の兄。慧心が好き。
- 慧心(けいしん)……喬(きょう)府の令嬢。李謙の幼馴染みで婚約者で李謙が好き。
- 雲伺(ユンスー)……汐月国の将軍。明月の幼なじみ。濃い顔イケメン。
- 司空真(しくう・しん)、宋金玉(そう・きんぎょく)……李謙の長年の友人。
- 康楽(こうらく)……公主。李謙の妹。
- 坦麗(たんりー)……明月の侍女。
- 第五澄(だいごちょう)……李謙の侍従。
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《明月記》1話~4話
1話あらすじ ムズキュン度 |
政略結婚のため汐月国の一団は婚姻相手の李謙がいる北宣国へ向かう。途中、公主の明月は輿に坦麗(侍女)を身代わりに乗せて街で食べ歩いていた。そのとき刺客に襲われる汐月国一団。救ったのは覆面をした李謙だった。覆面の彼に名を聞く明月だが彼は何も言わず去る。 刺客による襲撃は李謙の兄、李詢が計画したものだった。それに気づいた李謙は陛下に「自分は婚姻の準備で忙しいため李詢に公主(明月)の護衛を任せたい」と頼み了承される。明月に何かあれば責任を負うことになった李詢は「やり手だな」と李謙に言う。 明月は北宣国に到着後、坦麗と衣を交換し衣を整えていると御簾越しに李謙が見ていた。盗み見た罰に【木になる。泣くしかできない】と催眠術をかけた際、姿勢を崩した李謙に押し倒されてしまい顔を見合わす。明月が怒って彼の腕を噛んで去った直後、李謙は催眠術通り動けなくなり涙を流す。その後、宴のため集まった明月と李謙はお互いが結婚相手だと知り、驚いて顔をそむけるのだった。 (感想)明月と李謙が今後どうなっていくのか楽しみ。明月…そんな催眠術かけるなんて(笑) |
2話あらすじ ムズキュン度 |
明月は「汐月国に帰る。李謙は私をいじめる気よ」と兄に訴える。兄は「おまえには汐月国の秘技がある。これがあれば瞬時に催眠術がかかる」と祝心鈴(しゅくしんれい)をくれる。使う際は【相手と必ず目を合わせる。深い記憶を探るときは相手を集中させること】と教わる。 明月は李謙の部屋に行き昨日のことを謝りつつ、兄の言葉【相手が警戒しているときは肌の敏感な場所に触れ気を緩ませろ】を思い出し、李謙の手をとり腕を触り胸を触る。(敏感な場所を探さなきゃ。どこよ?)不審な顔をする李謙の耳を明月が触ろうとすると彼は立ち上がって避ける。李謙は「用はなんだ」と聞くが明月は触ろうと迫ってきて李謙は耐えきれず他の者を呼ぶ。(次こそ催眠術をかけてやる)と思う明月。一方、李謙は婚姻をやめてもらおうと陛下の元へ行くが却下される。明月から婚姻を断らせるしかないと考え【弱点を知ろう】と思う。 李謙は明月に本を渡し「明日までに読むように。公主の才知をもってすれば完璧に暗記できるだろう」と言って帰る。明月は嫌がらせだと困惑するが良いことを思いつく。翌日、李謙は「本に書かれていた15名の女子の名をあげよ」と言い、明月は体や部屋に隠したメモを一つずつ見て答えていく。李謙の友人たちは話を聞いて笑い、李謙は「これほど腹の立つ女子は初めてだ」と言う。 明月が庭にいると司空真(李謙の友人)が来て「嫌がらせを受けても婚姻を望む理由は?」と問う。「汐月国に帰っても別の嫌がらせが待ってる。せっかく来たんだもの。残ってみせる」と返す明月を司空真は気に入り二人は友達になる。司空真は李謙について「優しいばかりか弱くてもろい。一人の女子を大切にするはずだ」と言い、明月は驚く。そして李謙は耳たぶが敏感らしいと情報を得る。 李謙の侍従(第五澄)が坦麗に明月の好みの殿方を聞いてくる。坦麗は何か企んでると気づき「不潔で無頓着な方が一番お嫌いです」と答える。すると明月は散らかった部屋に通され李謙は汚い布で顔をふく。(またくだらない芝居を)と明月は思い、鈴を持ち李謙の耳たぶを触り術をかける。李謙は子供の頃の火事に怯えた出来事を思い出す。我に返った李謙は驚愕し「火が怖いのね」と言う明月に「妖術か?何が目的だ」と聞く。「婚姻を阻むなら秘密を全部暴くわよ。政略結婚なのよ。表向きは夫婦を演じればいいの」と明月は言い「ふりだけで良いと?考えたい」と李謙は答える。 (感想)敏感な場所に触れるって(笑)明月と李謙のやり取りが面白い。李謙の火事の記憶は笑えない感じだけど…。 |
3話あらすじ ムズキュン度 |
李謙は司空真に昨夜の明月の術の話をし「大火を目撃したから火が怖いのだ。記憶を取り戻す助けとなるなら明月を手元に残し全力で守る」と言う。 慧心は庭で会った李謙に手縫いした手巾を渡そうとするが李謙は受け取らない。「妹のように思っている」と言う李謙に「殿下との婚約が実を結ぶとずっと信じてきました」と慧心は言う。「運命に執着せず前に進め」と李謙は去る。その後、李謙は明月のところに行き「昨日術にかかった私が見た光景は幻では?」と聞く。明月は否定し「私の催眠術にかかって記憶の扉を開けたの」と話す。その際、宝器を使ったと口を滑らした明月は祝心鈴を壷に隠す。李謙は婚姻の件を了承し「でも一つ条件がある。同意なしに私に術をかけてはならぬ。かければ厳罰に処す」と言う。 慧心は部屋で自分の髪を切ろうとすると李詢が来て止められるが「他の方と婚姻しても私は諦めない。子供の頃の資王(李謙)の髪と自分の髪を結んでおけば縁も結ばれるかも」と髪を切り、箱にあった李謙の髪と結ぶ。「そこまで奴を想うのか」と辛そうな李詢に「あなたのご好意は受けられません」と慧心は言う。 婚儀の日。明月は壷に隠した祝心鈴がなくなっているのに気づく。式の最中「盗むなんて男らしくない」と李謙に文句を言うと「宝器がほしいなら私と婚姻の舞を踊れ」と言われ、二人は合わせて優雅に踊る。席に着き、明月は机の上の肉を食べるとまずくてとまどう。李謙が肉を食べてみると苦かったため兄の仕業だと思う。李謙は皿に水を入れ肉を洗い明月に食べさせてあげる。李詢に「甘苦を共にせよとの意で我らにこの肉を?」と問うと「その通りだ」と李詢は認める。「踊ったから宝器を返して」と明月が小声で言うと「返してほしければ踊れと言っただけだ。君の意志を確認したにすぎない」と李謙は答え、明月は怒る。その後、飲み物を飲んだ李謙は様子がおかしくなり、一服盛られたと気づく。ふらふらする李謙だったが、その後の矢を放つ儀式に向かう。李謙はなかなか矢を撃てず、李詢に「いつまで待たせる」と囃し立てられる。 (感想)慧心の李謙に対する気持ちが重い。髪を結ぶって…。李詢は何度も嫌がらせしてきて嫌な感じ。 |
4話あらすじ ムズキュン度 |
明月は李謙を見て(手に力が入らないのね)と気づき、彼の元へ行き「夫婦で共に矢を放てばより意義が深いかと」と陛下に言う。「私が弓をひく。手を添えるだけで良い」と李謙に言い「矢を放てたら宝器を返してくれる?」と聞く。李謙は「約束する」と答え、矢は無事放たれる。その後、李謙は「腕輪は絶対他人に渡すな。記憶を取り戻せる話も秘密だ。父上に見つかったら守ってやれぬ」と言って祝心鈴を返してくれるがその話を陰から李詢が聞いていた。 その夜、寝床に並んで座る二人。形だけの婚姻だと言って立ち去ろうとする李謙に明月は「合髻(ごうけい)の儀式は?」と止める。「儀式をしたいなら催眠術で私の記憶を取り戻してくれ」と李謙は言い、明月は術をかける。李謙は子供の頃の大火の時の記憶を思い出す中、顔面蒼白になり「さっき見えたあの臆病そうな子供が私だと?」ととまどう。その後二人は寝床の奪い合いをする。夜中、李謙は寝ぼけながら寝床から起き上がり、椅子で寝る明月の顔に筆で落書きをする。 翌朝、太監が朝餉を持ってきて起きる李謙。なぜか椅子で寝ていた彼は寝床にいる明月の隣に潜り込む。「何でここに。高潔なふりしていやらしいわね」と明月は言い、鏡を見て落書きされた顔に気づく。「いびきと寝言が酷かった罰として腕輪を預かる」と布団に転がっていた祝心鈴をとる李謙。言いがかりだと怒る明月。その後、二人は陛下と王妃に挨拶に行く。明月は陛下に「この中にある東岳国の腕輪は子宝のご利益があるとか」と嘘を言って李謙の香り袋をとる。「素晴らしい宝物だ」陛下が感心する中、袋を見ると祝心鈴は入っていなかった。「屋敷に保管している」と話す李謙。陛下が「宣河の改修は順調か」と李謙に聞き「立ち退きを拒む民がいる」と李謙が報告すると、明月は「早く立ち退けば銀子を多めに、遅い者に少なくすれば皆早く立ち退くのでは」と話し、李謙は驚き、陛下は「世の道理を分かっている」と褒める。 帰り道、明月は「腕輪はどこ」と李謙を責める。「屋敷にあるといっただろう」と李謙は歩いて行ってしまう。すると明月の前に李詢が現れ「珍しい腕輪を持っているそうだな。私が手を出す前に差し出せ」と言う。李謙が戻って来て「この腕輪のことで?」と見せる。李洵は「父上が腕輪のことを知ればどうなるか」と脅すと「義父上はお喜びになりますよ」と明月が言い「子宝の話を直接お聞きになっては」と李謙は微笑む。 (感想)弓を放つ手助けする明月、今後いい夫婦になりそうな予感がするシーン。寝床争いや顔にいたずら書き…ちょくちょく笑えます。 |
5話~8話
5話あらすじ ムズキュン度 |
夜、李謙は寝床で寝ていると夢を見て半目を開けて歩き出す。屋敷は火に包まれ、逃げてと言われ火から逃げる子供の姿。それを見つめる李謙は明月に手をひかれるという夢だった。うなされて起きた李謙は別部屋の明月の寝床にいて、二人は手をつないで寝ていた。李謙は驚き、寝床から逃げるが、そのとき音を立ててしまう。明月は「曲者よ!」と叫び、屋敷は騒ぎになる。李謙は駆けつけたふりをする。明月は何か盗まれていないか確認中、落ちていた李謙の帯を見つける。 李謙は(なぜ私は敵陣の床を訪れたのか)と思う。「近頃自分の行動が不可解でならぬ。何が原因なのか。夢遊病のようだ」と司空真に話す。夜、李謙はまた夢を見て、目覚めると再び明月の寝床に一緒に寝ていた。明月も目を覚まし「なぜここに?やっぱり昨日の曲者はあなたね」と李謙を枕で殴り追い出す。李謙は従者に「王妃と共寝をお望みなら堂々と…」と言われるが「望まぬ」と言い返す。明月は部屋に大豆を巻き、鈴をつるし、縄と網を用意する。一方、李謙は従者に「自分を縄で縛り扉を打ち付けろ」と言う。 朝、李謙は明月の寝床で彼女に腕枕をして一緒に寝ていた。(対策をしても私を阻めなかったのか)と思う李謙。明月は寝返りをし二人の顔が至近距離になる。(寝顔は可愛いのになぜやることは型破りなのだ)と李謙が思う中、明月は目覚め「こんにゃろう。どうやって入ったのよ」と叫ぶ。従者は「殿下はどうやって脱出したんだろう」と思うのだった。明月は李謙に怪我させたため写経を言いつけられる。すると李謙の妹の康楽が来て「あの最中に九兄上(李謙)が怪我したんですって?」と言う。明月は「そんなわけないでしょ」と怒り「それにしても不思議。なぜ懲りないの」と言うのだった。 李謙は友人達におまえと明月のことを聞かせろと言われる。「まだ床入りもない」と答えると笑われる。司空真に「おまえの度重なる行動は願望の表れではないか。失った記憶のカギを握るのは明月だから行くのだ」と言われる。一方、明月の元に慧心が訪れ「陛下が殿下に命じた写経をなぜ王妃が?殿下とは幼馴染みなので筆跡を模写できます。私が代わりましょう」と言ってくれる。明月は喜んで慧心に抱き着くが、康楽は「九兄上との仲を吹聴しにきたの?」と皮肉を言う。慧心は「厳選した布で作らせた衣を持ってきました。より美しくなれば殿下もお喜びに」と答え、明月は「美しく着飾るのはあくまで自分のため。私がこれ以上美しくなると李謙の奇病がどうなることやら」と言う。その後、明月は慧心に「これからは姉妹同然の付き合いをしましょう」と笑う。慧心が去った後、康楽は「九兄上を目当てに来る」と忠告するが、明月は「望むところよ」と気にしない。 (感想)李謙…夢遊病??半目の顏が笑える(笑)良い人風に慧心が明月と関わって来たけど…やっぱり魂胆はあるのかな? |
6話あらすじ ムズキュン度 |
市に行った慧心は通りがかった李謙に「子供の頃、内気な殿下は他の皇子らに虐められ、お慰めにと提灯を贈ったことがある」と買った提灯を見せる。術で見た臆病な少年が私なら火事も現実に違いないと思う李謙。慧心は「子供の頃から殿下だけを想ってきました」と提灯を渡すが李謙は受けとらない。 明月の部屋に李謙が来る。明月が写経しているふりをすると李謙は「今後は日夜を問わず励むと良い」と言い「私の寝床に侵入し先に契約を破ったくせになぜ私が罰せられるの?」と明月は怒る。「では何が望みだ?」「写経を押し付けない、肩を痛めた理由は内密に、私の寝床には進入禁止、汐月料理の名人を雇う」と明月。李謙は「認める」と返し、魚に餌をやりつつ話を始める。「9歳で大病にかかりそれ以前の記憶を失った。君と出会って記憶を一部戻した。君の条件は全て飲む。私の条件はただ一つだ。催眠術を使って私の記憶を取り戻してくれ」と。明月は「任せて」と言って李謙に催眠術をかける。李謙の火事の記憶の中「李謙来い、逃げろ」と誰かが腕をつかんでいた。「李洵だ。記憶を失った原因は火事だ。当時後継者争いの中私は病に倒れた。回復後は記憶もなく母上も亡くなっていた」と李謙は目を開ける。「記憶が一部戻ったことは秘密だ。李洵が私を狙ったのなら必ず報いを受けさせる」と李謙は言う。 夜中、ぼーっとした李謙が明月の部屋に現れる。明月はゴムパチンコの玉を飛ばし李謙の額に当て、李謙は床に倒れてしまう。その後起き上がり、明月を指さし「こいつめ」と笑って帰っていく。怪訝に思う明月。翌日、額の傷を司空真に問われ「起きたらあった」と李謙は答える。「明月か」と言う司空真に「気安く名を呼ぶな」と返す李謙。「さては明月に惚れたな」「馬鹿なことを」「さっきから明月の話ばかりしている。恋をしている証拠だ」と友人らにからかわれ「司空真と明月が親しくしても一向構わぬし、危険な目に合おうとも放っておく」と李謙は言う。 李洵の元に侍従が「陛下は宣河の改修を李謙に命じた。第五澄が大火のことも探っている様子」と報告に来る。李詢は「何か感づいたな。手掛かりは全て消すのだ」と命令する。 李謙は屋敷の者に「今後王妃の名を口に出したら罰金。名を出すときは咳をしろ」と言う。その後、明月は司空真に「李謙のせいで屋敷の者に邪険にされてる」と話す。司空真は「奇遇だな。君に似た独り者を連れてきた」と珍しい凧を明月に渡す。明月と司空真は凧をあげて笑い合う。李謙は二人が気になって仕方ない。凧が木に引っかかってしまい、明月が木登りすると「危ない」と李謙は駆けつけるが、落ちた明月は司空真に抱きとめられる。気まずい李謙は司空真と手をつなぎ「私の親友だ。今後付きまとえば容赦せぬ」と連れて行く。司空真が「私を理由に明月をせめるな。おまえの思いを明月は知らぬ」と言うと「いい加減にしろ。明月などなんとも思っていない」と李謙は怒る。 夜、また半目で起き出した李謙は凧を持って部屋で遊ぶ。一方、明月は夢の中で李謙から離縁状を貰う。急にどうしてと思った明月は、ラブラブな雰囲気でブランコに乗った司空真とそれを笑いながら押す李謙を見つける。 (感想)李謙の夢遊病??が笑えるけど怖い(笑)李謙のヤキモチが可愛いけどけっこうすぐ明月を好きになった印象。(認めてないけど) |
7話あらすじ ムズキュン度 |
明月は夢から覚め「やめて」と叫ぶ。そんななか康楽から【申の刻に白雲山の栖鶴軒で待つ】 李謙は眠る明月の額の傷に薬を塗り「誰かを愛するとは全てを捧げることだ。命さえ惜しくない。火にも飛び込める」とつぶやく。一方、李洵は資王妃(明月)の暗殺は失敗したと部下から報告され、明月が落としたかんざしを渡される。明月が起き「一体誰が私の命を狙ったのかしら」と言うと「屋敷を出るから危ない目に」と返す李謙。明月は怒るが「あなたのおかげで命が助かったのは事実よ。感謝してる」とお礼を言う。明月は李謙の怪我に気づくが、心配いらぬと素っ気なく言う李謙。 李洵は陛下に「おかげで賊軍を倒せた」と感謝される。「賊軍の部屋に落ちていた」と陛下に明月のかんざしを渡し「賊軍と通じていたのでは」と李詢が言ったとき李謙が現れ「実はかんざしを失くして困っていた」と言う。証人も昨日屋敷に明月がいたと話し、陛下はかんざしを返してくれる。李謙が「民が全員移動し宣河の改修が出来るようになった」と報告すると陛下は李謙を褒める。 汐月国に帰っていた明月の兄から【交易の件で北宣に来る】と文が来る。明月のことを【汐月の功臣で希望】だとも書かれていて「これは私への圧力だわ。もし李謙の心を掴めなかったら私は汐月の罪人よ」と焦る明月。李謙の胃袋を掴もうと明月は隙を見て李謙に術をかける。李謙は子供の頃食べた菓子を思い出し「白玉桂花糕の塩味で硬いものが好みだ」と話す。明月は白玉桂花糕を作り李謙の元へ持って行くが食べずに「下がれ」と言われる。明月が怒っていると康楽が来て「胃袋を掴むなんてくだらない。上手く調教して服従させるの」と言う。服従させる気はない明月は「私の魅力で落としてみせる」と言い「二人で出かけてみたら」と康楽はアドバイスする。 (感想)火の中に飛び込む李謙!明月を愛しちゃってます。明月のほうはまだそこまででもないかな?話が進んでるようであんまり進んでない気がする…。 |
8話あらすじ ムズキュン度 |
李謙は桂花糕の好みを知っていた明月に対し(催眠術を使ったのか)と思う。その後、額の傷の薬を貰いに来る明月。李謙が薬をぬろうとしてくれたとき、明月は彼に催眠術をかけ「明日、屋敷の入り口で待っていて。えんじ色の衣を来た女子が現れたら市へ行こうと誘い、桃花の柄の手巾を出したらその手を握って」と言う。 翌日。桃花柄の手巾が見当たらない明月。仕方なくそのまま屋敷の入り口に行くと、偶然えんじ色の衣を着た慧心を李謙は市へ誘っていた。結局三人で市へ行き、店で桃花柄の手巾を探す明月。偶然桃花柄の手巾を手にした慧心の手を握ろうとする李謙。慧心は李謙がいつもと違うと感じる。その後、ごろつきにからまれた母娘を助ける明月と李謙の仲の良い姿を見た慧心は帰る。明月と李謙が食事をとる際、李謙は(なぜこんな場所に)と違和感を感じる。明月は至近距離にいる李謙を見て(口づけするチャンスよ)と思い右手を上げたとき腕に付けていた祝心鈴が見え、李謙は明月の腕をつかむ。「また操ろうと?私の感情は君のお遊びのためにあるのか」「そんなつもりじゃ…」と明月は否定するが「えんじ色の衣、手巾…全部策略だな」と李謙は怒って帰る。それを見ていた慧心は(明月は妖術が使えるのね)と思う。 夜。明月が屋敷の庭で佇んでいると第五澄が李謙が桂花糕を完食したと教えてくれる。翌日、矢を放つ稽古をする李謙のもとに明月は桂花糕を持って行くが無視する李謙。明月が的の前に立つと李謙はそのまま矢を放ち、矢は明月のすぐ横を通り真ん中に刺さり明月は涙を流す。夜、的の前で佇む李謙。「王妃を案じているのですね」と従者に言われ「顏も見たくない。私の前に現れるなと伝えておけ」と言う。夜中、半目になって起きる李謙。的のところへ行き、的に薬をぬり矢を抱きしめ口づけ、矢と一緒に寝る。朝それに気づいた李謙は「眠っている状態で動き回る病があると聞いたことがある。明月の催眠術が原因だな」とつぶやく。 慧心は李詢に「明月は人を惑わす妖術が使えるのでは」と話す。李詢は「李謙は汐月に有利な情報を渡しているのかも」と言い「国を裏切る人ではない」と李謙をかばう慧心。(明月の術には記憶を取り戻す力がある。李謙が過去を思い出したら…)と考える李詢。そして陛下が狩りをすると聞き、何か企んで従者に耳打ちする。その後、陛下に「資王妃(明月)と慧心も狩りに同行させては」と提案し、陛下は随行を決める。 (感想)私の魅力で落としてみせるって言ってたのに催眠術使う明月…。(何で!)明月と李謙の関係が本当にムズムズする(笑)早く展開進んでほしいなぁ。 |
9話~12話
9話あらすじ ムズキュン度 |
明月が(催眠術は初めてじゃないのになぜ怒るの)と思っていると、李謙が部屋に訪れ「父上と狩りに行く。同行せよ」と言う。「騎射の腕前を披露する」と喜ぶ明月だったが、李謙は汐月国の狩りの衣装と矢を取り上げ、祝心鈴も禁止と言う。帰り際、第五澄は李謙に「狩りに乗じ李詢が何か企むと思ってああ言ったのでは?」と言い出し「でも王妃を喜ばせたほうが得策かと。不機嫌な王妃を陛下がご覧になったら…」と助言する。 狩りの日。明月は天幕の中で綺麗な矢や衣装を見つける。眺めていると「君に用意した狩りの衣装だ」と言う李謙。明月が着替え始めるとつい見てしまう李謙。我に返りドキドキしながら天幕から出る。その後、馬に乗って皆で狩りに出る。その時、慧心が李謙を呼び止め「お伝えしたいことがある」と言う。馬を引いて並んで歩きだすと「側妃にしてほしい」と慧心が言い出す。李謙が断ると「明月は妖女です。殿下を惑わしている」と言い「欠点があっても私の妃だ」と怒る李謙。その頃、明月は森の中でウサギをみつけ射ようとする。すると明月を狙う黒装束の刺客たちが現れ、放った矢が明月の肩に刺さる。その後、慧心と歩いていた李謙は地面に落ちている明月の弓に気づく。まさか…と李謙は馬に乗って駆けだす。 明月は刺客から逃げるが途中でめまいがして倒れ込んでしまう。そこに現れた李謙。刺客を弓で射って倒す。明月は肩から出る血を抑え、李謙は明月を抱きかかえ馬に乗せる。川辺で李謙は水で濡らした手巾で明月の肩の傷をふき、口づけて毒を吸う。明月は「潔癖な殿下にこんな手当てをさせてごめんなさい」と謝る。矢の毒がまわってつらそうな李謙。二人は座って休んだあと天幕に帰る。その際、明月を抱きかかえた李謙をじっと見つめる慧心。「刺客のことはまだ内密にしたい」と李謙は明月の肩に包帯を巻く。「心配いらぬ、軽傷だ」と言って衣を脱ぎだす李謙。「ここは狩場ゆえ床を分けられぬ」と同じ寝床に並んで横になる二人。寝ている李謙を見て(彼を見ていると心が安らぐ。こんなに美男だった?)と思う明月。 (感想)明月の着替えを見てしまう李謙の表情が面白い(笑)明月の心も李謙に向いてきたようで今後が楽しみ。 |
10話あらすじ ムズキュン度 |
朝、起床した明月は隣に眠る李謙を見て(唇を奪ってもいいかしら)と顔を近づける。李謙が動いたため(まさか向こうから?)と明月が目を閉じると李謙は明月の肩の傷を見るのだった。その後、陛下に刺客の件を報告しない理由を聞く明月に「黒幕を暴くため」と李謙は話す。その頃、李洵は李謙の目論見に気づき「今日の襲撃はしなくていい」と刺客に言う。それを木の陰から聞いていた慧心。弁解する李詢に「資王(李謙)を害したら全て陛下に報告します」と言う。狩りが終わった後、刺客の躯があったと侍従から報告される陛下。李詢は【昨日、資王妃はケガをした様子だった。資王妃の為、資王が刺客を殺し隠匿したのでは】と話すが、実は昨夜李謙は陛下に刺客の報告をし「警護を命じられた兄上の名誉が傷つくと思い伏せていた」と伝えていた。陛下は李洵に李謙を疑ったことを責め、李詢は膝をついて過ちを謝罪する。 明月と李謙は屋敷に戻る。二人の雰囲気が良い理由を侍従に聞かれた第五澄は【衣を脱がせ介抱した、馬から抱き下ろした、床を共にした】と皆に知らせる。友人たちに冷やかされた李謙は「肌を合わせてはいない」と反論し「自分の変化は催眠術のせいだ。私の感情も操れるに違いない」と言う。司空真は「なぜ恋に落ちたかはどうでもいい。自分の心に正直になればいい」と言う。明月も坦麗と康楽に冷やかされるなか「真心があれば駆け引きは必要ない」と言って料理長に教わって滋養汁を作る。完成した滋養汁を李謙の元へ持って行く途中、慧心に「毒見をする」と腕を掴まれ明月は汁の入った入れ物を地面に落としてしまう。「これで悪事を防げたわ」と言う慧心に、明月は入れ物に少し残った汁を飲み無実を証明する。その後、明月はもう一度滋養汁を作る。 李謙は刺客について「李詢がこうも急ぐのは明月が記憶を戻せると知ったやも」と司空真に話す。「その昔火事場でお前を殺そうとしたのも妙だ」と言う司空真に「もしや私の記憶に他にも秘密が」と考える李謙。そして明月について「感情が本物か見極められない。今は記憶の回復を助けてもらうのが先決だ。それ以外、李洵に対抗し汐月の勢力を把握する術はない。明月は単なる手駒に過ぎない」と言う李謙。それを滋養汁を持ってきた明月が聞いてしまう。 (感想)途中まで二人良い感じだったのに、最後の李謙のセリフは一体!?何で急に明月のこと手駒とか酷いこと言い出すの?? |
11話あらすじ ムズキュン度 |
明月は滋養汁を落として走り去る。それに気づいた李謙と司空真。「本心から出た言葉ではないだろう。明月に誤解されたぞ」と司空真が言うと「誤解させておけばお互い心を乱さずに済む」と答える李謙。その後、明月は康楽のところで酒を飲み酔っ払う。李謙が迎えに来て馬車の中で「明日から飲酒を禁止する」と言う。明月は「やりたいようにやらせてもらう」と返し「君は一体何をしたいんだ」と李謙が聞くと明月は彼に口づけする。 翌日、口づけのことを思い出して「訳が分からぬ」と言う李謙。第五澄は不思議がる侍従に「王妃が殿下に接吻したのだ。恋心が芽生え、王妃の本心を殿下は知りたいのだ」と話す。「恋だと思うのか?」李謙が聞くと「そうでないならなぜ心乱れるのです」と第五澄。「催眠術に違い無い」と言う李謙に「王妃は最近使っていない」と第五澄は言う。その後、李謙は(明月に尋ね、お互いの本心をはっきりさせよう)と思う。そんななか慧心が来て、明月が李謙のために作った汁物を慧心が無駄にしたことを知る。李謙は怒り「君を愛したことはない」と言う。慧心は涙ぐみながら(今は明月の妖術で己を失っているだけ。必ず取り戻すわ)と決意する。 明月が手駒がどうのと言って物にあたっていたと知った李謙は「私の言葉が明月を傷つけた」と言う。「お互い思いがなければ傷つかない。彼女の真心に応えよ。決して手駒ではないと態度で示せ」と司空真に諭され「やってみる」と答える李謙。 翌日、汐月国からカイルビ(明月の兄)と商隊がくる。雲伺(ユンスー)が「元気だったか。私が恋しいか?」と明月を抱きしめる。「こちらは?」と聞く李謙。【左将軍で幼なじみ】だと話す明月に「幼なじみ?」と顔色を変える李謙。「私が醸造した酒だ」と雲伺が明月に酒を渡すと取り上げる李謙。取り返そうとする雲伺とやり合う形になり、カイルビは「無礼だぞ」と雲伺を叱る。第五澄は坦麗に雲伺のことを聞き「北宣に嫁がなければ王妃(明月)の夫だったかも」と坦麗は話す。 もてなしの場で李謙に酒を止められる明月。雲伺は「飲め」と言うが李謙が「私がいただく」と言って飲む。「まさか私と飲むことで汐月に帰りたがるとでも?」雲伺が問うと「貴殿は心配する立場ではない」と返す李謙。「私の立場は私が決める」と雲伺は負けずに言い返す。その後、明月は部屋に戻った際「おそらく雲伺との仲を嫉妬して、殿下が不機嫌でしたよ」と坦麗に言われる。「ありえない。ただの手駒に嫉妬なんてしない」と明月は否定する。 その頃、李謙の元に宝刀と雲伺からの「明日殿下と武を競いたい」という伝言が届く。「受けて立つ」と李謙は答える。 (感想)李謙はややこしい言動してたけど、やっと恋心を自覚したみたい。そんななか雲伺登場!!バチバチ具合が楽しい。面白くなってきた! |
12話あらすじ ムズキュン度 |
翌日。明月や友人達が見物する中、李謙と雲伺は剣で戦い最終的に李謙が勝つ。その後、李謙が沐浴していると雲伺が「汗だくだ。私も入るぞ」と同じ湯船に入ってくる。驚いて出ようとする李謙に「心が狭いぞ。剣の腕前は私より上だが体つきは貧弱だな」と体をじっと見る雲伺。この光景を陰から見ていた明月は(雲伺のほうが良い体ね)と思うのだった。 酒席が用意され、李謙と雲伺は飲み比べをする。二人は次々と酒を飲み、李謙はふらふらになる。「もう酔ったのか」と皮肉気に笑う雲伺。李謙は明月の部屋に行き、酔いながら「あの日出会った君は美しかった。アイマラ(明月)だった頃の話など気にしないぞ。私は李明月のことだけ見ていたい。見ていいのは私だけだ」と床に倒れ込み寝てしまう。「今の言葉は本心なの?今はお酒に酔っているだけ」と明月は自分を納得させる。 翌日。明月は雲伺とカイルビと市に散策に行く。(昨日の李謙の言葉は本音なのかしら)ぼーっと歩く明月に「私と北宣を離れよう」と言い出す雲伺。カイルビは「明月のことは諦めろ」と言い聞かせる。陰から聞いていた第五澄はこのことを李謙に報告する。司空真は「駆け落ちだ」と言い、李謙は様子を見に行く。市で明月が転びそうになり雲伺が助けようとしたとき、突然現れた李謙は雲伺の手を阻止し、明月は地面に倒れてしまう。 その後、第五澄は「陛下が凌王(李詢)に賊軍の討伐を命じるとか。阻止しますか」と李謙に聞くが「必要ない」と答える李謙。「凌王に手柄を譲るのですか。王妃を置いて出征するのが心配なのですね」と第五澄は言う。李洵は慧心のところに行き「出征前に会いに来た。私が戻らなくても愛で傷つくことのないよう生きてくれ」と話す。「私など愛される価値もない女です」と顔をそむける慧心。 夜中、明月は「私に怪我をさせ散策の邪魔までした」と李謙について怒りながら鞦韉(しゅうせん:ブランコ)に乗る。そこに雲伺が現れ、後ろから鞦韉を押し「おまえのために鞦韉を作ってよく押した」と話すと「押してくれたのは坦麗か兄だった」と明月は返し、雲伺は怪訝な顔をする。前に倒れそうになった明月を後ろから抱きとめ、口づけをしようとするが明月は立ち上がり避ける。「あなたは兄も同然の幼なじみよ、それ以外ある?」と明月が聞くと「覚えてないのか。思い出すんだ」と雲伺が明月に近づく。すると李謙が現れ雲伺の手を払いのける。「夜も更けた。君がいないと眠れない。早く部屋に戻って休もう」と明月の手をつなぐ李謙に「普段は冷たいくせになぜ突然優しくする?」と詰め寄る雲伺。「口出しは無用」と言って李謙は明月を連れて行く。明月の部屋の前まで来ると「一人では眠れないと言っただろう」と明月を抱き寄せ、その後、抱きあげて部屋の中に連れて行く。 (感想)沐浴のシーン、雲伺のほうが良い体ねって(笑)雲伺との思い出を明月は忘れてるみたい…何でだろう?李謙は明月を抱きかかえて部屋に入ったけど…このあと気になる!!!(笑) |
13話~16話
13話あらすじ ムズキュン度 |
下ろしてよと言う明月を李謙は床に寝かせ靴を脱がす。李謙も隣に横になり「今日は怪我をさせて悪かった」と謝り明月は驚く。寝ない明月に「酔った夜のことを気にしてるのか?」と李謙が聞くと、明月は吐いたことを思い出し「あんな些細なことを?」と言い「些細な事?あんなマネしておいて私には初めての…」と口ごもる李謙。「何したって言うのよ」と問う明月に李謙は口づけをし「これでおあいこだ」と言う。(あの夜何があったの?きっと催眠術のせいで本気じゃないわ)と明月は思い、二人は背を向けて眠るのだった。 翌日、雲伺は明月を乗馬に誘う。一緒に歩く二人の姿を見つけた李謙は「父上のところへ昼餉に行く」と明月を引っ張って行く。陛下は李謙に「懐妊はまだか。早く子をなせ」と子宝の薬をくれるのだった。一方、雲伺はカイルビのところへ行き「明月に何をした。以前と違いすぎる」と詰め寄る。カイルビは「横恋慕など許さない。明月を不幸にする気か」と雲伺を叱る。 屋敷で待っていた雲伺は「明日、騎射に行こう」と明月を誘うが「司空真が病気だから明日見舞いに行く」と李謙は嘘を言って明月に断らせる。夜、部屋に来た李謙に「なぜ兄上たちと会うのを邪魔するの」と明月が聞くと「答えぬ」と李謙は言い「答えないなら共寝はお断りよ」と明月が返すと「私を誰だと思っている」と李謙は明月を押し倒す。「居座る気なら坦麗と寝る」と明月は部屋から出て行く。 翌日、「汐月の霊薬を持ってきた」と無理やりお見舞いに同行する雲伺。司空真は李謙の合図で察し、病気のふりをしてくれるが金玉の登場により司空真の仮病がばれる。明月は「あなたたちにはうんざりだから菓子で口を封じてやるわ」と怒って菓子を作りに行く。厨房で明月の顔についた粉をふく雲伺。「初めて菓子を作ったときも粉まみれだったな」と話すと明月は覚えていない。その後も雲伺が自分との出来事を話しても明月は覚えていなかった。 明月は完成した菓子を皆のところに持って来るが、黒くてまずそうで皆はとまどい誰も食べようとしないなか李謙が最初に口に入れ微笑む。そして「変わった味だが心がこもっている」と言って明月の手をとり、明月は嬉しそうに笑う。雲伺は一人で庭に行き、今までの明月との出来事を思い返し悔しそうに机をたたく。(私はおまえの想い人だ。なぜ私のことだけ忘れている)とコップを投げたあと、ふと「祝心鈴?催眠術か」と気づくのだった。 (感想)口づけはしたけど結局背を向けて寝るのね(笑)まずそうな菓子を心がこもってると言って食べる李謙は素敵。 |
14話あらすじ ムズキュン度 |
雲伺はカイルビに「明月に催眠術を?」と問い詰めるが、カイルビは認めず、諦めろと言う。その後、明月のもとに雲伺が来て「おまえは私のもの。おまえはカイルビに術をかけられ過去を忘れている。今すぐ一緒に屋敷を出よう」と話し、明月の記憶がないことを指摘する。明月の持っていた湾刀を「愛を誓った証に私が贈った」と言って自分も同じ刀を出し【対の刀を持つのは永遠の愛の印】だと伝える。しかし明月は信じず「私が証明してやる」と雲伺は涙目で去る。 明月は李謙の部屋に行き「一杯のお酒で互いに本音を」と酒を差し出す。「術がかかってる間に生まれた愛情は本物だと思う?」明月が聞くと「もちろんさ。大事なのはきっかけよりも想いそのものでは?」と答える李謙。何杯も飲むうちに「どうやら私も重要な記憶を失ってるみたい。思い出すのが怖いの」と明月は話して目を閉じる。李謙が「どんな試練だろうと共に乗り越える」と言うと明月は「普段と違って素直なのね、意外とかわいい」と笑い李謙に口づけようとするが寸前で寝てしまう。 翌日、陛下は【凌王が前線で民を手にかけ、防衛軍も滅ぼし腹心を据えた】と知り、勝手な真似だと怒り、李謙の前で「そろそろ立太子を考えるべき時かもしれぬな」と言い出す。 その頃、雲伺は明月を紫色の花が並んだ部屋に連れて行き、それを見た明月は「汐月を思い出す」と喜ぶ。「愛を誓った月出谷を再現した。『私は湖であなたは山』と私の胸に飛び込んできた」と雲伺が話すと明月が「作り話でしょ?」と笑いだす。雲伺が琴を弾き歌い出すと明月は記憶をかすかに思い出す。「記憶が戻ったか」と雲伺が抱きしめると「明月に触れたら命はないぞ」と駆けつけた李謙が怒る。苦しそうに「屋敷に帰りたい」と訴える明月を李謙は抱き上げ連れて帰る。寝床で苦しそうにする明月の手を握る李謙。「催眠術で私の記憶を呼び戻せた。自分自身も救えるのでは?」と李謙は言って部屋から出る。(雲伺の嘘みたいな話が本当だったらどうしよう。李謙と雲伺にどう接すれば良いの)と明月は思うが、祝心鈴を使い自分に術をかける。そして涙を流すのだった。 (感想)本当に以前明月は雲伺を愛してたのかな?でも今は李謙を好きになってるみたいだし…。記憶を思い出したらどうなるのか…。 |
15話あらすじ ムズキュン度 |
明月の部屋の外で李謙が立っていると「アイマラに会わせろ」と雲伺が来る。雲伺は李謙に「カイルビが二人の愛し合った記憶を消し去ったのだ。政略結婚に同意させるため」と話し、李謙は「私が確かめる」と言う。明月はまだ全てを思い出してはいなかったが部屋の中で泣き続ける。 翌日、李謙はカイルビを問い詰め「明月が傷つけば私も傷つき両国の関係に関わる」と話すと「お互い恋心を抱いていた」とカイルビは認める。催眠術を解く方法を教えてほしいと李謙が頼むとカイルビは「過去を知っても変わらず大切にしてくれるか」と問い「姻戚関係がなくなっても両国の関係を守る」と李謙は自分の手の平を切って誓う。カイルビは「秘蔵の書の曲を奏でれば失った記憶が戻る。誰にも弾けない難曲だ」とその書を李謙に渡す。 李謙は探し当てた琴師の蘭師のもとへ明月と司空真、ついてきた雲伺と共に行く。蘭師に事情を話し曲を弾いてもらうよう頼むが拒否され「どんな条件でも受け入れる。明月の幸せは私の命より大事」と李謙が言うと「この毒酒を飲めは信じる」と杯を渡す蘭師。李謙は飲み、その後それは醸造酒だと知る。蘭師は明月を屋敷に連れて行き、李謙たちは自分の屋敷で待つことにする。 蘭師が琴を弾くと明月は記憶を思い出し始めるが「頭が割れそうに痛い」と苦しむ。蘭師は手を止め「音律に通じないと強い刺激に耐えがたく記憶の整理がつかないのね」と言い、明月に譜の読み方を教えることにする。明月が琴の前でぼんやりしていると蘭師は「思い出すのが嫌なら仕方ないわ」と言う。明月は「思い出したい」と反論するが「目を背けてるくせに。無理に思い出すなんて馬鹿げてる。あの年の今日私たちは引き離された。思い出すことないわ。そのほうが楽よ」と蘭師は忘れられない人のことを話す。しかし明月は「私なら心を決めれば必ず添い遂げて相手を守ります。数日のうちにあの曲を習得します」と誓うのだった。 (感想)明月と雲伺が本当に愛し合っていたのなら、雲伺が気の毒だし明月とよりを戻すのが本来の姿だと思ってしまうけど…。でも明月が李謙を好きになった気持ちが消えないならそれを通すべきなのかな。なんか初めて見るパターン。 |
16話あらすじ ムズキュン度 |
蘭師は最終段階だと言い、曲を弾く。明月は目を閉じ心を静めると、雲伺の誕生日に菓子を作ったこと、雲伺が湾刀を贈り二人で永遠の愛を誓ったときのことなど、全て思い出す。「この身がちぎれそう。戻りたいと同時にとどまりたい」と明月が辛そうにすると「目に浮かぶ人は?それが心にいる人よ」と蘭師は諭す。しかし心が揺れる明月。 その後、李謙と雲伺たちは琴府に迎えに来る。その様子を高台から見つめる慧心。「記憶が戻ったなら汐月に帰るべきだ」と雲伺が言うが、明月は「今は北宣の王妃よ」と王府に帰る。明月はカイルビに「催眠術のせいで今まで多くの事実を忘れていた」と怒る。カイルビは謝り【とどまるか去るか明月が決める】と雲伺と李謙に言い、二人は了承する。明月が部屋に入ると赤い花びらが降ってきて、菓子もたくさん並べられていた。康楽は九兄上(李謙)が用意したと教える。明月は「雲伺との過去を思い出した」と話し、康楽は「それが何、今は九兄上の妃よ。心に今誰がいるかよ」と言う。明月は悩みながら文を書き「日暮れ前に李謙と雲伺に渡して」と二通の封書を坦麗に渡す。 その頃、李謙は捕らえられた賊軍の残党が持っていた密書を見て顔色を変える。「賊軍は再起を狙っている。素早くせん滅するぞ」と現場に向かおうとしたとき坦麗から明月の文を渡される。急がねばと第五澄に言われ、李謙は文を見ずに屋敷を出て行く。一方、雲伺は【過去のことはもう忘れて】という文を受け取り、私は容易にあきらめたりはせぬと思う。 その夜、元宵節でにぎやかな街で明月は李謙を待つ。しかし長い時間待っても李謙は来なかった。涙を流し歩いていると刺客に襲われる。そこに雲伺が助けに現れ「奴らはずっとお前をつけていた」と話す。そのとき雲伺は刺客にお腹を刺される。刺客を仕留めた後、雲伺は倒れる。「アイマラ、なぜ私を捨てた?」と苦しそうに言う李謙に謝る明月。一方、李謙は屋敷に血まみれで帰って来て、賊軍の闇討ちにあったと従者に話す。「これは重大な事態だ。今は伏せろ」と明月にも知らせず医者も呼ばない。その後、李謙が明月の文を見るとそこには詩が書かれていて【私を忘れて】と解釈する。「王妃は?」と李謙が聞くと従者は「雲伺が出かける姿をみたのでおそらく王妃との約束かと」と答える。李謙は胸を押さえ「痛む。傷のせいではなく」と涙ぐむ。 屋敷に戻った明月は傷を負った雲伺に付き添う。手当てに来た医者に「王妃はお戻りください」と言われ部屋を出る。(文を見てもあなたは私のために危険をおかした。どちらを選ぼうとも切り捨てはしない)と明月は湾刀を見て思う。 (感想)明月は李謙にも断りの文を書いてたの?どういうこと?刺客は誰の陰謀?数人思い浮かぶけど…。 |
17話~20話
17話あらすじ ムズキュン度 |
朝、明月は李謙の部屋に行き「文を見てない?」と聞く。李謙は「読んだからこそ君たちの…」と言いかけてやめ、明月の腰元の湾刀を見て「肌身離さず持っていた。雲伺から?」と聞く。「雲伺は命の恩人よ。大事に思ってるわ」と明月が答えると李謙は「それでいい」と返す。「それでいい?本気なの?」と聞く明月。「君の意志を尊重すると決めた。北宣を早めに離れろ」と李謙は答え、明月は涙をこらえながら部屋から出る。李謙は涙を流す。 明月は今までの李謙の行動を思い出して「なぜ桂花糕を食べたの?命がけで毒を吸い出してくれたのは?」と涙を流す。雲伺は「おまえの命を救ったのは両国の親交のためだ。現実を受け入れろ」と後ろから明月を抱きしめる。明月は「汐月に帰るわ」と決意する。その後、明月が屋敷の廊下で庭を見ていると李謙が歩いてくる。「達者でな」と言う李謙に「坦麗が一緒だから安心して」と返す明月。「他に何か言うことは?」再度明月が口を開くと「ない」と目を赤くして微笑む李謙。明月は辛そうに眼を閉じ立ち尽くす。 汐月に帰る当日。見送りに来た康楽と金玉に悲しまれる。その際、金玉は司空真から預かった小袋を明月にこっそり渡し「道中何かあればこの袋が役に立つ」と伝える。明月は馬車に乗り去っていく。一方、李謙は屋敷で雪を眺めながら酒を飲む。司空真が来ると「見送りに行かなかったのか」と聞き「明月よりおまえのほうが心配でな。愛してもいない男と生涯を共にする明月が哀れだ」と司空真は返す。「雲伺を選んだのは明月だ。愛はあるはず」「なぜ雲伺を選んだと断言できる?」司空真に聞かれた李謙は文を見せる。その文に書かれた詩を読んだ司空真は「おまえはどう解読した?」と聞く。「【我が心は石のごとく、帰る時を知らず】明月は現れない、心配無用」と李謙が答えると「私にはこう読める。あなたを慕う、会えるまであの場所で待つ、忘れるなかれ」と言う司空真。「悪いように解釈してしまったのでは?」司空真にこう言われ「私は誤解していたのか」と李謙は気づく。「でももう追いつけぬ」うつむく李謙に司空真は【雪に阻まれたら西の郊外で休め】と袋に伝言したと話す。李謙はすぐさま馬を走らせるのだった。 (感想)明月…大事な返事に詩を使わないで(涙)それにしても司空真は素敵なキャラ! |
18話あらすじ ムズキュン度 |
雪の中、西の郊外で休むことにする明月たち。雲伺は水を、坦麗は外衣を取りに行く。明月が一人で佇んでいると李謙が現れ明月を抱きしめる。「間に合った。明月行くな、考え直せ」と涙を流す李謙に「何しに来たのよ。早く去れと言ったくせに」と明月は泣きながら責める。李謙は今までのことを謝り「心が痛む理由が分かった。やっと愛とは何か理解できた。君は世のすべてに勝る」と明月に口づけする。それを戻ってきた雲伺は見てしまう。(李謙、勝負はこれからだ)と雲伺は悔しそうに去る。 慧心は侍女から【資王妃(明月)が汐月国の使者と通じているとの噂が都で持ちきり】だと聞く。慧心は殿下をお慰めしたいと李謙の屋敷に向かうと、西の郊外から戻って来た李謙と明月が門の前で口づけするのを見てしまいショックを受ける。都の流言を知った陛下は怒って李謙に問う。李謙は「流言は事実とは違う」と説明するが、陛下は「慧心は婚約した仲だ。十分に王府を取り仕切ってくれるだろう。娶っては」と提案する。李謙は断り「ここで朕が命じてもか」と陛下が言うとその場にいた李詢が「汐月が不満を覚え、北宣に疑念を持つやも。半年様子を見ては」と助言する。陛下は分かったと言う。その後、李謙に縁談を断られ落ち込む慧心に「君を渡したくない。李謙に執着すれば笑い者になるだけ。私がいる」と李詢は伝える。 明月は李謙に「なぜ今日は一人で参内したの?」と聞く。「陛下は都の流言を叱責するつもりだったのだ」と李謙が返すと「慧心も参内してたとか。密会だったのでは?」明月は再度聞く。「他の者など目に入らぬ」李謙は明月を後ろから抱きしめる。「私でないとだめなら責任を取るしかないわね」明月は自分から李謙に口づけする。しかし傷が痛んだ李謙は「今日は用があるから」と言い出し書斎に戻ってしまう。「気分屋ね」とふくれる明月。その後、李謙は友人たちに「近頃、明月に避けられている」と話す。司空真は【女子は相手の真意を測りかねて不安になると別れるふりをする。明月の不安を取り除きたいなら彼女を特別な存在だと思わせること】とアドバイスする。 (感想)口づけシーンのオンパレードでした(笑)李詢は李詢で慧心に一途。 |
19話あらすじ ムズキュン度 |
李謙は司空真に明月に言うセリフの指導をしてもらうが、金玉は「いまだに夫婦の契りを結ばないのが原因だ」とアドバイスする。その頃、慧心の父、喬玄(きょうげん)は落ち込む娘に「おまえは喬家唯一の後継者だ。喬家は前王朝の貴族で皇室と並ぶほど高貴な身分だったが今や落ちぶれて何の権力もない。私はいつの日か再興させる。お前も力を貸してくれ」と言う。 明月は李謙が《合陰陽》を読書中だと坦麗から教えられ、部屋に来た李謙に(準備はばっちりよ)と目を閉じ口づけを待つが李謙は明月を外に連れ出す。薄暗い人気のない道を歩く二人。「こんな場所はちょっとまずいわ」「安心しろ私は慣れている」李謙がこう言うと明月は「経験が豊富そうね。ならなぜ合陰陽を?」と不機嫌になる。李謙はそんな気はないと否定後、明月の手を取り提灯を灯した人々がいる橋の前に連れて行く。李謙の合図で人々は提灯を夜空に放つ。明月が嬉しそうに見上げると「天灯の輝く夜空を君に贈る。時が移ろっても輝きが失われないのは星と君だけだ。君は明るい月だ。一万個の星も私の心を照らしてくれる月には及ばぬ」李謙はこう言って二人は口づけをする。 翌日、李謙の部屋に明月が「傷の薬を貼り替えてあげる」と来る。李謙は御簾の向こうで外衣を脱ぎ、明月はこっそり李謙の裸を見たあとよろける。李謙は明月を抱きとめ寝床に横たえる。そして二人は口づけするのだった。その後、薬舗に賊軍の女が出入りしていたことが分かった李謙と第五澄は賊軍の女と喬家の役職(喬そう)が薬舗に現れると取り押さえる。牢に入れ拷問したあと、李謙は喬玄のところに行き「喬そうが口を割った」と話す。「知られてしまったなら無礼をお許しいただこう」と喬玄は李謙に刀を向けてくる。李謙は喬玄が前王朝の残党で計画に李詢も加担していたことを知る。「娘に類が及んでも?」と言う李謙に「娘には何も言うな、私の命は好きにしろ」と喬玄は李謙の剣を自分の体に刺して自害する。その姿を見てしまう慧心。「父まで殺すとは」と責める彼女に「私を恨んで気が晴れるのなら恨めばいい」と李謙は去りながら言う。「これからはあなたへの恨みを抱え生きていく。いつか必ずこの苦しみを100倍にして返す」と慧心は叫ぶ。 (感想)《明月照我心》中国語タイトルの由来が出てきた回でした。李謙がロマンチックなことしてくれて明月が羨ましい!喬玄は意外にあっさり観念したな…。 |
20話あらすじ ムズキュン度 |
李謙は陛下に賊軍の行方を追い首領を捕らえたことを報告する。首領は喬家の家職、喬そうだと伝えると陛下は驚き「まさか喬玄が関与を?」と聞くが、李謙は慧心に類が及ばないよう否定する。陛下は喬玄が贖罪に来ないと不満を言い、李謙は「私が賊軍を捕らえに行ったさい喬玄殿は凶刃に倒れた。残党は必ず一掃します」と話す。 慧心は父の位牌の前で泣いて悲しむ。李詢は慧心を抱きしめ慰める。その頃、明月のところに「李謙はどこだ」と賊軍が現れる。明月は(夫婦の契りも結んでないのに死ぬなんて嫌よ)と思いつつ戦い、額に軽く怪我をする。李謙が現れ賊軍を倒す。その後、明月が沐浴中に李謙が現れ、明月の額の傷に薬をぬったあと抱き上げ寝床に連れて行く。すぐ去ろうとする李謙に「私達は夫婦なんだから今後は一緒に寝ましょうよ」と明月は言う。二人は並んで横になるが何もしてこない李謙に明月は「よしやろう」と決意し李謙のほうを向くと、李謙もこちらを向き額をぶつける。二人は見つめあったあと明月が上に乗り李謙に口づけしようとするが、李謙は転がり上になり明月に口づけするのだった。 朝。「本物の夫婦になったのよね」と明月は聞き「大体そんなところだろう」と李謙は返す。そして起き上がり、李謙は妙な性癖があると秘密を打ち明ける。「早く教えて」と言う明月に「私は夢遊病にかかったらしい」と話す。「それだけ?催眠術にかかる人はたまに夢遊病の症状が出るらしい」と明月は言い「やはり君のせいだな」と笑う李謙。明月は「婚姻の証の贈り物を貰っていない」と言い「唯一無二の品を必ず君に贈る」と李謙は口づけする。 明月は自分と李謙を模した二体の人形を作る。夜、李謙が部屋に来て明月の髪に紅玉のかんざしを挿してくれる。「この紅玉は亡き母の形見だ。私の一番大事なものでもある。興安一の職人にそれでかんざしを作らせた」と言う李謙に対し、明月は(宝石を贈られたのに私は泥人形)と申し訳なく思う。「私には?」と李謙に問われ、人形を隠す明月。李謙は人形を見つけ「私達にそっくりだ。今後お互いの人形を持つことにしよう」と微笑むのだった。 (感想)やっと【本物の】夫婦になった(笑)明月の作った人形、意外と上手で驚いた。 |
21話~24話
21話あらすじ ムズキュン度 |
ある日、李謙は山水画の扇子がないと気づく。「泥人形を焼くときに使った」と話す明月。李謙が作業場に見に行くと扇子は所々焦げていた。怒った李謙は明月に部屋の片づけを命じるが、明月は「私の部屋は好きにする」とメチャクチャに荒らす。李謙は話し合おうと言うが明月はそっぽを向く。「私たちは育った環境が違う、力を合わせ思いやってこそ婚姻が長く続く」と李謙が諭すと明月は「掟を定めよう。日替わりで主人と従者になるの」と言い出し、李謙に書面に指印を押させる。 李謙は「今日は私が主人だ」と言い、明月に詩を読ませ、部屋を片付けさせる。明月が逆らうと李謙は罰を与えると言い【将進酒】という詩を見せ、全部覚えろと言う。次の日は明月が主人になり、李謙に従者の着ていた質素な衣を着させて街に出る。李謙が勝手に酒店に入ろうとすると、店主に断られ「人は豪華な衣と身分を敬い、あなた自身を見ない」と明月は指摘する。寝床で「雲泥の差の二人が一緒になるなんて」と明月は笑い、目を閉じた李謙の顔を愛しそうに指で撫でる。李謙はその指に噛みつきラブラブな二人。 しかし李謙は朝起きると「今日は私が主人だ。詩は覚えたか。覚えてないなら三食抜きだ」と言い出す。明月は鈴を使って「私に詩を暗記させることを忘れて」と李謙に催眠術をかける。すると李謙は子供の頃母から詩を教えてもらったことを思い出し涙を流す。 (感想)この回は何だかゆった~りした回でした。まさか嵐の前の静けさ? |
22話あらすじ ムズキュン度 |
李謙は「もう一度催眠術を」と頼む。明月は術を試みようとするとよろめき「呼び起こすのに力を消耗する、とても深い記憶みたい」と話す。李謙は母(鄭妃:ていひ)は重い病で亡くなったと聞いていたが記憶の中では病人には見えなかったと話し、二人で鄭妃が亡くなった原因を宮中に入り調べることにする。その後、明月は陛下に呼ばれ、宮中で鄭妃のことを探り、李謙に母を思い出すのに手を貸しただろうと怒られる。そして「鄭妃の死因を知りたいか?教えてやってもいいが条件がある。李謙に母のことを忘れさせよ」と言われる。「母君を忘れるのは不孝では?」と聞く明月に「孝心に値せぬ母なら?一生苦痛を味わうより知らぬほうが良い」と陛下は返す。明月は条件を飲み「13年前、鄭妃は人を殺めた。その後幽閉され大火で亡くなった」と陛下は明かす。 一方、慧心は屋敷を手放すことにする。李詢を部屋に呼び、衣を脱ぎ始め「私にはもうこれしか…」と言い、やめろと李詢は止め「こんな姿は見たくない。私の妃になってくれ」と李詢は言う。「それが今の私の唯一の望みです」と慧心は答え、李詢は彼女に口づけする。 明月は兄が自分の記憶を消すときに使った瑞鱗香を部屋でたき、李謙に催眠術をかける。李謙は「記憶が前と違っていた。母がいなくなっていた」と困惑する。「前のは幻だったのかも」ごまかす明月に「まさか私の記憶を変えたのか?この香のせいか?」と李謙は激怒して部屋を出て行く。その後、明月は司空真に「君のしようとしたことは李謙の苦痛を消すと同時に大切なものも奪う行為だ。人は真実を知ったときではなく真実を知ることが出来ないときに苦しむんだ」と諭される。明月が李謙の元へ行くと「なぜ急に記憶を取り戻すのを邪魔する?どんな人であろうと知りたい」と李謙は訴える。「大罪を犯していても?」「罪が事実なら私が贖う。もし冤罪なら潔白を明かす」と李謙は答える。明月は陛下に呼ばれた話をし「母君の死の理由を聞いた。あなたから母君の記憶を消すという条件でね」と明かす。「父上が罰を下すなら私がすべてを引き受ける。母上の死因を教えてくれ」李謙は頼み、明月は陛下から聞いたことを話す。母が人を殺めたと聞き信じられない李謙。明月は「冤罪なら二人で濡れ衣を晴らしましょう」と言い、二人は抱き合う。 (感想)明月が李謙の記憶を消そうとしたのは考えがなさすぎると思った。陛下が話したことが事実とは限らないのに…。司空真って本当にできた人。 |
23話あらすじ ムズキュン度 |
李謙は宮中の者たちに「母上に仕えていた侍女の名前を教えてくれ」と頼むが「鄭妃に仕えた者はもういない」と言われる。しかし一人がこっそり「唯一生き残った者です」と紙をくれる。そこに書かれていた【鄧ばあや】の元へ急ぐ李謙と明月。女官に毒を飲めと言われていた鄧ばあやを助け、話を聞く。鄧ばあやは「鄭妃はいつも殿下を案じていた」と鄭妃が刺繍した手巾を李謙に渡す。李謙はなぜ母が幽閉されたのか聞くと【懐妊した斉妃に安胎薬を届けたところ何者かに毒をもられてしまい、斉妃と胎児が亡くなってしまった為】だと教えてくれる。鄭妃は無実を訴え陛下も調査をしたが鄭妃の関与を示す証拠ばかりで、その後火事にあったのだった。李謙が火事の原因を聞くと「おそらく花火が原因ではないか」と鄧ばあやは答え、李謙は顔色を変える。思い出した記憶の中で火事の中、子供の頃の李謙が花火の包みを持っていたのだった。李謙は焼け跡に向かい、頭を下げる。何もかも私のせいでしたと。 その頃、李詢は陛下に慧心との婚姻を訴える。「喬家の罪を知りながら慧心を娶りたいと?」と陛下は難色を示すが、淑妃が「父親の罪を娘に償わせるのは酷では」と言い、陛下は婚姻を許す。その後、李謙と明月が陛下の元へ行き「母上を弔いました。どうか罰を」と李謙は話す。明月が命を守らなかったことを陛下は責め、李謙は「罰するなら私を。必要ならば兵権も爵位も返します」と言うと陛下は「棒打ちだ」と怒る。李謙はその後一人で部屋にこもり(私が花火をしなければ母上は死ななかった)と涙を流す。そんななか第五澄が「青州に食糧を運送中に盗賊に強奪された。民を救えないばかりか殿下が罰を受ける」と明月に知らせる。何とか食糧を手配して運ぶしかないと考える明月。 酒を飲んで部屋にこもる李謙のもとに司空真が来て「苦しくても冷静さは失ってはならぬ。食料を奪われたのは誰の仕業なのか考えてみたのか。おまえがふがいないせいで苦しんでいるのは明月だ」と言う。明月は金玉と康楽に手配してもらった食糧を手車にのせ第五澄と一緒に運んでいたが奇襲を受けてしまう。そこへ助けに現れる李謙。運んでいた食糧が被害を受け「調達しなおすよりも以前の奪われた食糧を誰がどこに運んだのか調べよう」と李謙は言い、第五澄に「穀物商に扮し敵をおびき出せ」と命令する。 (感想)本当に火事は李謙の花火のせいなのかな?本当ならかわいそうすぎるけど…。 |
24話あらすじ ムズキュン度 |
李謙は陛下に呼ばれ、青州への食糧を強奪された件を責められる。李謙は【第五澄と共に食糧をほぼ取り戻した。被災地にはすでに届けてある】と報告する。李詢が「一晩で青州に運べるとでも?」と口をはさむが「水路で運んだところ予定よりも三日早く届けられた」と李謙は言う。陛下は素晴らしいと李謙を褒めるが、強奪の黒幕は判明していないと李謙は話す。その後、廊下で李詢が「一緒に黒幕を捜そう」と言ってくるが「兄上に情報を伝えても消されるだけ。食糧の強奪とはうまくやりましたね」と李謙は返す。 慧心は淑妃に孫を早く見せてと言われ「嫁いでまだ数日です。それより資王妃の心配を」と返す。李詢は「李謙に側妃を娶らせては」と陛下に提案する。その頃、李謙は明月に「君の助けがなかったら今頃絶望の中にいた。君一人に大変な苦労をさせてしまった」と謝る。明月は李謙に口づけする。翌日、陛下に「側妃を娶らすことに決めた」と言われる李謙。「私の妻は明月一人だけです」と言うが聞き入れられないのだった。 李謙は明月に裴姝棠(はい・しゅとう)が嫁いでくることを伝える。ショックを受ける明月に「祝心鈴を隠しておけ、見つかると困る」と言い、謝って部屋を出て行く。その後、姝棠が嫁いでくる。明月は部屋でイライラし「私ももう一人皇子を娶ってやる」と言う。明月の部屋に入ろうとしていた李謙はそれを聞いて帰っていく。翌朝、明月に挨拶に来た姝棠は「昨夜殿下が強引だったので腰が痛い」と話す。明月は枕に八つ当たりして叩く。その後、坦麗が作った羹(あつもの)を姝棠の侍女に奪われた際、坦麗は火傷してしまう。明月は怒って姝棠の侍女を叩く。すると李謙が来て、侍女が「王妃が難癖をつけた」と訴え、再び明月は叩こうとすると李謙に止められる。明月は怒って出て行く。 明月と坦麗は汐月に帰る準備をするなか、李謙の侍従に書斎の古書を整理するように言われる。仕方なく掃除を始めると【酉の刻に落梅亭で待つ】という紙を見つけ、明月が落梅亭に行くと李謙が待っていた。 (感想)側妃の侍女を叩く明月は強い(笑)簡単にへこたれないような安心感がある。 |
25話~28話
25話あらすじ ムズキュン度 |
李謙は姝棠との婚礼の夜のことを語りだす。【姝棠は父親に想い人である柏賞(はくしょう)の命を盾に李謙との婚姻を迫られ、ハサミで自分を刺して死のうとした。姝棠は父親から李謙と明月の仲を裂くことを命じられたが、間者が他に一人いると聞いたのでその者の正体を暴いて見せるので想い人と添い遂げさせてほしいと頼んできた】と李謙は明月に説明する。姝棠と親しくしていたのは芝居だったと分かった明月は「他の女子に心奪われるのは許さない」と李謙に口づけし、二人は喧嘩する芝居を続けることにする。 屋敷で喧嘩する二人を盗み聞きしていた三人の侍女。明月はその三人の侍女にそれぞれ【物】を買って来させる。侍女の一人、芙児(ふじ)は李詢に【明月に頼まれ火薬を買った】と報告する。姝棠のおかげで李謙と明月の仲が裂かれたと思った慧心は「あと一押し」と話す。慧心は姝棠のところへ行き「明月は火薬を使う気よ」と言う。姝棠は火薬を買うよう頼んだ芙児が間者だったと分かる。 李謙は屋敷の者たちの前で「三日後は雀落節だ。月老殿に吉祥祈願の香を捧げたい。参拝には愛する者を同伴する掟だ。姝棠と参拝する」と言う。芙児の見ている中、仲の悪いふりをするため明月は姝棠に文句を言い、李謙と言い合いをして催眠術の力を使い李謙に自分を叩かせる。その後、芙児が側妃からのお見舞いの菓子を持ってきた際「以前あなたに頼んだ火薬の件だけど他言無用よ」と話し「雀落節には絶対月老殿には行かないで」と一緒にいた康楽に言ってわざと芙児に聞かせる。芙児は慧心に「雀落節の日に明月が側妃の命を狙ってる」と伝え、皆の前で李謙が明月の頬を打ったことも報告し、慧心は二人の不仲を信じるのだった。 雀落節の日。月老殿の香炉に【火薬】だと言って撒く明月と坦麗。陛下や淑妃、李詢たちも参拝に来る。陛下が香を捧げようとすると「何者かが月老殿に爆薬を仕掛けたと報告が」と侍従が止めに来る。 (感想)姝棠はそんな背景があったのね。火薬の件、どうなるのかな? |
26話あらすじ ムズキュン度 |
李詢が「爆薬が仕掛けられたのは何者かの陰謀でしょう」と言い、月老殿の宮司が「ここ最近で訪れたのは資王妃(明月)だけです」と陛下に話す。姝棠は「私を殺そうと思っているのですわ」と倒れ、慧心は姝棠を凌王府に送ると言う。姝棠は送られる途中、吐き気をもよおしたふりをして馬車から降りて逃げる。その後、司空真の屋敷で想い人と落ちあい、司空真の策に感謝して二人で去るのだった。 月老殿では「資王妃に頼まれ火薬を購入した」と芙児が陛下に明かし「側妃をねたんだ明月の仕業です」と李詢は言う。香炉の中を調べると袋が入っていて「明月を捕らえに行きます」と李詢は行こうとするが、李謙が「ちょっと待て」と袋の中を出すと、中には爆薬ではなく夫婦円満を願った木彫りの人形が入っていた。そのとき花火が上がり、康楽と明月が現れ「陛下と淑妃への贈り物です」と康楽が言い、明月は「康楽に頼まれて花火を作った際に火薬が必要だった」と話す。李謙は「今日のことは明月を陥れる罠かと」と陛下に訴える。慧心が戻ってきて姝棠が失踪したと陛下に伝える。李詢は「資王の関与が疑われるかと」と話すが、李謙は姝棠を送ると言ったのは慧心だと反論する。陛下は李詢に「今日の騒ぎを起こしたのはそちだ」と怒り、李詢に禁足を命じる。その後「まさか姝棠は寝返っていた?」と慧心は気づくのだった。明月は屋敷に戻ると「上手くいって良かった」と李謙と喜ぶ。一方、李詢は「今日の失敗はもはや挽回できない」と落ち込む。慧心は「父の仇を討たねば気が済まない。李謙をつぶせばいいのよ。もう一つの手駒がもうすぐ来るわ」と言う。 その後、明月の兄のカイルビが汐月国の太子に即位し、軍功をあげた雲伺は最高指揮官となり共に北宣に来ると知らせが入る。翌日、屋敷の外に馬がいたので明月が乗ると、馬は口笛の鳴るほうへ走っていき、明月を雲伺のところへ連れて行く。雲伺は花嫁の冠を出して「お前にこれをやる。李謙とどうであれ、おまえは永遠に私のアイマラだ」と言う。明月は「あなたを愛する人にかぶせてあげて」と受け取るのを断り「李謙を愛している」と言う。明月が去ると雲伺の背後に慧心が現れる。「今分かった。李謙がいる限りアイマラは戻らない。それならば李謙に消えてもらおう」と雲伺は言うのだった。 (感想)雲伺再登場!やっぱり恋敵が出てくると楽しくなる。それにしても慧心は悪い女になっちゃったな。(もともとちょっと悪かったけど) |
27話あらすじ ムズキュン度 |
李謙は明月を探しに入った酒楼で雲伺に会う。「2つの道を提案するが聞く気はあるか?1つ目、アイマラ(明月)を私に返し殿下と北宣は安泰のまま。2つ目…」雲伺の言葉を「黙れ」と李謙は遮り「どちらを選ぼうと北宣と明月を守る」と答える。李謙は王府に帰り、待っていた明月を抱きしめる。「兄上は?」明月が聞き、李謙はカイルビが戻っていないことに驚き第五澄に捜させる。その後、第五澄は「都中捜したが太子(カイルビ)と従者がどこにもいない」と報告に来る。そして「廃屋外で、太子の馬と血だらけの佩刀を見つけた」と李謙に刀を渡す。それはカイルビの刀で李謙が廃屋に向かうとカイルビの姿はなく汐月の兵士の死体があった。すると雲伺が現れ「どう釈明を?」と言ってくる。 陛下に「資王は汐月の勇士を殺し太子をさらう暴挙に出た」と雲伺は訴え「一日以内に太子の返還を。さもなくば両国は戦場で衝突することに」と言って雲伺は出ていく。「謀られました。カイルビが奴の手中なら捜せません」李謙は陛下に言う。その頃、慧心と雲伺はカイルビを縄で縛り部屋に隠していた。「ここで殺さねばあとが面倒」と言う慧心だったが「考えがある」と雲伺はカイルビを気絶させ連れて行く。その光景を李詢が見て「国を裏切ったのか」と驚く。「その昔、鄭妃を殺したのは誰?火を放ったのは?」と慧心は言い出し「知ってたのか」と返す李詢に「私に協力して」と慧心は脅す。 李謙は明月を抱きしめ「カイルビはさらわれた。必ず救い出して見せる」と伝える。その後、慧心が関わっていると考えた李謙は彼女にカイルビの居場所を聞く。「父を殺せばどうなるか考えた?雲伺が誰を求めてるか分かるでしょう。差し出すかどうかはあなた次第よ。その選択に北宣と汐月の未来がかかってる」と慧心は言う。一方、明月は雲伺が関わっていると考え彼に「兄上はどこ」と聞く。「おまえが思いなおせばカイルビは無事だ」と答える雲伺に「兄上を利用した」と怒る明月。「私達を無理やり引き離した。裏切られたのは私だ。アイマラは私のもの、今までずっと、そしてこれからも」と雲伺は明月に口づけしようとするが明月は雲伺を叩く。「兄上に何かあれば私があなたを殺す」と明月は言う。 雲伺は宣戦布告の書を陛下に送る。陛下が怒り「すべて雲伺の言いがかりだが、そちはどう解決する気だ」と李謙に問う。李謙は最小限の兵を帯同して和議のため雲伺のもとへ行くと話す。すると李詢が【切り札の明月を軟禁すること】を提案し、陛下は明月を宮中に軟禁することを決める。 (感想)そもそも李謙は慧心の父を殺してないのに、勝手に慧心が憎んでるところが気になる。雲伺もこんなやり方で明月を手に入れようとしても気持ちはもう手に入らないのに…。 |
28話あらすじ ムズキュン度 |
汐月に向かうことになった李謙。「今度のことはすべて私のせいだわ」と泣く明月に李謙は口づけし「こたび汐月に行くのは戦をするためでなく和議を結ぶためだ」と慰める。「ごまかさないで、あなたの身が危険よ」と明月は言うが「雲伺より私のほうが頭は良い」と李謙はなだめる。李謙は第五澄を明月の側に置いていき「もしも…」と司空真たちに言うが司空真は「言うな」と止め、金玉は「いいからすぐ戻れよ」と微笑む。 李謙が国境の汐月の軍営に数名の兵と共に訪れると「和議が目的なら一人で門に入れ」と雲伺は言う。兵士に「問題が起こったとき、私が夜まで戻らぬときは即刻帰京し状況を報告せよ」と命令し、李謙は門に入っていく。中に入ると雲伺に剣を取り上げられる。李謙は「明月が受けた恩は私が返す。もし私が返すことが出来れば直ちに軍を撤収するのだ、どうだ」と話すと雲伺は「15のときアイマラを助けるため左腕を折った」と言い、李謙は矢を自分の左腕に刺す。「私はアイマラをかばい刺客の剣を受けた」と雲伺が言うと李謙は自分の左肩に矢を刺す。しかし「アイマラの償いは本人しか出来ぬ」と雲伺は言い放ち「ここまで性根が腐っていようとは」と李謙が苦々しく言うと雲伺は自国の兵士を殺し「和議は失敗だ。資王が私を裏切ったぞ、捕らえよ」と兵に命令し李謙を罪人に仕立てる。兵士が李謙に襲い掛かり、李謙は応戦する。北宣から同行した兵士が助けに来て盾になり、李謙は馬に乗り外に逃げる。「資王を連れてこい」と雲伺は自国の兵士に叫ぶ。 明月のもとに慧心が来て【李謙が雲伺将軍の殺害を試み生死不明】だと伝えてくる。明月は「李謙は人を殺めたりしない。理解も信用もせず李謙を思う資格はないわ」と慧心に返す。その後、明月は李謙を助けに行くため、外の見張りの兵士に催眠術をかけて眠らせる。そのとき、金玉に女装させて兵を籠絡させる作戦だった司空真たちが来て一緒に李謙を助けに出発する。康楽と金玉は宮に残り慧心を見張る。李詢は慧心に「明月が逃げた。父上は明月を捕らえるよう命じ、康楽も処罰を」と伝えに来る。慧心が「手を打たねば」と言うと李詢は「出発の準備は出来ている」と返す。 (感想)李謙は本当に良い友達に恵まれてる。明月が慧心に李謙を思う資格がないって言ってすっきり! |
29話~32話
29話あらすじ ムズキュン度 |
明月は「私を逃がした罪で皆が処罰されるかも」と心配するが、司空真は「独り身の私は死んでも構わぬ。李謙と君の愛を守れるならそれだけで満足だ」と微笑む。そのとき敵の気配を感じた司空真は明月だけを馬に乗せ、馬の尻を叩いて逃がす。その頃、李詢が李謙を捜しに行こうとすると「李謙の苦しむ姿を見たい」と慧心が一緒に行くと言う。司空真の屋敷は陛下に取り押さえられ、康楽と金玉は「司空真が深手を負って逃げてる。私達の救いを待ってるかも」と話し「二人だけに分かる隠れ場所と言えば…分かった、行くぞ」と金玉は立ち上がる。 明月は国境の軍営にいる雲伺のところへ行く。「兄上と李謙は?」と聞くが雲伺は答えず、明月との思い出の品を持ってきて見せる。「催眠術で生まれた愛は偽物にすぎぬ、私との愛こそ真実だ」と雲伺は言う。「でも時がたてば人は変わるものよ、過去には戻れない」明月は反論する。「お前こそが私のすべてだ」「お願いよ兄上と李謙に会わせて」「私に要求できる立場か?」雲伺は声を荒げる。「そこまで言うなら私はあなたに嫁ぐ。でも私の願いをかなえてくれないと…」明月が言うと雲伺はカイルビのいる部屋に連れて行ってくれる。「兄上を解放してくれたらあなたに嫁ぐ」明月は言うが「婚儀の日までカイルビは人質に」と雲伺は返し、明月が手に持っていた祝心鈴を奪う。「催眠術を使う気だな。痛い目にあわねば分からぬようだ」雲伺はこう言ったあとカイルビに命令し【李謙を忘れる】催眠術を明月にかけさせる。 その頃、傷を負った司空真と妓楼で落ち合うことができた金玉。司空真は康楽の屋敷に匿ってもらう。翌日、催眠術から目覚めた明月と雲伺は川辺を歩く。実はカイルビは術をかけるふりをしていて、明月は何も覚えていないよう演じる。雲伺の部屋で「私のことを?」と雲伺は聞き「愛してるわ」と明月は答える。「互いを愛し心が通じ合ってるのなら、今宵私の女になれ」と雲伺は衣を脱ぐ。「初夜まで取っておくべきだわ」拒む明月に、雲伺は李謙の記憶がないふりをしていると見破る。「今後一歩たりともこの部屋から出さぬ。婚儀が終わるまでだ」「私の心には李謙だけ、無理強いするほどお互い苦しめる」「私はもう十分苦しい」こう言って雲伺は扉を封じろと兵に命令する。一方、体を縛られ別の部屋に閉じ込められていたカイルビの元に矢が放たれる。見張りの兵が死に、李謙が部屋に入ってくるのだった。 (感想)司空真と妓楼で落ち合えたのね(笑)李謙登場! |
30話あらすじ ムズキュン度 |
李詢は雲伺のいる軍営を見下ろす。「今夜雲伺が明月を娶るようです」と兵から報告があり「一網打尽にする好機ね。この毒を汁物に入れるのよ」と慧心は袋を兵に渡す。その頃、(李謙を助けに来たはずが捕らわれるなんて)と明月が嘆いていると李謙が背後に現れ抱きしめてくる。驚く明月に、すでにカイルビは助けたと李謙は話し、二人でここを立ち去ろうとするが雲伺が現れる。「始末しろ」雲伺が兵に言ったとき「李謙を殺したら私も死ぬ」と明月は自分の首元に刀を当てる。「死んでも私と一緒になるのは嫌か」雲伺が問うと「李謙は唯一の夫なの」と答える明月。そのとき外にいた汐月の兵士たちは毒に倒れ、弓が軍営に放たれる。「北宣軍が奇襲を。凌王が指揮を」と兵士が雲伺に報告に来る。 雲伺の誘導で雲伺と明月と李謙は壁の裏側の秘密部屋に隠れる。「カイルビの拉致は私に罪を着せ殺すための罠だったのだ」李謙が言うと雲伺は「慧心はおまえを殺すため私を利用したのか。アイマラまで危険な目に」とショックを受ける。「心配するな。万が一見つかっても命を懸けて守る」と李謙は明月の手を握る。その姿を雲伺は見つめたあと明月を抱きしめ「多くの過ちを犯しお前を傷つけたことを許してくれるか?」と言い出す。「許さないわ、生きて罪滅ぼししてよね」と雲伺を不審げに見る明月。「罪滅ぼしは来世でする」と雲伺は祝心鈴を明月に返し、悟った明月は涙を流す。雲伺は明月の頭の簪を取って胸元に入れ「何があっても出て来るな。彼女を頼む」と李謙に言う。「ダメよ。行かないで」明月は止めるが「私では駄目なんだろ。守りたいのはお前ではない。私を愛してくれたアイマラだ」雲伺は部屋から出て行く。 雲伺は兵と戦いながら死体二体に火を付け、矢が体に刺さり血だらけのなか李詢の前に行く。「よくも謀ったな」雲伺が言うと李詢は「資王と王妃を渡せ」と返す。李謙を愛した女を許せない、二人を殺したと雲伺は話すと李詢は「雲伺は資王と王妃を殺めた、処刑せよ」と兵士に命令しすぐさま雲伺は刀で切られ倒れる。(私の分まで生き長らえろ、お前の幸せを永遠に見守っている)雲伺は静かに目を閉じる。その後、李詢のもとに「男女の焼死体が」と報告される。明月の焼けた簪を見つめ、焼死体を前に李詢は力が抜けたように座る。「争いたくはなかった。それなのに私は慧心のため悔いてやまぬことをたくさんしてきた」こう李詢が話すのを裏の部屋で聞く李謙。李詢は焼死体の背が小さいと気づき、無事だったのかと思う。(相まみえればまた敵対するだろう、我ら兄弟はもう会ってはならない)と李詢は「撤兵だ」と命令する。 その後、隠し部屋から出る明月と李謙。外を歩きまわり横たわる雲伺を見つける。雲伺は湾刀を握っていた。「雲伺、目を覚まして」と明月は号泣する。「泣くな、命がけで君を守った雲伺を悲しませるな」李謙は明月を後ろから抱きしめる。 (感想)雲伺…。嫌な部分もあったキャラだけど、最後は悲しかった。慧心の感情一つでこんなことになるなんて…(怒) |
31話あらすじ ムズキュン度 |
雲伺を土に埋め、その前で寝ていた二人。李謙が目を覚ますと明月がいなくなっていた。置手紙があり【あなたに皇子の地位を捨てさせ貧しい暮らしを強いるなんて私には耐えられない。あなた一人で北宣へ戻ればこれまでどおり皇子として暮らせる】と書かれていた。李謙は明月を探すが見つからない。 その頃、李詢は慧心に「李謙と明月は雲伺に殺され、雲伺は処刑した」と報告する。本当なのと涙ぐむ慧心。「辛いのか」「この手で殺せなかったことが辛いの。夜通し祝いたい」慧心は泣き出す。その後、慧心は毒を飲もうとし、李詢が取り上げる。「奴の後を追うと言うのか」「悲願をとげて私は生きる屍よ」うなだれる慧心に李詢は「体つきが違った、亡骸は別人だろう」と明かす。慧心は李謙が生きてると知り「とことん捜すわ」と喜ぶ。「捜すのか?」「ごめんなさい、あきらめられない」と慧心は言う。 明月は宿を見つけ中に入る。銀子を持っていなかったが一晩だけ泊めてもらえる。明月は悪徳宿だと見破り、しびれ薬のついた飲み物を飲まず自分の持っていた酒を飲む。李謙は宿にいる明月を見つけ陰から見つめていると宿の二人が「薬が効く頃だ、麻袋を被せろ」と話しながら現れ、李謙はその二人を倒す。「自分に催眠術をかければ李謙を忘れられる?」明月は祝心鈴で自分に術をかけようとすると、李謙が明月の肩に手を乗せて止め、明月に口づけをする。「あなたが現れたのは別れの挨拶よね。雲伺のように私のために死なせたくない」李謙を幻だと思いながら明月は言い、李謙は涙を流す。 翌朝。明月は目を覚まし机の上にある食事を食べようとすると李謙が歩いてくる。「なぜここに?」驚いた明月は諦めさせるより忘れさせねばと考える。一緒に食事をとる際、明月は李謙に催眠術をかける。「私に関する記憶をすべて忘れる」と。しかし李謙は手に熱い炭を握り、術にかからないようにしていた。「こたびの災いを招いたのは君の兄が君の記憶を消したからだ。同じ轍をふむな。私の元から離れようなどと思うな」李謙は明月に言い聞かせる。李謙の手の平から血が噴き出し、明月は「もうどこにも行かないわ」と泣きだす。 都では金玉が康楽と司空真に【李謙と明月は雲伺に殺された。焼死体だったそうだ】と報告する。「それは雲伺が用意した身代わりだ。どれほど恨もうと雲伺は明月を焼き殺したりはしない」と司空真が言う。 (感想)慧心って一体…。李詢が振り回されすぎで可哀そうな…。催眠術ってなんか悲しい術。賢い司空真にはホッとする。 |
32話あらすじ ムズキュン度 |
明月は李謙の食べ物と薬を買うために売った湾刀を李謙から渡される。李謙は気づき湾刀を取り戻したのだった。「その湾刀を大切にするんだ。命がけで君を守った友がいた証としてな」李謙は微笑む。その後、明月と李謙は宿屋で幸せに暮らす。 そんななか李謙たちを捜しに来た李詢と慧心が宿屋に現れる。明月と李謙は隠し部屋に隠れる。李詢は兵に宿内を捜させ「誰もいませんが、茶が温かくまだ近くにいるかと」と報告される。「もし見つかったら君は裏口から逃げろ」と李謙は言い「無理よ。二人で戦いましょう」と返す明月。「二人は地位を捨てる覚悟のはずだ、逃してやろう」李詢は慧心に言うが「私の幸せは仇を討つこと」と慧心は色々な場所を探して物を投げまくる。「李謙を殺したとして陛下に何と釈明する?」李詢が問うと「殿下はどうなの。かつて淑妃は鄭妃を陥れ、火をつけて殺した。あなたは真実を述べず証拠も隠した」慧心はこう返す。それを聞いた李謙は「母上を殺したのは淑妃だったのか。私が奴らをおびきだすゆえ静かになったら外へ」と明月に言う。明月は「もう一度口づけしても?」と李謙に言い、口づけをした際、李謙に催眠術をかけ眠らせる。私があなたを守ると決意する明月。 その後、明月は外に出て兵士のところへ行き捕らわれる。慧心は「拷問し李謙の居所を吐かせて」と兵士に言う。「拷問しなくても教える。キジを狩りに行ってる」明月はこう答え、暗に三日も戻ってこないと伝える。「まさか李謙は陛下の元へ?」慧心は李詢に言う。「その可能性もあるかもね。雲伺と結託して李謙を陥れたことを陛下は知らない。李詢は慧心に弱みでも握られて断れなかった?」明月がこう言うと「黙りなさい」と刀を向ける慧心。「李謙の居場所を知りたくないの?」「この世で私は誰よりも李謙を理解している。あなたが口を割らなくても構わない」「ならなんで李謙が父親を殺したと?」明月は慧心の父親が賊軍と通じていて、娘には秘密にしてほしいと言って李謙の刀で自害したと真相を話す。慧心は「私を惑わす気?」とうろたえ、探索はやめて興安に戻ることにして明月も連れて行く。 夜になり李謙は目を覚ます。すでに外は誰もいなかった。必ず君を見つけると決意する李謙。 (感想)雲伺からもらった湾刀が戻ってきて良かった。淑妃が鄭妃を!確かになんか怪しかった。李詢…目の前で慧心に「誰よりも李謙を理解してる」とか言われて可哀そう。 |
33話~36話(最終回)
33話あらすじ ムズキュン度 |
明月は部屋の柱に縄でくくり付けられていた。縄を柱でこすり続け、縄が切れた直後に李詢がやって来る。明月は李詢に催眠術をかけ、李詢は小さい頃李謙と遊んでいたことを思い出す。(無心だった頃が懐かしい)次に慧心と出会ったときを思い出す。詩が書かれた紙が飛んできて拾ったのだった。(あの笑顔は当時の私の心に焼き付いた)。李詢が目を覚ますと「あなたがもがき苦しむのは己の心に背いているからよ」と明月は言う。「全て慧心のためだ」涙を流す李詢。「李謙が死ねば慧心も死ぬはず。愛ですらない破滅よ。今はあなただけが慧心の破滅を防げる」明月がこう言うと「分かった、私が終わらせよう」と李詢は決意する。 その頃、李謙は変装して街を歩いていた。李謙に気づいた兵士が李謙を囲むが、そこへ司空真が現れ助けてくれる。そのとき【巳の刻に落梅亭で待つ】という李詢からの文が矢で飛んでくる。李謙が落梅亭に向かうと、李詢は明月の居場所を教えに来たと話す。「罪は私が負う、慧心は見逃してくれ」李詢は頼み「明月さえ無事なら慧心の命は保証しよう」と李謙は返す。李詢は「明月は喬府に捕らわれている」と教え「なぜ明月を選んだ」と最後に聞く。「9歳の時に記憶を失って以来心が引き裂かれたままだった。明月のおかげで感情がよみがえり過去の記憶も取り戻した。本来の自分になれたのだ」李謙は答える。「昔のことを?」「思い出した、兄上は私の恩人だ」李謙は頭をさげるのだった。 慧心は訪れた李詢にお茶を出し、李詢はそれを飲み干す。李詢は出会ったときの紙を慧心に渡す。「あの時の笑顔を永遠に忘れない」と言うと「永遠に同じではいられない。人は変わるわ」と慧心は涙を流す。そして「李謙と会った?裏切り者は絶対許さない」と慧心は言い、李詢はふらふらしたあと倒れる。その後、李謙は部屋に入り、明月だと思って駆け寄るとそれは慧心だった。配下が李謙を捕らえ明月のところに連れて行く。李謙は明月の縄をほどき二人は抱き合う。慧心はその姿を見つめながら「その手で明月を殺すか、二人一緒に死ぬか選んで」と言う。明月は「あなたとなら喜んで生死を共にする」と言い、李謙は「また一緒になろう」と明月に言う。 (感想)慧心…なんでここまでなっちゃうのかな。李詢の命が気になる。明月、慧心にも催眠術かけるかな? |
34話あらすじ ムズキュン度 |
李詢が目覚めると近くに慧心からの置き手紙があった。【この文を読んだらすぐ陛下に伝えて。私が雲伺をそそのかしカイルビを監禁したうえ、あなたの体にも傷を負わせたと】と書かれていて、李詢は(李謙を殺して死ぬ気なのか?)と思うのだった。 明月は抱き合っていた李謙に催眠術をかける。【私を殺すのよ】と。慧心は剣を李謙の近くに投げる。李謙は明月に剣を向けるが、意識を保ち「愛する女を殺せない」と剣で祝心鈴を叩き切る。慧心は「二人まとめて私が殺してあげる」と明月を剣で刺し、明月は柱にもたれかかり動かなくなる。「私には永遠に明月だけだ」と泣く李謙。「ここまでしても心に入り込めないの?」慧心は呆然とする。「こうなったら、あなたを地獄の道連れにする」と慧心が李謙に剣を向けたとき、李詢が現れ、剣が刺さる。「なぜ李謙を助けるの」「私が救ったのは李謙でなく君だ。慧心すまない、君の心を救えなかった」涙を流す李詢。慧心は血だらけの李詢を抱きしめる。「君のために死ぬ。願いは一つ、どうか目を覚ましてくれ」こう言い残して李詢は死ぬ。「あなた逝かないで」慧心が泣いていると、第五澄が部屋に助けに来る。「私の負けよ」と言う慧心。李謙は明月を抱き上げ「お前の命は助けてくれと父上に頼む。兄上の願いだ」と言って部屋を出る。 その後、陛下は全てを知り、慧心に【掖庭にある密室の中に閉じ込める罰】を与える。「お前は死ぬまで光を見られず誰かと話すことも許されぬ」と陛下は李詢を思って泣く。李詢は母、淑妃に文を書き残していた。【鄭妃の件で母上へのわだかまりが解けなかった】と。淑妃は「李詢を失った今思い残すことはありません」と鄭妃を死に追いやった秘密を陛下に明かし「陛下にふさわしくない。もう二度とお会いしません」と言うのだった。明月は寝床に横になり、ずっと目を覚まさない。「傷は問題ないと医者も言っている。いつか必ず目覚めるはずだ」司空真は李謙に言う。 (感想)催眠術…李謙にかけちゃうのね。慧心にかけてやっつけるのかと思ってた(笑)しおらしく死を受け入れる明月はらしくないと思った。李謙と力を合わせて慧心やっつけられなかったのかな?慧心の独りよがりの一人芝居っていう感じ。李詢可哀そうだし、淑妃もすんなり罪を明かすのね。 |
35話あらすじ ムズキュン度 |
李謙は陛下に呼ばれる。「そちの母の件は全て聞いた。長年にわたりそちたちを誤解していた」こう言って陛下は謝る。「ですがお聞きします。なぜ母上を信じられなかったのですか?」李謙は聞く。「朕は常に猜疑心を持たざるを得ない。どんなに悔いてもそちの母は戻ってこぬ。淑妃が憔悴している。育ててもらった恩もあろう、慰めてやれ」陛下は言う。「淑妃は母上を殺した張本人ですよ」李謙はこう返すが、陛下に説得され淑妃のもとへ行く。淑妃は「気遣いは無用よ。償いすらできないもの」と言う。「私は兄上に救われました。淑妃にも育ての恩が。もう償いは済んでいるかと」と李謙は帰る。 その後、李謙は目覚めない明月のそばに寄り添う。そこに慧心が扉の外から言葉をかけてくる。「残りの人生は李詢を想って生きる。今はただ明月の回復を祈ってる」と。坦麗は料理を一生懸命作る。「王妃がいつでも好物を食べれるように準備するの。匂いにつられてお目覚めになるかも」と泣き出すと、第五澄は「私の前で強がることはない」と抱きしめる。 李謙は横になったままの明月に「また傷つけられるのを恐れて戻ってこないのか?言い忘れたがカイルビ殿は安泰だ。汐月と北宣の間に生じた誤解もすべて解けたよ。もう心配はいらぬ」と語りかける。 (感想)母親を殺した淑妃のところに慰めに行け??目を疑ってしまった。私だったら育ての恩があっても…嫌だな。慧心がまた登場して色々長いこと話してた。ちょっと驚き。 |
36話(最終回)あらすじ ムズキュン度 |
李謙は夢の中で鞦韆に乗った白髪の明月に出会う。「やっと来た。待ちくたびれたわ。ここは好き?」明月は聞く。李謙は「もちろん好きだ。でも君を連れ出せばもっと好きになれる」と答える。「連れ出す?なぜその必要が?やっぱり嫌なの?ずっといましょう」と笑う明月。李謙の手を引っ張り違う場所に連れて行く。「いくらよくても私たちの居場所ではない。死ぬまで君と楽しく過ごしたいと願う。だがこの夢の中ではない」李謙は今までの明月との出来事を話したあと「世が栄え、どれほど富に満ちようと望むのは君だけ。世のすべてに勝る」と思いのすべてを伝える。すると明月は「私はここで長く過ごしすぎたわ」と泣き出す。二人は抱き合い口づけをする。すると黒髪に戻る明月。 朝、明月は目覚め「殿下が私を捜しに来てくれたの」と隣で眠っていた李謙に言う。李謙は自分が夢の中で話した言葉を言い、明月は「同じ夢を見たの?」と笑う。後日。李謙は催眠術を見よう見まねで練習し、明月に「この胸に飛び込め、私を愛し、口づけせよ」と催眠術をかける。明月はかかったふりをして二人は口づけをするのだった。 (感想)何回するのというくらい口づけシーンが出てきました(笑)この最終回が一番ムズムズしました。(胸キュンとはまた違う)催眠術は一つのエッセンスかと思いきや、最後の最後まで出てきたのは意外かな。でも催眠術にこだわりすぎていて、話が広がらないと言うか、催眠術は面白いコメディ要素だけであったら面白かったのにと感じました。(※きちんとした感想はこちらです) |
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