《花の都に虎(とら)われて》各話あらすじとキャスト紹介!脚本の中へ!?個性的な設定とイケメンが目の保養の胸キュンラブ史劇!

各話あらすじ

《花の都に虎(とら)われて~The Romance of Tiger and Rose~》(2020)全24話の簡単あらすじ、キャスト紹介です。(ネタバレあり)設定が個性的な明るく楽しいラブコメです。

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★1話あらすじ★

第3話までの命?新人脚本家チェン・シアオチエンは《猛虎と薔薇》がドラマ化されるが主演俳優ハンに設定のクレームを受ける。シアオチエンは書き直していると寝てしまい、目覚めたときには自分が書いた 《猛虎と薔薇》 の話の中にいて、脇役、陳芊芊(ちんせんせん) になっていた。

『《猛虎と薔薇》ストーリー:女が尊ばれ女が主(あるじ)の花垣(かえん)城と男が主の玄虎(げんこ)城。激戦の末、敗れた玄虎城の若君、韓爍(かんしゃく)は花垣城に婿入りとなる。19歳になる彼は心臓の病で20歳までの命のため、万病を治せるという花垣城の秘宝【龍骨】が目的の婿入りだった。韓爍は花垣の二群主、陳楚楚(ちんそそ)と婚姻の予定だったが、横暴で自ら身分が上の三公主と名乗る三群主、陳芊芊に気に入られ、強引に婚姻させられることになり…』

陳芊芊(シアオチエン) は韓爍との婚礼の晩に彼に毒酒で殺されるキャラ。陳芊芊は脚本通り【毒酒を飲んで死ねばこの夢から覚める】と考えるが、毒酒が韓爍のほうに行くトラブル発生。そのうえ韓爍が俳優ハンと瓜二つで戸惑う。その後、陳芊芊は残っていた杯を飲んでも出された食事を食べてもなぜか死なない。もしかして唇に毒を塗った?と考えた陳芊芊は韓爍の唇に乱暴に口づけるが…。

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★2話~13話★

(※クリックするとあらすじが表示されます)

第2話 恋の救出劇口づけの後、死なずに酔いつぶれて寝ていた陳芊芊。脚本の結末まで現実に戻れないの?と戸惑う。結末になるには陳楚楚が城主にならなければいけない。それには韓爍の協力が必要なのだった。韓爍を楚楚のもとに送り込もうと考えた陳芊芊は、楚楚が訪れる林家に韓爍を連れていき、韓爍と楽師の蘇沐(そぼく)を対決させる。

琴を弾く蘇沐に対抗して韓爍は剣舞を舞い、彼が陳芊芊に刃を向けたとき楚楚が助けに現れる。楚楚は韓爍に無礼者と怒り韓爍の上衣を脱がす。二人を一目惚れさせようと思っていた陳芊芊は予想外の展開に困っていると、陳芊芊の許婚の裴恒(はいこう)が現れ、対決を考えた陳芊芊に「(私との)婚約を反故にして夫にした若君をなぜ大切にしない」と怒る。陳芊芊は「あなたが好きなのに怒らないで」と泣き、裴恒は驚くが…。


第3話 信頼獲得大作戦陳芊芊は韓爍に謝りに行き、私も同じ辱めを受けると言って衣を脱ぎ始める。城下を歩いてくると言って部屋から出ようとする陳芊芊に、君は一応私の妻だと止め、布団でくるむ韓爍。陳芊芊は「お互いを尊重し合う」という提案をし韓爍は戸惑う。帰る陳芊芊に韓爍の部下たちが密かに矢を放ち、韓爍は布団を振り回して陳芊芊を守る。矢に気づいた陳芊芊は【毒酒や弓矢はかわしたけど最終回まで元の世界に帰れない、絶対生き残る】と決意する。

その後、陳芊芊は韓爍に【密偵が防衛図を入手した】と竹筒に入れた密書を送り、楚楚に【今夜ある者が玄虎城の密偵と会う】と密告書を送る。楚楚が韓爍を捕らえたら陳芊芊が助け、韓爍に自分は味方だと思わせる作戦だった。しかし罠だと気づいた韓爍は動かず、陳芊芊が仕組んだと疑う。陳芊芊は【陥れるつもりはなく二姉上から救おうとした】と弁解し、韓爍はなぜそこまで私に尽くす?と聞く。陳芊芊は「喜んでほしいから」と答え、韓爍は驚く。その後、三公主の目的は何だろうかと従者が不思議がるなか、韓爍は 「私だ。あの女子は私に惚れている」と嬉しそうに笑う。


第4話 盛るべきか盛らざるべきか座学の詩の対決で陳芊芊に負けた林七(りんしつ)は腹いせに蘇沐を鞭で叩く。それを知った陳芊芊は林七に蘇沐を身請けすると訴える。韓爍がいるのに満足できないのかと言われ「無関係な韓爍を侮辱するのはやめて。病身でも武芸も才知も一流だわ」こう返す陳芊芊を陰から見ていた韓爍。噂ほど傲慢ではなく可愛げがある、素直で善良だと従者に話し、花垣城主に「教坊司の楽師をすべて月璃府へ」と懇願し了承される。その後、韓爍は密偵に【二群主(楚楚)は城主の実子ではない】と報告を受ける。次期城主は陳芊芊だと従者たちは確信し「陳芊芊に毒を盛れば城主は龍骨を使う。その機に奪取を」と韓爍に話す。そうすると陳芊芊は死ぬため韓爍は悩む。

一方、陳芊芊は韓爍の誕生日を祝ってあげようと考えていた。ある夜、韓爍が庭に出ると【これを開けて】と書かれた箱の中に衣と靴が入っていて、陳芊芊が誕生日を祝う歌を歌いながら現れる。何で知っていると聞く韓爍に「何でも知ってるわ」と陳芊芊は彼の身長や病のことなど話し出す。一緒に食事をとりお酒を飲んだあと酔っぱらって二人は草の上に倒れる。「安心して。私がついてる。絶対に死なせないから」こう言う陳芊芊に韓爍は【病を治す手段は見つけた。だが望まぬ手段だ】と悲しそうな顔…。

第5話 龍骨の計先日の密書の黒幕は陳芊芊だったと竹筒の注文などから明らかになる。韓爍は誕生日のことも警戒心を解く策だったのだと怒り、意識を失う。そこに陳芊芊が現れ、韓爍を介抱し薬を口移しで飲ませる。目を覚ました韓爍は「死ねば望み通りでは?芝居はよせ」と睨む。陳芊芊は密書の件がバレたと気づき、ひざまずいて弁解し、信じられないなら残りの竹筒を花火にして打ち上げると言うと、韓爍は【ともに宴を楽しもう】と毒の入った小瓶を見つめて言う。陳芊芊は【韓爍に龍骨を渡せば許してくれるはず】と考え、堂から龍骨を無理やり奪取し、厨房で龍骨を煮込ませる。命を救おうとする私をあなたは殺そうとするのね。それなら…と陳芊芊は従者に宴の酒を水にすり替えさせ、料理人に血のりを作らせる。

宴で【韓爍のために龍骨を手に入れた】と陳芊芊が話し、韓爍は厨房で煮込む龍骨を見に行く。韓爍は密書の件は陳芊芊が善意からしたことだと信じ、酒を飲むなと叫びながら宴に戻ると陳芊芊は倒れたふりをし口から血のりを流す。死んではならぬと韓爍は涙ながらに陳芊芊を抱きしめる。韓爍が龍骨を陳芊芊に飲ませようとすると「飲めばあなたの病は治るのよ」と駆けつけた城主は言う。「私のために命を犠牲にはさせません」韓爍は答え、口移しで龍骨を陳芊芊に飲ませる。陳芊芊は目を開け、韓爍にも龍骨を飲んでと懇願し、韓爍も龍骨を飲み干す。


第6話 群主の位を捨てて韓爍の病は全快し、あとは兵を南下させ花垣城を落とすのみとなる。陳芊芊は毒を飲んでから武術の力が消えたと韓爍に嘘をつき「二姉上と一緒になって。私は役立たずよ」と話すが韓爍は別れるものかと断言する。そんななか【韓爍は三公主を誘惑し龍骨を盗み出させた。その身より骨を取ることで過ちを償わせる】と城主令が出て、韓爍は針で眠らされ鎖でつながれる。陳芊芊は城主に「韓爍は関係ない。私が一人でやったことなの」と泣いて訴え、韓爍の前に立って彼を守る。目を覚ました韓爍は鎖を千切り、兵をなぎ倒し「私の肋骨を渡せば陳芊芊は許されるのだな?やれ」と刀を楚楚に渡そうとする。城主は陳芊芊に「群主として三公主として取るべき責任がある」と言うと、陳芊芊は「群主でなければ罪は許されるのね?群主の位を廃して」と言い出し、城主令により地位と特権を廃される。

庶民になった陳芊芊のもとに林七が民を引き連れて来る。皆今までの付けの苦情を言い、屋敷から家財をごっそり持っていく。「月璃府が空になろうと私が養う」と韓爍が言うなか裴恒が現れ「庶民になろうとも芊芊は婚約して15年になる私の許婚だ。芊芊の借りは私が返そう。取り立てなら裴府まで来い」と林七に言い放つ。


第7話 奇跡の大逆転林七の家の鉱山に落雷が落ち、鉱員が閉じ込められてしまう。城主のもとに民から【陳芊芊の命をもって天の怒りをお静めに】と嘆願書が届く。城主は私に己の子を殺せと言うのかと怒る。陳芊芊は山脈の地図を見て、福脈を爆破し鉱山の後方に抜け道を作れば鉱員が逃げられると考える。陳芊芊は裴恒の馬車に従者のふりをして乗せてもらい、一人で鉱山に向かい従者と落ち合うが従者が爆薬はないと言い出し陳芊芊は怒る。それを陰から見ていた韓爍は「爆薬は配置した。いつでも点火できる」と現れる。そのとき韓爍の配下が福脈を爆発させる。直後、林七が来て「教坊司をつぶした挙句、烏石鉱(うせっこう)の爆破まで?」と怒り、裴恒が現れてそれを止める。

楚楚が軍を連れて来て「福脈を損ねた首謀者を捕らえよ」と命令する。そこに城主もやって来て「自分の妹を罪人として捕らえる?」と怒る。そんななか陳芊芊は鉱員たちを救出し、彼らは涙ながらに感謝する。しかし林七を筆頭に【龍骨の件や福脈を爆破した件で陳芊芊を死罪に】と城主に訴え、逆に鉱員たちは三公主をお許しにと懇願する。陳芊芊を許すなら【龍骨と福脈に代わる宝が必要です】と林七が言うと、陳芊芊の足元から黒い水が沸き起こる。それは価値の高い猛火油だった。花垣城は安泰だと皆が喜び、城主は手柄を立てた陳芊芊を群主の身分に戻すと宣言する。

第8話 恋の火花散る試験対策城主に陳芊芊の学問を監督するよう任された裴恒が屋敷にやって来る。若城主選抜試験を放棄すると言う陳芊芊に裴恒は問題集をたくさん持ってくるが、韓爍は自分が作った要点をまとめた問題集を陳芊芊に渡す。裴恒は「数をこなした方が実力が付く」と言い、韓爍は「時間があればの話だ」と返し、二人は陳芊芊を間に挟んで火花バチバチ。その後、陳芊芊は韓爍に「若城主になる気はない。今の私がどれほど努力しようと結局無用の長物だわ」と言い放つ。この話を廊下で聞いていた大群主の陳沅沅(ちんげんげん)。車椅子に乗る彼女は「芊芊の言うとおりだわ。筆記や策論ができても私の運命は変わらないのよ。一生立つことはできない」と落ち込む。

陳芊芊は蘇沐から沅沅のことを聞き、誤解を解きに沅沅の屋敷に行くと彼女は試験の棄権状を書いていた。陳芊芊は「元気を取り戻して。色々な書物から抜き出した回復術よ。また立てるかも」と本を渡す。「あなたも同じよ。武術試験で勝てるの?不可能よね?」沅沅は本を床に落とす。落ち込む陳芊芊に韓爍は「君が現れ、盗んだ龍骨で病は治った。運命は決まっちゃいない。変えられる」と励ます。陳芊芊は沅沅のもとへ行き「私が武術試験で勝てば回復術を試してくれる?運命を変えて見せるから」と伝える。


第9話 月にかけた願い試験当日。筆記で陳芊芊は落書きを提出。武術では運よく勝ち上がり決勝に進出する。決勝の前夜、韓爍は玄虎城では満月に願いをかけると叶うと言われていると話し、陳芊芊を屋根の上に連れていく。しかし月にモヤがかかってしまい「私に願をかけろ」と韓爍は言う。陳芊芊は韓爍に向かって勝てるよう願い、韓爍も明日も無事でありますようにと祈る。

決勝当日、陳芊芊は林七に鞭で打たれ腕が傷だらけになる。止めようとする裴恒に韓爍は「陳芊芊は勝つ」と言う。しかし陳芊芊が鞭で首をしめられ空中に飛ばされ血を吐いたため、裴恒は銅鑼を鳴らす。陳芊芊は「裴恒は夫ではない。裴恒が鳴らした銅鑼は無効だわ」と拒否する。「私は15年君の許婚だったんだ。私でなく誰が鳴らす」「気持ちは嬉しい。でも戦わなきゃ」陳芊芊は言う。裴司学より韓爍のほうが三公主をご存じですねと城主の側近が言うと「銅鑼を鳴らさず見ていられるとは本当はそれほど愛していないのかも」と城主は言う。私の勝ちよと林七が言ったとき沅沅は「回復術を試すと約束するから負けを認めなさい」と陳芊芊に言うが、倒れていた陳芊芊は起き上がり林七をはがいじめにし一緒に舞台から飛び降り試合終了。対戦成績により陳芊芊が勝つ。その後、韓爍は裴恒に陳芊芊に対する想いを聞くと「今は本気で愛している」と裴恒は答える。


第10話 若城主誕生策論の試験では楚楚が首位になるが、筆記、武術の両方首位だった陳芊芊が若城主に選ばれる。楚楚はどれだけ努力しても母上に愛されるのは芊芊だけと落ち込んだあと韓爍が【若城主は誰がなるか】の賭けで全財産を陳芊芊に賭け大儲けしたと知り、あの二人に弄ばれたと怒る。陳芊芊も賭けの件を知り、落書きで提出した筆記試験で手回しした?と韓爍に聞く。「礼はいらない。私から君への贈り物だ」と答える彼に陳芊芊は「若城主なんて嫌よ」と怒る。

その後の若城主のお披露目道中でも韓爍と言い合いになり、それほど私が嫌いなら一人で道中を続ければいいと韓爍は馬車を降りて歩いていく。このとき衣の裾が引っ張られ衣がほどけていき激怒する陳芊芊。韓爍は謝り同じように衣の裾を破き陳芊芊に引っ張らせる。後日、城主は陳芊芊に韓爍とともに威猛山の山賊討伐を命じる。陳芊芊は自分の任務【生き残ること、韓爍と楚楚を結び、物語を終わらせること】を思い返し、楚楚も同行させてと頼む。

【第11話 縁結びの罠】陳芊芊たちは山賊討伐に出発する。この際、裴恒から差し向けられた護衛の蘇子嬰(そしえい)も同行し、さりげなく陳芊芊と韓爍の仲を邪魔する。古い宿を軍営にしたあと、陳芊芊は韓爍と楚楚に文を出し二人を裏山で落ち合わせる。二人をデートさせる気だった陳芊芊だが、韓爍は教坊司での決着をと楚楚に剣を差し出し、手合わせを始めるのだった。その後、陳芊芊は蘇子嬰に【二人に恋の罠を仕掛けたい】と相談し、蘇子嬰は楚楚を落とし穴に落とし、そこに韓爍が助けに行くよう仕向ける。足をひねった楚楚をおんぶし穴を上る韓爍。夜が明けるまで近くの小屋で過ごす二人。「母は若君を私の婿に考えていた。でも町で芊芊があなたを略奪したのよ。あの日に戻れるなら私が芊芊より先に出会ってあなたを連れ去りたい」楚楚は言い、韓爍は「今では芊芊を愛している」と答える。

翌朝。厨房で火を炊いたせいで居所がばれ、山賊が軍営を襲ってくる。そこに韓爍と楚楚が戻って来て山賊の頭領、孟過(もうか)を捕らえるが、彼を殺したら威猛山は頭領を失い今後もっと面倒になると陳芊芊は訴え、解放する。


【第12話 山寨の頭領】 蘇子嬰が欠けた玉佩を皆の前で落とす。落とし穴で欠片を拾っていた楚楚により、落とし穴の罠が蘇子嬰によるものだと明らかになる。そのうえ陳芊芊の指示で【
楚楚と韓爍を結びつけるため】だったとばれ、韓爍は「どうやら心がないようだ」と陳芊芊に怒る。その後、何度も孟過を捕らえては解放する陳芊芊たち。陳芊芊は【心から心服させたら彼が猛将になる】と考え、楚楚と韓爍は呆れながらも従う。孟過は「6回も俺を解放した理由は俺の力を認め、試したからだ」と言い出し、陳芊芊を心服する。

そんな中、蘇子嬰は店主に協力させ楚楚と韓爍を軍営の収納庫に誘い出す罠を仕掛ける。蘇子嬰は楚楚を若城主にするのが目的で、楚楚の好きな韓爍を振り向かせてあげたいと願っていた。蘇子嬰の罠を知った陳芊芊は収納庫に韓爍を助けに行くが、陳芊芊が中に入った途端、店主が間違えて外から鍵をかけてしまう。収納庫には合歓香(媚薬)がたかれていて、様子のおかしくなった韓爍から陳芊芊は逃げまどう。


【第13話 好きになってはいけない人】韓爍は自分を抑え震えだす。「我慢していたら命にかかわるわ」心配する陳芊芊。韓爍は陳芊芊を押し倒し【床入りも婚儀もしていない、生きて花垣城に戻って必ず執り行う】と言い、陳芊芊は「死なせたくない」と彼に口づけをする。その直後、扉が蹴破られ配下が助けに来て二人に水をかける。その後、陳芊芊は韓爍を押しのけなかった理由を考える。韓爍は架空の人物なのよと戸惑う中、韓爍が部屋に訪れ、陳芊芊は胸が高鳴るのを感じる。「生涯妻は君だけだ、共に生きたい」韓爍は言い、私のことが好きだなんて…と陳芊芊は困惑する。

蘇子嬰に協力した店主は姿を消し、陳芊芊は【蘇子嬰は人に知られず策をなせる人材】で、まだ使いどころはあると考える。そんななか楚楚は「韓爍がいらないのならもらう。韓爍が好きなの」と陳芊芊に宣言する。陳芊芊は「本来そうなるべきだもの」と答え、花垣城へ戻ったら策を講じて韓爍と別れると伝える。その後「一緒にはなれないの、めちゃくちゃになる」と韓爍に冷たく接する陳芊芊。「構うもんか」と意に介さない彼に「私達の住む世界は違う。自分の世界を捨てるなんて私には無理なの。ずっとここにはいられない」と話すが韓爍は理解できないのだった。

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★14話~24話(最終回)★

(※クリックするとあらすじが表示されます)

【第14話 水蜜桃と林檎の告白】 蘇子嬰が陳芊芊の部屋の小箱に防衛図を隠す。罠に気づいた陳芊芊だったが、若城主の座から降りたい為そのままにする。その後、楚楚のもとに陳芊芊が防衛図を隠し持っていると密告があり陳芊芊の部屋にやって来る。楚楚が防衛図を見つけ広げるとそれは裴恒の姿絵の春画に入れ替わっていた。皆が帰ると韓爍は【蘇子嬰の悪意に気づき自分がすり替えさせた】と話す。「守ったつもり?裴恒ばかりか私にまで恥をかかせたのよ」と怒る陳芊芊。春画を見た韓爍は驚いて配下にどこで手に入れたか問う。配下は箱の底にあったと答え、陳芊芊は気まずくなる。

その後、陳芊芊は春画の件で裴恒に謝りに行く。「君が私を想い私も君を想っている。だったら何の問題もないはずだ。私と一緒になろう」と裴恒は告白し、城主に陳芊芊と韓爍の離縁を頼みに行く。陳芊芊は城主に裴恒のことを好きじゃないと訴えに行くが「裴恒の名誉を傷つけたのだから責任はとるべきよ」と城主は諭し【韓爍と離縁させ裴司学と一緒にする】と皆に宣言する。


【第15話 七夕の花婿選び】陳芊芊は沅沅の花婿選びを【くす玉投げ】で決めればいいと提案し、必ず蘇沐が受け取るように計らうと沅沅に言う。一方、楚楚は韓爍に「母上に私たちの結婚を願い出る」と言うが韓爍に拒まれる。牢から逃げ出した蘇子嬰は楚楚に幼い頃助けてもらった恩返しに若城主になる補佐をさせてほしいと頼み【韓爍と配下が兵と火薬の用意をしていた】と報告する。そんななか城主は韓爍に【芊芊を愛しているなら一族を表す銅の腕輪をはめろ】と言う。腕輪は帰属の証しで生涯外せない物だったが韓爍は受け入れる。

七夕の夜。沅沅がくす玉を投げる際、蘇沐は帰ってしまい楽師の陸鵬(りくほう)が受け取ってしまう。一方、陳芊芊は韓爍が帰属の銅環をはめたと知り驚く。そのうえ今朝、韓爍がたくさんの箱を配下に運ばせていたと聞き「爆薬だわ。母上に追い詰められ私にも拒まれて花垣城を滅ぼそうとしている」と戸惑い韓爍を探す。韓爍を見つけると「あなたが好きなの」と告白し、あなたに申し訳ない、こんな屈辱を受けさせてと彼の腕輪を見る。「花垣城の印ではなくこれは君なんだ。腕に刺さるのが君なら屈辱なんかじゃない」韓爍は陳芊芊を抱きしめた後、火薬に火をつける。


【第16話 夜空に咲いた想い】夜空に花火があがる。韓爍は爆薬ではなく花火を用意していたのだった。韓爍の行動に城主は「婚姻は本人の意思に任せる」と配下に話す。「私を好きだと言ったな。本当か?」韓爍が聞くと陳芊芊は彼に口づけする。沅沅のもとに陸鵬が訪れ、教坊司に居続けては世間体も悪いと言って屋敷を買ってくれと頼んでくる。その後、蘇沐は「陸鵬は信用のならぬ男です。あの者を夫にすれば必ず後悔するでしょう」と話す。「ではあなたが夫になってくれる?」沅沅は問うが「私も駄目です」と蘇沐は答える。その夜、韓爍が陳芊芊の部屋に夜食の菓子を持ってきて、韓爍の腕枕で陳芊芊は眠る。

翌日、韓爍が陳芊芊の部屋に泊まったと噂になる。裴恒は司学の職を辞め、陳芊芊は彼のもとに駆け付ける。「私のせいなの?男で初の司学の地位をあっさり捨てる気?」「花垣城で一番身分の高い男でも君は手に入らない」つらそうな裴恒。一方、楚楚は城主に「韓爍の本性を暴きましょう」と迫るが城主は拒否する。二人は言い争いになり城主は発作を起こし倒れてしまう。楚楚は陳芊芊に【韓爍も若城主の座もあなたに取られた】と責める。若城主の座は返すと言う陳芊芊に「あなたは韓爍も私に返すと言ったわね。結果はどう?仲睦まじい様子を見せつけられただけだった」激怒する楚楚。「今のあなたは昔の楚楚じゃない。それじゃ韓爍も権力も渡せないわ」陳芊芊は言う。

【第17話 変えられぬ運命】ある夜、陸鵬が蘇子嬰に殺される。陸鵬の死を知った陳芊芊は、筋書きを変えても人物の運命は変わってないと戸惑う。脚本では花垣城を滅ぼした韓爍は楚楚を見逃すが、楚楚は蘇子嬰の補佐により帰還し、韓爍を刺し殺すのだった。違うきっかけで同じ結末を迎えるかもしれないと陳芊芊は青ざめる。一方、林七は陸鵬が殺された凶器と同じものを配下に作らせ陳芊芊を懲らしめるため韓爍に罪を着せようと考えていた。しかしそのせいで陸鵬を殺したと疑われ牢屋に入れられてしまう。林七は流刑になり連れて行かれる途中、楚楚の配下に射られ川に落ちる。

韓爍は陳芊芊に新しく彫った印章をプレゼントする。ハート型のハンコを手のひらに押された陳芊芊は笑い、二人が口づけしようとしたとき林七が死んだと知らせが入る。陳芊芊は【物語を書いたのは私。運命を変え韓爍を守るなら退場させるしかない】と涙を流して決意する。その後、陳芊芊は蘇沐を茶楼で励ましてほしいと韓爍に頼み、自分は裴恒に力を貸してほしいと頼みに行く。蘇沐は韓爍と会った後、姿を消す。そんななか自分の身を心配する陳芊芊に韓爍は玄虎と書かれた自分の令牌を渡し「この令牌の持ち主を私の配下は死んでも守る。君に渡そう」と微笑む。


【18話 苦渋の選択】蘇沐の失踪の件で疑いをかけられた韓爍は牢に入れられる。その後、裴恒が現れ【楽師を手にかけたため南の辺境に送る】と若城主の令を読み上げる。陳芊芊からの離縁状も渡された韓爍は「事情があるはずだ」と陳芊芊に会わせてもらう。なぜだと問う韓爍に、陳芊芊は「もうあなたを嫌いになったの」と言い放つ。「何か隠していないか?」韓爍が聞くと陳芊芊は【玄虎城に武力では勝てないから策を講じて花婿を略奪したの。若君を手元に置けば玄虎城は手を出せない】と話し出す。「何もかも私を人質にするためだったと?私に情はなかったのか?」「ないわ」陳芊芊は答える。「自分を恨む。見抜けなかったとは」韓爍は腕輪を血まみれになりながら外す。辺境に連れて行かれる韓爍を陰から見つめる陳芊芊。「なぜ裴の若様と蘇沐さんに手伝わせ若君を陥れたりしたんです?」配下は聞き「一人にして」と陳芊芊は答え大泣きをする。

その後、陳芊芊はヤケ酒を飲む日々を過ごす。沅沅は去ろうとする蘇沐を引き留めようとした際、車椅子から立つことができたが彼はそのまま去っていく。城主が目を覚まさないなか【韓爍を死なせるわけにはいかなかった】と陳芊芊は話しかけ手を握ると城主が目を覚ます。一方、韓爍は辺境への道中、助けに来た楚楚により解放される。楚楚は「私と取引しない?」と提案し、韓爍は「黒水鉱を渡せ」と条件を出す。韓爍の配下は「あんな女子と手を組むのですか?」と聞き「花垣城の女子は誰も信じぬ。陳芊芊め、借りは返すぞ。欲しいのは花垣城全てだ」と韓爍は答える。夜中。花垣城門に楚楚と韓爍が現れ、門番たちを配下が殺し、そのすきに韓爍は城に入り込む。


【19話 目には目を】韓爍と楚楚が今後の作戦を練る中、楚楚の部屋に陳芊芊が訪れ、韓爍は隠れる。「陸鵬を殺したの?」問い詰める陳芊芊に「若君を陥れて流刑にした、あなたがしたことは殺す以上に残酷よ」と楚楚は答える。その後、陳芊芊は落ち込んで酒を飲み、目覚めると目の前に韓爍がいた。「全部あなたの為だったと言ったら信じる?」こう聞く陳芊芊に「話だけは聞こう」と韓爍は答えるが陳芊芊は信じるはずがないと言ってやめる。このとき「城を包囲した」と韓爍の配下が知らせに来て驚く陳芊芊。韓爍は悲しんでいるなら許そうと考えていたが違ったと話し、毎日一瓶飲んでくれと複数の瓶を渡す。この瓶のうち一つが【断魂散】だと言い、陳芊芊は一瓶飲み干すと苦瓜の汁で助かる。

その頃、蘇沐は玄虎軍が城を包囲していることを知り急いで沅沅の元に戻る。裴恒は陳芊芊が心配だと屋敷に駆けつけるが「陳芊芊は私の女だ」と韓爍に蹴られる。陳芊芊が出てきて介抱しようとすると、韓爍は陳芊芊を抱き上げて部屋に連れて行く。陳芊芊に覆いかぶさり襲う韓爍。陳芊芊はやめてと泣きじゃくり韓爍は部屋から出て行く。「今の韓爍は借りを返しに来た復讐の鬼よ」と陳芊芊は悲しむ。

【第20話 妻から奴婢に】林家の家職のもとに陳芊芊が林七に渡した金牌が届けられる。入っていた手紙には【玄虎城に着いた、心配なく】と書かれていて、林七が生きていたと分かる。陳芊芊は【母上の中風は治り、陸鵬殺しは楚楚の仕業で林七は無事…。私は人物の運命も変えた、韓爍も私が書いた結末を迎えない】と考える。月璃府から逃げ出していた陳芊芊だったが「誤解を解けば韓爍も態度を変える」と屋敷に戻ることにする。陳芊芊が裴恒と逃げる気だったと疑う韓爍に誤解だと弁解する陳芊芊。「妻の座が嫌なら私の奴婢になれ」と韓爍は怒って言い、陳芊芊は断るがその後給仕をさせられる。

裴恒が韓爍のもとに来て「芊芊を虐げて心が痛まぬのか?」と問う。「家事をさせただけだ」韓爍が答えると陳芊芊を連れ帰ると裴恒は宣言する。「どうやって?まともな軍がなければ愛する者も己さえも守れぬぞ」韓爍にこう言われた裴恒は【もし花符があれば護城軍を若城主側につけ芊芊を救える】と考える。その後、裴恒は内通者に手引きされ花符を手に入れる。「私の命令に従え」と護城軍の女兵士たちに花符を見せつけ言うが「男に従うとでも?」と女兵に笑われる。裴恒は一人の女兵を切りつけた後「歴代司軍は裴氏だ。男でも裴氏として護城軍の度胸と気骨を備えている」と言って護城軍を従わせる。


【21話 情に殉じて】退位の令書に印を押してと城主にせまる楚楚。そのとき配下から【韓爍が楚楚を裏切った】と知らせが入り、涙ながらに楚楚は韓爍に剣を向ける。その場に軍を率いた裴恒や陳芊芊、韓爍を追ってきた孟過も現れ、城主は【韓爍と楚楚を捕らえよ】と命じる。その後、裴恒は城主に【楚楚は戦死した裴司軍の娘で、楚楚を大切にすると母と約束されたはず。罪は全部韓爍に着せれば丸く収まるでしょう】と提言し、城主は了承する。牢に入れられた韓爍のもとに陳芊芊が助けに現れる。助かる道などあるものかという韓爍に「私が助ける、死なせないわ。私の気持ちがまだわからない?」と陳芊芊は韓爍の衣服の紐を解き抱き合う。

刑場に縄で縛られた韓爍が連れ出され、韓爍に刃が振り落とされるとき「お願い、韓爍を許して」と陳芊芊は自分の胸に剣を刺して倒れる。その後、部屋に置かれた棺の中に横たわる陳芊芊。裴恒はここまで韓爍を愛していたのかと泣き、一人では逝かせぬと自ら命を断とうとすると陳芊芊が起き上がり止める。実は生きていたのだった。「誰にも明かさぬ約束だ」傍にいた韓爍が陳芊芊を咎める。城主と楚楚たちが弔問に訪れ、陳芊芊の死に疑いを持っていた楚楚は理由を付けて何度も棺を開けさせようとするが、その都度韓爍が止める。皆が部屋から出て行き、最後に残った城主は「芊芊はあなたのためにここまでしたわ。誠意に応えて頂戴」と韓爍に言い残す。城主は狂言だと気づいたのだった。

夜、棺を墓に葬る名目で皆が玄虎城に向けて歩いていると爆発が起こり楚楚の配下が襲ってくる。そこに林七が助けに現れ、蘇子嬰を捕らえる。蘇子嬰をどう始末するか悩んだ陳芊芊は孟過に任せることにする。


【22話 夫の御し方教えます】生き残って戻ってきた配下に報告を受けた楚楚は「玄虎城に着く前に陳芊芊を殺して」と命じる。そのとき裴恒が現れ「なぜまだ陳芊芊を狙う?」と咎める。その頃、途中の威猛山に寄った陳芊芊たち。そこに今までこの世界の物語の展開のアドバイスをしてくれていた戯作家の先生たちがいた。なぜ人々の事情を知っているのかと改めて聞かれた陳芊芊は「先生方も自分の戯作に入れば私と同じ立場になる」と答える。それを陰から聞いていた韓爍に陳芊芊は【私が書いた通りに人物が病や死に襲われたからあなただけは助けたかった】と流刑にした経緯を話す。脚本家だったから皆が何者でどんな事情で波乱に巻き込まれるか知ってた、元の脚本では太陽と月が同時に輝き天の門が開くとき私はやっと戻れる、と陳芊芊が自分の秘密を説明すると浮かない顔になる韓爍。「私が去ることを恐れてる?」「君が去ったら私は300人の妻妾を迎え毎日相手を替え君を想う暇はない」強がる韓爍に「1年は365日よ、残りの65日はどうするの、私にくれる?」「ここに残ると?」韓爍が聞くと微笑む陳芊芊。

玄虎城に着く一行。男が主の国のため環境に不満の出た陳芊芊は花垣城に戻ると言い出す。機嫌の悪い陳芊芊に韓爍は足湯をして世話をし、女官はそれを見て驚く。「花垣城の女の足を洗ってます」と報告された玄虎城主は「大の男が女ごときに頭を下げ足を洗うだと?」と激怒する。韓爍に足を洗わせていたという噂を聞いた夫人たちは「夫の御し方を教わりに来ました」と陳芊芊のもとに集まって来る。夫を言いなりにさせたいのだった。陳芊芊は夫人たちに指南する。一方、花垣城では楚楚が陳芊芊を殺そうと裏で画策していたことを知った城主が「あなたを実の娘として育てたのに私の娘の命を狙うとは」と楚楚に激怒する。このとき楚楚は自分の出生を知るのだった。

23話 再び花垣城へ楚楚は司軍の座は本来私の物だと言って裴恒のところへ行き、護城軍の女兵たちに自分が【故裴将軍の娘】だと主張し従わせる。そして半月後の烏石鉱の輸送を差し止め、玄虎城に【烏石は陳芊芊と引き換え】だと文を出す。楚楚は城主に「私は司軍の座で満足よ。権力さえこの手に握れば城主でなくても構わない」と話す。

玄虎城に文が届き「君を戻らせるための楚楚の罠だ」と韓爍は言うが、陳芊芊の希望もありその後「花垣城の陳楚楚は信義に背き取引を反故にした。このような侮辱は許せぬ。共に花垣城に正義の鉄槌を下そう」と韓爍は皆と決起をし、昔司軍だった玄虎城主夫人が兵を率いて皆で花垣城へ向かう。沅沅は密路を通って陳芊芊のもとに逃げて来て、城主と裴恒は護城軍によって軟禁されていると伝える。そんななか蘇子嬰が秘策があると言う。「私が偽りで三公主(陳芊芊)を捕らえ城に入るのです。機を見て二群主を討てば」と。陳芊芊はその策にのり、蘇子嬰と共に楚楚の前に行く。蘇子嬰はふいをついて楚楚の首元に刀を向け「三公主は極悪だとずっと思っていた。でも間違っていた。今のあなたの行いは昔の陳芊芊と同じように…」と言い、陳芊芊は楚楚に「過ちを認めてやり直して」と訴えるが、護城軍の女兵たちがたくさん現れ周りを囲む。楚楚は護城軍に「陳芊芊を殺せ」と命じるのだった。


【24話(最終話)天の門が開くとき】「あなたの所業は城主の命に反し民の暮らしを乱し、故裴司軍の遺志に背く」と陳芊芊が楚楚を諭すと、護城軍の兵たちは楚楚に剣を向ける。そこに裴恒が現れ、我々が従うべきは裴の若様だと兵士たちは言う。そのとき一瞬の隙をついて楚楚は陳芊芊に剣を向け突進する。それを阻止しようとした韓爍の体に剣が刺さり、陳芊芊は泣き叫ぶ。その後、韓爍は心臓からは少し外れていたが肺が傷ついているため長くはないと言われる。泣きじゃくる陳芊芊に韓爍は「君のため花垣と玄虎のためなら死んでも悔いはない。君が書いた結末じゃない、この私が決めたことだ」と言い聞かす。

陳芊芊は城主に継承式を執り行ってもらう。明主の継承式では花路を歩くと太陽と月が輝く瑞祥が現れるとされていて、楚楚に現れるか試させるためだった。継承式の際、楚楚や沅沅が花路を歩いても瑞祥は現れなかった。城主に【芊芊も花路を歩け】と言われるが、陳芊芊は瑞祥が現れたら天の門が開き自分の世界に帰ることになるため拒み、楚楚に「瑞祥で明主だと証明する必要もない、民を思う善良で寛大な心があれば民から敬愛されるはず」と訴える。このとき韓爍がこの場に現れ、花路の向こうから陳芊芊に「来い」と手招きする。その直後、韓爍が倒れ、陳芊芊は花路を駆け上がり韓爍のもとへ急ぐ。すると天に瑞祥が現れる。「私を追い返す気?嫌いになったの?私はあなたのそばにいる、どこへも行かない」泣きじゃくる陳芊芊。「君には君の世界がある、私はそばにいられぬのだ」韓爍は泣く陳芊芊をなだめ「これも悪くない、死別の涙は避けられる。君の世界に戻るんだ。芊芊さらばだ」韓爍がこう言ったとき、陳芊芊の視界がぼやけ光に包まれる。

……目覚めるとシアオチエン(陳芊芊)は現代の自分の部屋に戻っていた。全部夢だったの?じゃ韓爍はどこにもいないの?と涙を流す。その後、社長に電話して【脚本に少し時間をください、今は愛を理解できました】と伝えると、社長は撮影開始は3か月遅れると言い出す。主演俳優のハン先生がおとといの夜に事故に遭って入院した、肺が傷ついていると話す。シアオチエンは急いでハンの病院へ向かう。病室で横になったハンは「大したことない。現代医学はすごいな、古代だったら死んでいた」と話し、事故のことを覚えていないと言う。「あなたの心臓病を治すため私が龍骨を盗んだことは?」「私は事故で入院したんだ、心臓病などない」「韓爍じゃないの?」「韓爍?蜜柑君、入院中の私に脚本を読めと?」ハンはこう返し、あきらめて部屋から出るシアオチエンだったが、ハンが【蜜柑】と言ったことに気づく。それは脚本には登場しない言葉で、陳芊芊を差す言葉だった。やっぱり韓爍よ、と病室に戻るシアオチエン。ハンを問い詰めると「妙なものにぶつかられたあと長い夢を見ていた。林檎だの甘蕉だの蜜柑だのと身に覚えのない記憶は君のせいなのか?」彼は言う。「現実か夢かもわからない。もう私には近づかないでくれ」警戒する彼に「本当に虎ね」とシアオチエンは涙を流しながら笑ってハンに抱き着くのだった。(終)

全話視聴後の感想はこちらです。

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★キャスト紹介★

チェン・シアオチエン/陳芊芊(ちんせんせん) 役:チャオ・ルースー

現代の脚本家と脚本の中のキャラ(荒くれもので道理が通じず法も守らないと評判の陳芊芊)を演じているのがチャオ・ルースーちゃん。明るくて表情豊かで可愛いです。

ハン/韓爍(かんしゃく)役:ディン・ユーシー

シアオチエンの書いた《猛虎と薔薇》の主演俳優。シアオチェンが入り込んだ脚本の世界の中にも彼と同じ顔の韓爍がいます。演じているのがディン・ユーシー!カッコいいです。ちょっとおどけた表情もグッド!

裴恒(はいこう)役:ション・インハオ

幼いころから陳芊芊と許婚だった裴司学。演じているのは背が高くてさっぱりした一重っぽい(奥二重)イケメン俳優さんです。

1995年10月21日生まれ。身長187cm。2013年“men’s uno”モデル大会に出場し上海地区でトップ3。その後モデル活動。2018年映画《跑毒》で主演デビュー。出演ドラマ:医妃难囚、他

蘇沐(そぼく)役:チュエン・ペイルン

教坊司の楽師。色気のあるしぐさがはまっています。出演ドラマも多数で今後の活躍が楽しみな俳優さんです。画家でもあるってすごい!

1994年9月27日生まれ。ラサール芸術大学シンガポール卒業。俳優、画家。出演ドラマ:扶摇(扶揺(フーヤオ)伝説の皇后)、全职高手(マスターオブスキル(全職高手) )、皓衣行、南烟斋笔录、月上重火、他

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