リウ・ハオラン君主演!中国映画【唐人街探偵】シリーズ三作品のネタバレあり感想です。
《唐人街探偵 THE BEGINNING》
唐人街探偵 THE BEGINNING(原題:唐人街探案 136分 2015年)
(キャスト)タン・レン:ワン・バオチャン、チン・フォン:リウ・ハオラン、アーシャン:トン・リーヤー、ファン・ラントゥン:チェン・フー、他
あらすじ
成績優秀ながら人と話す事が苦手で警察学校の入試に失敗した青年チン・フォン。失意の彼は、両親の勧めで気晴らしに遠縁の叔父のいるタイ・バンコクを訪れる。だが、現地の唐人街(チャイナタウン)で探偵を営んでいる叔父タン・レンは自堕落で大ボラ吹きのダメ人間。あきれたチンは初日で帰ろうとするが、タンが覚えのない殺人の容疑者にされ、チンまで指名手配されてしまう。2人は身の潔白を証明するため真犯人を捜すことに。
https://www.wowow.co.jp/detail/176304/-/01
ネタバレあり感想
面白かったです!この映画シリーズ、存在は知っていましたが観るのは初めてでした。こんなにコメディチックだったとは(笑)出だし、書類一つ取りに行くのに二人の男が張り合ってやりあう姿を見て、こんな何でもないようなシーンにもこんなに笑いを入れるんだ!?と驚きました。本当に隙あればコメディ要素を入れていて、私は何度も声を出して笑ってしまいました。思い出せる範囲で特に笑えたシーンをあげると…
- アーシャンの家にそれぞれやってきた男たちが、新たな訪問者が来るたびに二階へ隠れていったシーン。最後に警官ホァンにバレて、隠れていた男たちが「サプラ~イズ!」とか言ってアーシャンの誕生日のサプライズのふりして歌いながら出てくるという(笑)大爆笑でした(笑)
- ベッドの下に隠れたタン・レンとチン・フォン。男がすぐ近くまで来て、その男の足が臭くてタン・レンが悶絶するシーン(笑)
- 首の無い石像の後ろに、ちょうど顔が来るようにチン・フォンが立っていたシーンも絵的に笑えました。そこにいるのは分かっていたとタン・レンが言ったり(笑)
まだまだ笑えるシーンは盛り沢山でしたね(笑)本当に楽しい映画でした。そして、探偵劇も予想以上に面白かったです。ラスト、犯人がタン・レンを犯人に仕立てたトリックや、娘のために殺人を犯したという理由が分かり…なるほど~なんて思っていたら、そのあとに予想だにしなかった【真相】があったのには驚かされました。この二段階の推理劇が良くできていたと思いました。娘…表情が怖かったです。このいたいけな少女が恋人を殺していたってこと?何かトラブルがあったのかな?(そこまで語られていなかったけど)養父を使って真相を暴こうとする相手を殺すって怖すぎです…。チン・フォンが真実に気づいてくれたのは良かったけど、証拠もないから捕まえられないし…ちょっと後味悪いような気分になりました。エンディングロール(みんなでタイの町で踊っているシーン)は良かったです(笑)私はテレビでの鑑賞だったので普段なら飛ばすところですが、この映画のこのシーンはずっと見ていました(笑)
《唐人街探偵 NEW YORK MISSION》
唐人街探偵 NEW YORK MISSION(原題:唐人街探案2 123分 2018年)
(キャスト)タン・レン:ワン・バオチャン、チン・フォン:リウ・ハオラン、ソン・イー:シャオ・ヤン、チェン・イン:ナターシャ・リュー・ボルディッゾ、KIKO:シャン・ユーシエン、ルー・グオフー:ワン・シュン、野田昊:妻夫木聡、他
あらすじ
自称探偵の叔父タン・レンに騙されてニューヨークにやって来た天才探偵チン・フォン。タンの目的は、推理アプリ「クライマスター」上位ランカーを集めて行なわれる“世界名探偵大会”に現在ランキング2位のチンを参加させ、賞金500万ドルを獲得することにあった。大会の主催者はニューヨーク唐人街のゴッドファーザーといわれる大物ウー。勝利条件は、彼の孫を殺した連続猟奇殺人犯を7日以内に捕まえることだったが……。
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ネタバレあり感想
面白かったですが、前作(タイ編)のほうが笑えました。でもアメリカならではの笑いがちょくちょくあって良かったです。トランプさん風の警察署長とか(笑)マッチョでいかつい男性がタン・レンに恋心を抱いたり(笑)ニューヨークの大通りでの派手なカーアクションなども見応えがありました。白馬の馬車まで出てきて凄かったですね。
五行(火とか土とか)や中国的なマークが出てきた儀式的な殺人事件だったので、アメリカ人が犯人だったのは意外でした。ずっと一緒に行動していたソン・イーが便乗殺人をしていたのも驚きました。今作も驚きの真相が出てくるのかな?と期待していたので、来た!!ってなりました。彼がQだったの!?という面でも驚きましたが、結局は違った?ようなので、Qは誰なのかどこにいるのか気になるところです。それにしても日本俳優(妻夫木聡さん)が出だしと最後のほうに出てきて驚きました。次作ではもっとメインなのかな?楽しみです。
《唐人街探偵 東京MISSION》
唐人街探偵 東京MISSION(原題:唐人街探案3 136分 2021年)
(キャスト)タン・レン:ワン・バオチャン、チン・フォン:リウ・ハオラン、野田昊:妻夫木聡、ジャック・ジャー:トニー・ジャー、小林杏奈:長澤まさみ、村田昭:染谷将太、川村芳子/川村晴子:鈴木保奈美、田中直己:浅野忠信、渡辺勝:三浦友和、他
あらすじ
チャイナタウンの凸凹探偵コンビ、タン・レンとチン・フォン。2人は日本の探偵・野田からの要請を受け、東京にやって来た。ミッションの内容は、東南アジアを拠点とするマフィアの会長が密室で殺された事件の謎を解明し、容疑者にされたヤクザの親分・渡辺の無実を証明すること。タイから来た元刑事の探偵ジャック・ジャーも加わり、捜査を始めるタンとチンだが、そんな中、殺された会長の女性秘書・小林が何者かに誘拐され……。
https://www.wowow.co.jp/detail/174813/-/01
ネタバレあり感想
まず出だしから、チン・フォン役のリウ・ハオラン君が日本に来たんだ~!!って思って嬉しくなりました(笑)撮影現場見たかった…(笑)
外国人(中国人)から見た【日本】が満載で、その辺が楽しめました。改めて日本ってこういう国なんだなぁなんてしみじみ思ったり。タイとはまた違ったガチャガチャした東京の街並みに大量の人、銭湯、ヤ〇ザ、相撲にお神輿にタコ焼き、アニメにコスプレ、大事な場面で「どうぞどうぞ」と譲り合う大人たち…など(笑)外国人のほうが日本の個性を的確に表現できるんだなぁと感心しました。
日本人俳優もたくさんメインで出演していてその辺も楽しめました。個人的に気になったのは日本人俳優のセリフのゆっくりさ。これってわざと翻訳機から聞こえてる風にしてたのかな?(←全然関係なかったり笑)中国語の速さとはテンポが違うと思いました。
今回の東京編は笑いがあまりなかったのが残念でした。笑わそうとはしてるんだろうけど、脇役、モブが日本人だとなんか笑えなかったです。コメディ演技が硬い?国民性で似合わないのかな?(この点、タイ編の脇役たちは存在するだけでコメディっぽくなってた気がする)
小林杏奈が渡辺の娘だったというお涙展開はイマイチだったかな。泣けなかったです。(この映画シリーズはコメディ部分は上手いけど、シリアスな部分は上手くない気がする)Qが個人ではなく、複数人の組織だったのは驚きました。前作のソン・イーはメンバーの一人だったんですね。スピンオフドラマのアイビーもいた!!この東京編にはスピンオフドラマ《唐人街探偵-DETECTIVE CHINATOWN-》に出ていた面々がゲスト出演していて嬉しくなりました。(タン・レンの弟子役の邱澤(ロイ・チウ)、野田昊の弟役の陳哲遠(チェン・ジョーユエン)など)
次作もそのうち制作されるのかな?タイ編なみに笑わせてほしいなと思います!
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