このドラマは中国の人気ミステリー作家 紫⾦陳(ズ・ジンチェン)の⼩説三部作のうちの一作をドラマ化したものです。時間軸の違うエピソードが折り重なり、とても興味を引いて面白かったです。
ロング・ナイト 沈黙的真相
2010年、江潭(ジャンタン)市。地下鉄駅で爆発を起こすと騒いだ男・張超(ジャン・チャオ)が取り押さえられた。しかし、男の持っていたスーツケースの中身は、元検察官・江陽(ジャン・ヤン)の遺体であった。張が殺害現場だと自供した部屋からは凶器とみられるケーブルが見つかり、事件は解決したかに見えた。ところが裁判の場で、張はすべてを覆す供述を行ない、事態は混乱を極め……。
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ロング・ナイト 沈黙的真相 (全12話 2020)
キャスト リャオ・ファン、バイ・ユー、タン・ジュオ、ニン・リー、ホアン・ヤオ、他
ネタバレなし感想
面白かったです。私は基本サスペンスものにはあまり興味がなく、恋愛もの大好き人間でしたが、このドラマのおかげで「サスペンスってこんなに面白いんだ!」と感激し、この後もサスペンスを見続けています。バイ・ユーが出演していなかったら観ていなかったので、やはりキャストは大事ですね。
このドラマはまず出だしから興味を引き付けられます。地下鉄駅で爆発!?と思いきやスーツケースの中には男性遺体が入っていて…しかもそれが…。一体どういうこと!?と見入ってしまいました。主人公たちと同様、大きな敵相手に無力感を感じたり憤りを感じたり。展開が面白いだけでなく正義を貫こうとする男たちの友情にも感動しました。サスペンスものでも泣けるんですね。とても良かったです。
ネタバレあり感想
ネタバレありです。ご注意ください。
このドラマは3つの時間軸の違うエピソードが同時進行で語られていましたが、それが分かり辛いことなく、その構成のおかげでそれぞれの登場人物、被害者に感情移入できたのが良かったと思いました。私は特に江陽と朱偉たちの仲間の絆に感動しました。
話としてはバイ・ユー演じる江陽が死んだ状態から始まるのがショックでした。序盤では周りの人から最低な人間のように言われていて違和感でしたが、生前の江陽のエピソードが始まるとやはり正義感あふれる好青年。この彼がどうして殺されてしまったの?とずっと殺される場面が来るのが怖かったです。
まさか自殺だなんて思いもしませんでしたが、ラストの展開は最初私は納得できませんでした。余命僅かとはいえ一日でも多く家族と過ごしたいと思わないの?と。でも自殺して仲間達で世間に知れ渡る犯罪事件に仕立てたことで、厳良が捜査に加わり望んだとおり巨悪たちの犯罪を暴いて法で裁いてくれたわけで、これで良かったんでしょうね。江陽の望みが叶ってよかったです。でも巨悪を倒すのに朱偉たちまで3~7年の刑期の犯罪をすることになってそれは残念でした。(そこまでして江陽の望みを叶えたという感動的な部分もありますが)現実でもドラマでもできるなら正義側は無傷のまま悪は滅びてほしいです!
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